【ロードバイクタイヤ】パーツチョイスにこだわる ~タイヤ編~
by: 山下雄三

まいど、福岡天神店の山下です。

久しぶりのブログ、何を書こうか考えました。
連載途中のものも幾つかありますが…あれは結構準備期間が必要で中々時間が取れず…。
他にも色々お伝えしたいこともございます。

そんな中今回は、【パーツチョイス、ロードバイクタイヤ編】と題しましてお伝えしようと思います。

なぜタイヤチョイスにこだわるのか

ここからは若干受け売りな面もありますが、タイヤ等に対する自論を少し書きます。

昔、尊敬する方が仰っていました。
「最初から自転車が上手い人はいない。だから練習するんだ。下手とか速く走れないのは恥ずかしい事じゃない。恥ずかしいのは、それを放置することだ。」

上手くなるためには、当然ながらそれなりの筋力やスキルが必要で、それこそいっぱい乗って鍛える・効率のいいトレーニングをする等があります。
ですが、「速く走る」ことと「上手く走る」ことは同じようで少しベクトルが違うと思っています。

「速く走る」ことは才能が求められる面もありますが、「上手く走る」ことは様々な努力で誰にでも出来ることなのではないかと思っています。

そして「上手く走る」、これを実現するための要素の一つに『乗車中の情報をどれだけ集められるか』があります。
それこそ五感(そのうち視覚聴覚は特に大事)であらゆる情報を集め、それに対し最適解を出す。

乗車中の情報と言っても多岐に渡りますが、その中で今回のテーマに即しているのが「ロードインフォメーション」です。
舗装状況、路面の乾き具合、コーナーの場合はその傾き角度、路面から読み取る情報は全てが重要です。

タイヤは、自転車の中で唯一路面と設置しているパーツ。
なればこそ、その重要性が際立ってくるのです。

タイヤの選び方などなど

じゃあどのタイヤが良いんだ?というお話。
ロードバイクタイヤの価格帯には、大きくざっくり分けて3段階あります。
「安いとダメ・高ければいい」という話でもないのです。
各段階ずつご説明します。

①エントリーグレード ¥3,000~¥5,000
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(ホイール振れ取り作業中のスタッフ浮波と共に)

エントリーグレードに求められるのは耐久性。
通勤通学などの日頃の足として重宝されますし、思い切り練習で使い倒すのも良いです。
タイヤドライブのローラー台で練習している方にもおすすめです。
侮れないのは、「エントリーグレードだからどれも同じ」ではなく、各メーカーの特色を価格なりに受け継いでいること。
例えば、MAXXIS社はしなやかな乗り味としっとりとしたグリップ力が魅力。
IRC社はガシッとした硬さと力強いグリップ力が売り。
VITTORIA社は、その中間の乗り味があります。

②ミドルグレード ¥5,000~¥8,000
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(振れ取り作業完了で一息ついたスタッフ浮波と共に)

ミドルグレードに求められるのは、耐久性・転がりの軽さ(加速やスピードの乗り)・グリップ力という、タイヤ性能のバランス。
何かを突出させず、あらゆるシチュエーションで扱いやすい価格帯です。
中途半端などと侮ることが出来ないほどに、良いタイヤがいっぱいあります。
PIRELLI社は他社ほどではないがしなやかに感じる乗り味、同時にしっかりとした足腰が魅力。

③ハイエンドタイヤ ¥8,000以上
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(あれ?スタッフ浮波がいなくなった…)

「走るためのスペック」に特化したハイエンド帯。
転がりの軽さ(加速やスピードの乗り)・グリップ力を極限まで追求したものばかりです。
その分耐久性が落ちます。耐久性とタイヤの走り性能はトレードオフの関係にあります。
CONTINENTAL社は彫刻刀のような鋭角なグリップと転がりの軽さが魅力のメーカー。
PANARACER社は使用用途に合わせて多種作り分けている日本が誇るタイヤメーカー。

あらゆるタイヤに特徴特色があり、そこにタイヤの太さ・空気圧・ホイールとの相性・フレームとの相性などなど、様々な要因が絡んできます。
その為、どのタイヤがいいのかは、その答えが人それぞれになってくるのです。

また、タイヤ空気圧にもしっかりこだわってほしいと思います。
0.2気圧変わるだけで乗り味が変わります。
自分にとってどの空気圧が最適なのか、それはコースや体重、そのほかいろいろな要素で変わりますが、それを読み取る「違いの分かるライダー」を、是非目指してみて頂きたいと思います。

各タイヤの特徴など、当店スタッフにお任せください。
あなたに最適なタイヤ選びのお手伝いをさせて頂きます。

ご来店お待ちしております。