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2025/04/19 22:05
こんにちは、福岡天神店の栁澤です。
おかげさまでアルバイトスタッフとして、そして大学生としても2年目に突入することが出来ました。もうすっかり福岡での生活にも慣れてきて、何かまた新しいことにチャレンジしてみようかなと考えている今日この頃であります。
ですがなんと今年度の後半は実験科目が週に4つも入ってくるらしく、この先待ち受けている苦難を前に怯えております(笑)
そんな僕ですが、この度あらたに強力な相棒を迎えました!それではさっそくお披露目です!
目次
いかがでしょうか!?日に照らされて浮き出たUDカーボンの柄が美しく、我ながら最高のバイクだと思います。
現代では各社がこぞってエアロと軽量という2つの要素を取り入れたレーシングバイクを発表する流れになっているにもかかわらず、エアロならエアロ、軽量なら軽量とニーズに合わせて尖った性能のバイクを開発しているのが『ORBEA(オルベア)』です。オルカエアロはそんなスペインのバスク地方に拠点を構えるオルベアが誇るピュアエアロロードです。
「オルベア・カーボン」の頭文字を組み合わせたORCAは偶然か必然か、「海の王者」であるシャチの英名と同じですが、このバイクが舗装路を颯爽と駆け抜けていく様はまさに「陸の王者」と呼ぶに相応しいと思います。
皆さんそれぞれ自転車のここのこういう形が好きなんだ!なんていうのがあると思いますが、このバイクは僕の好みのポイントが至る所にちりばめられた、いわば自転車の理想形なのであります。
この戦闘機的なエアロ感、たまりませんね。カットアウトされた形状のシートチューブ、ダウンチューブにより空気の乱れを抑えているほか、シートステーの上端、チェーンステーも地面と平行に配置することでうまく空気を後方へと流して空力を高めています。何といっても特徴的なのが専用設計のボトルシステム「エアロボトル」と、ダウンチューブ下にあるエアロ形状のストレージ「カーゴフォイル」です。
他にもここには書ききれないほどの空力向上のための工夫があり、これでもか!というくらい最近のエアロ形状のトレンドが抑えられていると思います。
まだ乗り出して間もないので詳しいインプレは未来の自分に任せるとして、このブログでは僕のオルカエアロがどんなパーツアッセンブルになっているかを紹介していきます。
コンポーネントは主にシマノのR8170(アルテグラグレード)を使用しています。全体的な完成度(性能)や交換パーツの入手性の良さからシマノを選んでいます。
以前使用していたバイクからの載せ替えに伴って、チェーンやスプロケット、ブレーキローターなどの消耗品は新調しました。
いくら消耗品とはいえ、上位グレードとの価格差が小さければ上位グレードのものを使う、というのが個人的なこだわりですのでスプロケットはアルテグラグレードに、チェーンとブレーキローターはデュラエースグレードの物を採用しました。おかげで非常にスムーズなシフティング、ブレーキングができているので大満足です!
↑ブレーキローターは前160mm後140mmとオーソドックスな組み合わせ。
スプロケットに関してはデュラエースグレードにすると100gほど軽量化できますが、3倍以上の投資をしなくてはならないため試合用ホイールにだけつけよう、ということにしました(笑)
安価であるにも関わらず、非常に高い精度でパワーを測定できると評判の「Magene PES-P505」を採用しました。歯数は52/36Tでクランク長は165mmを選択しています。価格や精度、剛性感などのバランスを考えると、理想的なパワーメーターだと思っています。少し重量がかさむ、という点以外に文句のつけどころのないパワーメーターと言えるでしょう。
詳しい情報は以下のブログをご覧になってください。
見ての通りめちゃくちゃエアロです。ホイールに沿ったフロントフォークの形状がたまりません。
ハンドルバーについては「絶対にDHバーが付けられるもの」にすると同時に「エアロ形状のもの」という何ともわがままな条件を付しておりましたので、探しに探していきついたのがこちらの「ボントレガー AERO PRO ROAD ハンドルバー」というカーボンハンドルバーです。きちんとエアロ形状をしていますがクランプ部はDHバーを付けられるように広く作られています。
後述しますが僕の使うDHバーのクランプ部の外幅が実測値103mmのところ、このハンドルバーの31.8mm径の部分が105mmであるため取り付け可能である、ということをわざわざメーカー様に問い合わせてから購入いたしました(笑)
僕は主にトライアスロン(部活動)でこのバイクを使うので、DHバーを装備しています。使っているのがコチラの「プロファイル デザインAIR STRIKE Ⅱ」です。腕を預けていない時はアームレストが勝手に畳み込まれるので、上ハンドルを握れたり、膝がそこに当たらなかったりといくつかのメリットがあります。
今回一番(いや、やっぱり一番はカラーオーダーかもしれません…)悩んだのがこのDHバーの制約によるもので、1本のバーからなるという性質上、クランプ部の外幅実測値103mmというのは固定になってしまうため、最低でもこの幅は確保しなくてはなりませんでした。
にもかかわらずそのクランプ部からハンドルの”肩”までは扁平したものでなくてはならない、という条件にしていたのでハンドル選びには本当に長い時間をかけました。
↑DHバーのクランプ部を見てみると、気持ちいいほどにジャストフィットしていますね!
ホイールはひとまず練習用として、オルベアのホイールブランドであるOQUO(オクォ)の 「RP35PRO」というアルミリムのものを使っています。35ミリハイトで前後重量1870gとかなり重い部類に入っていますが、しっかりとしたリムやハブにZIPPのZR1というかなり良質なものが採用されていることに加え、スパークはサピムのCX-Sprintですので結構走ってくれます。
タイヤはビットリアの「CORSA PRO G2.0 TLR (28C)」を使用しています。「絨毯の上を走っているよう」とよく形容されるように、その圧倒的な走行感の滑らかさに驚かされます。コーナーでの安定感もとい安心感もピカイチの素晴らしいタイヤだと思います。正直練習用ホイールに付けておくのはもったいないような気がしますね(笑)
シーラントも同じくビットリアの「UNIVERSAL SEALANT」を使用。コルサをTLR化するときのシーラントは攻撃性の高いアンモニアが入っていないものであることが指定されているため、ほぼノータイムでこれに決めました。穴を塞ぐまでの時間が短かったり、タイヤ内での”持ち”も良かったりと、シーラントとしての性能面での評判も良いようです。
オルカエアロにはダウンチューブ下に専用のストレージボックスをつけることができます。ストレージとしての役割のほか、エアロパーツとしての役割もあります。また、重量物であるツールがバイクの下部に寄って重心が低くなるので、安定性が”感じ取れるレベルで”向上します!
容量については、パンク修理1回分(タイヤレバー、TPUチューブ、電動ポンプとそのホース、ミニツール)を入れ方の工夫次第ですが少しスペースを残して入れることができます。
ただし入れているものがカーゴフォイル内で動くとカタカタ音が鳴ってしまうのでは?という心配があるので(自分は割と隙間なく詰めているので音鳴りはまだ経験していません)、中にクッションとなるものを敷いてから使うのもアリだと思います!
MyO(マイオー)はオルベアの提供するオーダーシステムの名前です。カラーはもちろん、ハンドル幅やステム長、ブレーキローターの直径までもが追加料金なしでオーダーできます!
↑MyOカスタムカラーの一例
僕のバイクのカラーは「Wine Red Carbon View」という名前がついていて、パッと見はかなり暗めのワインレッドですがよく見ると地のUDカーボンの柄が透けて見えています。昨年行われたオルベアの試乗会で目にしたのがこれと同じカラーのバイクでした。そのあまりの美しさに、いつか自分が買うとしたらこのカラーにするだろうな〜と妄想したことを覚えています。
実際に店頭で僕のバイクを見かけた際は、ぜひライトの光をフレームにかざして息を呑む美しさを味わってみてください。
個人的な意見ですが、MyOの真価はこちらにあると思っています。完成車でエアロロードバイクを買う時、ハンドル幅やステム長、クランク長などが必ずしもそのバイクに求める”エアロ”に一致しないことがあるでしょう。
大きなサイズのバイクになれば、通常それに合わせて長めのクランクや幅広のハンドルバーが固定値でアッセンブルされます。どちらも空力的に最適であるかと言われると頭を縦に振る人は多くはないと思います。結局、自分の好みに合わせてそこだけ別で注文される方もいらっしゃるでしょう。そんなある意味での”ムダ”を回避できるのがこのシステムです。
MyOでできるのはこれだけに留まらず、その他にもチェーンリングやスプロケットの歯数、ブレーキローター径まで細かく指定し、範囲はありますが皆さんの思うままの長さ、幅、大きさのコンポーネントをはじめからバイクにつけることができます。
実は今回、この車体はR7170(105Di2)組の完成車として購入したのですが、手元にR8170(アルテグラDi2)があったので載せ替えという形にいたしました。
というのもこのORCA AEROは、フレーム単体の価格¥537,900に対して、R7170組完成車(フレームに加えてDi2コンポ、カーボンハンドル、ホイール、サドルなどが追加される)の価格が¥727,100〜と超がつくほどお得に購入することができたからです。フレームのグレードとしては「OMX」という1グレードのみの展開なので、もちろんどれを選んでもプロも使うレベルの最高級のフレームに乗ることができます。
つまりこの”お得感”のためにコンポやらハンドルやらを余らせてしまった男がここに爆誕したというわけです(笑)
さて、余ったものはどうしましょうか。このまま家に眠らせておくのも勿体無いですよね。うーん、これを使うためだけにまた1本フレームが生えてきそうでなりません。また相棒が増えた時はお伝えいたしますので、楽しみにお待ちください。
当店では皆さまの「New Gear…」も徹底的にサポートさせていただいております!完成車はもちろん、スモールパーツのあれこれまでお気軽にご相談ください。皆様のご来店、スタッフ一同心よりお待ちしております。
以上、福岡天神店の栁澤がお届けいたしました。