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2024/06/20 23:00
こんにちはY’s Road福岡天神店のユサです。
今回のツールでイネオスが駆る新型DOGMAの情報が解禁されましたのでお伝えいたします。
目次
フレームセット
税別価格¥1,050,000- (税込価格¥1,155,000-)
セット内容:フレーム、フォーク、シートポスト、ヘッドパーツ等
フレームサイズ:43、46.5、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62 (cm)
G110 LUXTER RED GOLD
G112 LUXTER BLUE
G111 BOB
G113 EDGE CRYSTAL WHITE
先ずは新カラーであるLUXTER RED GOLDとLUXTER BLUEが9月ごろに国内入荷予定です。他のカラーは11月ごろを予定しています。
ぱっと見は大きな変更点が無いように見えますよね。前回のモデルチェンジでは新UCIルールにのっとった形で開発されたため、これまでの常識を覆すような薄いシートポストや新型のハンドルでトータル265gの軽量化を果たしています。では今回は?突き詰めたのはマージナルゲイン。1%の改善を積み上げて前作より更に速く、進化したDOGMAを見てきました。
今回採用された素材は従来の炭素繊維と比べて強さ(強度)と硬さ(弾性率)が大きく向上しているトレカM40X。強度を高めると脆くなるというカーボン素材の問題点を克服した新世代のカーボン繊維です。
後述するエアロ性能の追求のためフレーム面積が増大した部分もありながら超軽量であった前作よりも108gの軽量化を果たしています。
ピナレロによれば開発にあたり、2022年のツールドフランス期間中にゲラント・トーマスのパフォーマンスを解析した結果、空気抵抗係数が0.2%向上すれば、175gの軽量化に相当すると判明した。レースは登りも含まれるし、平坦、下り、集団内を走行します。単に軽いだけではなくエアロダイナミクスの向上は結果として軽いバイクを走らせるのと同義であると突き止めたわけですね。(それでも軽くはなっていますが)
そこで今回のDOGMAはCDA値(空気抵抗係数)を0.2%低減させるように数値流体力学(CFD)シュミレーションと風洞実験に膨大な時間を費やし開発しました。その結果、パッと見ては気づきにくいような小さな積み重ねでDOGMAを新たなステージへ進化させました。
新しいダウンチューブはより細くなり、前面からの空力性能と空気抵抗を改善しています。そして画像が無くて恐縮ですがボトムブラケット部に向かって3.5°回転し接続。これによりBB部周辺のボリュームは増える一方でBB周辺部のエアロ性能を1.2%向上させる形状になりました。
2014年にDOGMA F8で初めて採用された独自のヘッドチューブ”ノーズシェイプ”が再び進化し、ノーズエリアの体積と幅を8mm減らし、より流線型のデザインに。前方からの空力性能を更に向上。またこれに伴って細いヘッドチューブに対応させるためにコラム形状を楕円型に変更。ケーブルのルーティングも変更となった。
新しいコラム形状には汎用ステムや以前のTALON ULTRA LIGHTやTIGER TiCRステムは使用不可。つまり専用設計の新ハンドル「TALON ULTRA FAST 」が必須。こちらは税別価格¥176,000- (税込価格¥193,600-)でフレームセットと同時に発売予定だ。流行りのレバーをひねったポジション前提で設計されているため、エアロで快適。
スルーアクスルが貫通式では無くなり、アクスルの全長を短くして露出を一切なくしている。エアロダイナミクスの向上はもちろんフレームデザインも良くなっている。リアエンドも一体型へと変更された。
写真には伝わらないがシートクランプもシートチューブ内に組み込まれ、外部から調整するボルト穴以外の露出が無くなった。(分かりにくいが上から見ても臼は無い。
DOGMA Fシリーズが発表されたほどの衝撃的なモデルの変更はないものの、ツールでの実走を研鑽した勝利へのバイクという意味では確実に進化を遂げている。冷静に考えてみれば各メーカーエアロと軽量モデルはきっちり分けているところがほとんどでありながら、DOGMA一本でステージレースを戦って勝利を積み重ねてきた。誰もが憧れるレースバイクとしての地位は今も揺るいでいません。
今のところフレームセットの発表のみで完成車の価格、仕様含めて追って発表される予定です。福岡天神店では予約受付中です。気になった方は是非お問合せ下さい。