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【TREK】至高のフレーム‘‘EMONDA SLR“に迫る
by: 坂口 尚史

 

いつかは欲しいフレーム、EMONDA SLR。

元々ヒルクライムマシーンとして名を馳せた名車でしたが、2021年にフルモデルチェンジを果たしました。
軽くて登りに強い事は当たり前。フルモデルチェンジによってエアロ形状を取り入れたことにより、オールラウンドに戦えるバイクへと進化しています。

 

TREK EMONDA SLR F/S

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カラー:Sweet Gold Leef(ICON、Project One)
サイズ:54(適応目安身長170cm程度)

¥638,638-

 

 

800 Series OCLV Carbon

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800シリーズ OCLVカーボンを採用。

〇素材となるカーボンと接着剤の役割を果たすレジンをTREKの持つ技術で均一、適切、最適に圧着{Optimum Compaction(超高密度圧縮)}。
〇フレーム製造時に出来る、カーボン素材同士の隙間を極力減らし、強度などを担保。{Low Void(低空隙)}

➩それぞれの頭文字をとってOCLVカーボン

 

旧モデルは700シリーズOCLVカーボンでしたが、剛性具合は同等で強度が30%高くなっており、結果的に使用するカーボンを減らすことで軽量化されます。

 

フレーム各部の形状

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ぱっと見ただけだと一瞬エアロロードのMADONEと間違えそうなヘッドチューブの形状。エアロ感満載です。
専用のコラムスペーサーを使用してヘッド上部からブレーキホースなど収納されますが、前方投影面積が減ることによって空力の向上に寄与します。ヒルクライムにおいても緩い勾配や平坦セクションなどエアロが求められることがあり、結果的にリザルトに繋がります。

 

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こちらも元は軽量ヒルクライムマシーンにしては太めな印象のあるダウンチューブ。KVF(カムテールヴァーチャルフォイル)形状を採用し、エアロな仕上がりになっています。

 

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各ステーは細く、シートステーはしなりで不要なロードノイズをカットしてくれそうな印象がありますが、角ばったチューブによってある程度の剛性も確保されているように感じます。チェーンステーも極太という訳でもなく、路面追従性と軽量性を両立させたような仕上がりになっています。

 

 

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EMONDAはシートマストを採用。サドル高のセッティングが少々シビアである事や汎用品のピラーが使えないなどありますが、シートマストであることで軽量化に大きく貢献し、路面からの突き上げ感もかなりいなされます。

TREKはシートマストに関してロングタイプとショートタイプを用意していますので、乗り手のサドル高にあわせて選ぶことが出来ます。

 

PROJECT ONE、ICONカラー‘‘Sweet Gold Leef“

 この車体について、なんといってもこの独特なカラーが魅力的でしょう。

 

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本物の金箔を使用することで、塗装では表現できない雰囲気を醸し出しています。

 

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主張の大きいメーカーロゴも同色。

昨今のカラーのトレンドと言えばマット系が多くてメーカーロゴも控えめな物が多い様な印象がありますが、これはこれでかなり格好良い。

 

アメリカンブランドらしい派手さはあるものの、純和風の様なデザインも感じますので、和室や縁側に置いててもかなり映えそうな気がします。

 

実際の乗車感

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2020年12月~2021年1月、試乗車をメーカーさんのご厚意でお借りしていました。

試乗車サイズは52で、私の適正サイズは54。シートマストが故に適切なサドル高を出せずにポジションが合わなかった記憶があるのですが、それを差し置いても良かったと思える1台でした。

 

初速から30km/hあたりまではスムーズな加速感があり、踏めば踏んだ分だけリニアに反応してくれる印象。
私の自宅周辺が山に囲まれていることもあり軽く登ってみましたが、ヒルクライムが苦手な私でも登りやすいと如実に感じた記憶があります。

ハイエンドバイクと言えば、プロの出力を受け止める為に剛性が高く、反応性を持たせるために乗り心地は硬めな印象があります。たしかに踏んだ分だけリニアに返してくれたりと剛性は高くて硬めではありますが、すぐ脚にくるような嫌な硬さは無くむしろハイエンドバイクの中ではマイルドな印象があります。シルキーな乗り味ではあるものの、しっかり踏むと必要な硬さが出てくるといった感じでしょうか。

ハンドリングも非常に軽快でバイクの挙動も安定していますので、ダウンヒルやカーブにおいても狙ったコースラインをしっかりとトレースすることが容易でした。

はじめてのハイエンドバイクや扱いやすいオールラウンダーをお探しであれば、非常に魅力的な1台だと思われます。

 

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