日本最大級のスポーツサイクル専門店!九州1号店!
2022/01/13 12:01
いつもY’sRoad福岡天神店のブログをご覧いただきありがとうござます。
スタッフの古閑森です。
先日の【新型コンポーネント】新型ULTEGRAをじっくり見てみるのブログ内で
R9200とR8100のリアディレーラーの重量差が気になりましたので、今回徹底的に調べて見ました。
※一番最後には私も知らなかった新型アルテグラの秘密が明かされますのでお楽しみに♪
【SHIMANO RD-R9250 ※2022/01/12時点での単体販売はありません。】
【SHIMANO RD-R8150 ※2022/01/12時点での単体販売はありません。】
上記画像を比べただけでもかなりの違いが見て取れます。
それでは参りましょう!
アルテグラ 260g(実測)
※メーカーカタログ値 262g
デュラエース 217g(実測)
※メーカーカタログ値 215g
工業製品なのでカタログ値との差は誤差の範囲内だと思います。
さて、問題は“何故”こんなに重量が違うのか?という部分ですね!
それではお待たせしました。ここからは、それぞれの違いを写真と共に検証していきましょう!!
上:アルテグラ 下:デュラエース
本体ボディ?部分は顕著に違いますね!素材は同じアルミなのですがデュラエースはアルマイト加工で高級感もあります!
形状もアルテグラは凸状でデュラエースは凹状になっています。
この形状の違いは何を意味するのか横から見てみましょう!
上:アルテグラ 下:デュラエース
横からの形状も顕著に違います。アルテグラがほぼストレート形状なのに対してデュラエースは大きく湾曲しています。ここは整流効果と軽量化に関係していそうですね!
デュラエースにだけ可動部分のシャフトカバーが付いている辺りも高級感があって良い感じです!!
上:アルテグラ 下:デュラエース
画像は先ほどのボディ部分をちょっと下から覗き込んだ画角です。
よく見るとスプリングがつながっているネジ部分に大きな違いが見て取れます。
アルテグラはボディを横から貫く様な長いネジの仕様なのに対して
デュラエースは凹んだボディの一部にだけ短いネジが見えます。
長さにすると数ミリの差ですが、デュラエースの軽量化に対するこだわりが見えてきます!!
上:アルテグラ 下:デュラエース
こちらの形状も顕著な違いを見せています。
アルテグラが一般的?な形状なのに対してデュラエースはちょっとエグい形になっていますね(笑)
Bテンション調整ボルト外側の太いフレームが無くなり、Bテンション調整ボルトとHighLowボルトを分ける様にフレームが設計されています。
ここも見るからに軽量化を意識した設計ですね!
こちらの形状が大きく影響する充電ポートがある裏側はどうでしょうか?
上:アルテグラ 下:デュラエース
充電ポートやジャンクションAの代わりになる無線受信ユニット等の心臓部がこちらです。
アルテグラの方が若干大きい気もしますので計測してみましょう♪
上:アルテグラ 下:デュラエース
やはりアルテグラの方が少し大きいですね!
本体部分は細かな違いがたくさんありましたが、43gの違い(※カタログ値だと47g)が生まれる程の差ではない様な気がしますね!
気になる答えは…続きをご覧ください!!
上:アルテグラ 下:デュラエース
まず気になったのはプーリーケージの留め具です。
アルテグラがボルトなのに対してデュラエースはカーボンの一体形成です。
細かい部分ですがこういった所まで設計をして軽量化につなげる姿勢には頭が下がります!
上:デュラエース 下:アルテグラ
画像では分かりにくいかもしれませんが、まずは裏面プレートの【素材】が違います!
アルテグラがアルミに対してデュラエースはカーボンです。
ちなみにプーリーは同一です。
そして、明らかに長さが違います!
そえぞれを計測してみましょう!
まずはアルテグラの長さから
プーリーのセンター〜センター 約100mm
続いてデュラエースの長さ
プーリーのセンター〜センター 約93mm
素材と長さが違うので重量差が一番出る部分はここですね!
言われてみれば持ち比べた時の重心バランスが大きく違いました(笑)
しかし!ここで一つの疑問が産まれました…
新型コンポはSSやGS等ケージの種類は無く
アルテグラもデュラエースもスプロケは11T〜34T対応。
ん?????
なぜケージの長さが違う???
私の頭ではこの謎が解けそうも無いので、毎回恒例の
【 シマノさんに直接聞いてみた 】
のコーナーです♪
シマノさん曰く※一部抜粋と要約しております。
「これまでのDi2ではギア比的に不要なインナートップには入らない制限が掛かっていました(フロントインナーだとリアはトップから3枚目までしか入りませんでした)しかし、フロントインナーでの走行シーンの中で“なるべくフロント変速したくない” “インナーのままあと1枚重くしたい”というシーンがある。との声をユーザー様から頂いており、今回アルテグラに関してはフロントインナーでもアウターでも、リア12速全てのギアを選択可能な仕様にしております。なので、アルテグラのプーリーケージはデュラエースと比較すると長い設計になっております。」
との事でした!!
【えっ?マジで?インナートップ入るの?】
早速展示車で試してみると…
使えました!!
いかがでしたでしょうか?
ホビーサイクリストの私としては、峠のアップダウンでインナーのままリアトップが欲しいシーンは体験しておりまして、フロント変速したくないので何とかケイデンスを上げてごまかしてましたが、これなら正真正銘の12×2=24段変速ですね!!
これは私は初めて知った新事実でした!
これからも検証と探求でさらなる秘密を発見していきたいと思います!!
小ネタの「◯◯の謎に迫る」シリーズ頑張ります♪