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2022/04/01 15:00
こんにちは、坂口です。
本日は使用されている方もだいぶ増えた印象のあるDISCブレーキについてですが、いざ乗り始めたはいいものの、どのようにメンテナンスすればいいのか分からないなどのお声を頂く場合があります。
今回はお客様より「ブレーキをかけた時のシャーという音を直してほしい」と言った内容でお持ち込み頂きました事例をご紹介致します。
※通常使用におけるディスクブレーキのブレーキング時の音鳴りについて気になるならコチラ⇩
【MUC-OFF】ディスクブレーキの音鳴りにお悩みなら!
まずは新品のディスクローターから⇩
新品なので当然と言えばそうですが、ローターに適切な厚みがあります。
使用不可となったローター⇩
まず、ローターの全体的に錆が出来ており、保管状態が気になります。
なるべく自転車は屋根の下で保管して頂きたいのですが、もし難しい場合はバイクカバーなどかけていただくことが好ましいです。要は、雨ざらしで保管しないという事が一般車スポーツ車に限らず自転車を長持ちさせる上で大切なことです。
ローターの外周部にブレーキパッドと接触することでブレーキを挙動させますが、外周部とローターの中央部とのアーム部分に段差が出来てしまっています。(パッドが擦れているところのみ錆が無いので分かりやすいですね。)これはもうディスクローターとしての寿命が終わっている状態に気づかずにお乗りになられていた状態かと思われます。
まずは新品。パッド台座にしっかりパッドがあります。
お次に持ち込み車体から取り外したパッド。
パッド部分が無いのは見てごらんの通りですが、パッド台座部分まで削られている状態です。
台座の厚みが均等で無いことがお分かりいただけるかと思われます。パッドだけでなくパッド台座までかなり削られている状態ですね。
ここで取り外したディスクローターをもう一度見てみましょう。
表面にバリが出来ていることがお分かりいただけるかと思います。
金属同士を無理やり擦り付けあっていたので、この様なバリがある状態になっています。
当初、お客様より「ブレーキをかけた時のシャーという音を直してほしい」と言った内容でお持ち込み頂きましたが、音の原因はこの状態によるものです。ブレーキも掛かりにくいといった具合でしたが、このまま乗っていればブレーキ本体にもダメージが蓄積されて使用不能、もしくは走行中に故障してブレーキが動作しなくなり、事故へと発展しかねないといったことになります。
車やバイクに車検があるように、一般車やスポーツ車に限らず自転車にも定期的な点検が必要です。
特に前述致しました保管状態に該当される方や雨でも乗られる上で汚れなどそのままにされている方、1度車体全体のチェックをお願い致します。