日本最大級のスポーツサイクル専門店!在庫台数約300台の品揃え!あなただけの一台がきっと見つかります!
2025/12/07 19:41
こんにちは、Y’sroad福岡天神店の石丸です。
今回は、イギリスのサイクルシューズブランド「QUOC」(クオック)のロード用フラッグシップモデルをご紹介いたします!


M3 PROは2018年ツール・ド・フランス王者ゲラント・トーマスとの全面協力の下、レースにおいてコンマ数秒レベルでの争いを勝ち抜くため、極限まで無駄をそぎ落とし、爆発的なパワーにも耐えられるよう設計されたロードシューズです。
QUOCが掲げる理想のシューズは「消えるシューズ」。履いていることを忘れてしまうほどに軽く、快適なシューズを作ることです。出来る限りそこに近づけるため、従来のタンをなくした足を包み込むような形状と、細かいリブ加工が施されたラミネートメッシュTPUアッパーを採用しています。
またQUOCのシューズの特徴として、やや幅広であるのと、土踏まず側が高くなるよう約1°の傾斜が付いています。これにより、より多くの人にフィットし、自然なペダリングを可能にしています。
さらに付属の3つのアーチインサートでカスタムメイドのようなフィット感を実現します。
フルカーボンのアウトソールは手作業で仕上げられており、踏み込んだ時のパワーを無駄にすること無く推進力へと変換します。
シンプルでありながらも洗練されたデザインからQUOCの「本質的なものだけを残し、不必要なものを排除する」というデザイン哲学が感じ取れます。
ちなみに、QUOCの創業者、クオック・ファムはロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズ(CSM)を卒業しており、CSMはポール・スミスなどの著名なデザイナーを多数輩出していることで有名です。
・重量:240g(EU42)
・ソール:一方向炭素繊維
・アッパー:ラミネートメッシュTPU
・クロージャ―:並行レースガイドデュアルダイヤルクロージャ―
・カラー:ホワイトのみ
・価格:¥50,600(税込)

POPUPの際、試し履きをしてみたのですが、以前までは41サイズのシューズを使用していたため同サイズを試し履きしてみると、つま先がかなり窮屈になってしまったので、42サイズを履いてみるとジャストフィット。
もしご検討される際はいつもより1サイズ上のものを選ぶのがいいかもしれません。
またダイヤル式のクロージャーが2個の仕様ですが、BOAダイヤルではないので操作方法が若干異なります。
といってもBOAダイヤルの押し込み・引き上げの操作がなくなり、その代わりに閉める方向と逆向きに回せば解放(BOAでいう引き上げ操作)されるので、一瞬で慣れますし、使いやすいと思います。
試し履きの時も若干感じていましたが、土踏まずのサポートがしっかりしているため、足の裏全体で踏める感覚がしてとてもよかったです。
そして足裏全体からのパワーをカーボンアウトソールでしっかりと受け止め、ペダル部分に集中させ推進力に変換してくれていると感じました。
街中などを軽く流す際は、そのフィットの良さが非常に気持ちよく、ストレスなく巡行できます。
一方、スプリントなどの場面では、踏み込んだパワーをロスなくペダルに伝えてくれるので鋭い加速ができると思います。(純粋な比較ができるわけではないのであえて言い切ってはいませんが、体感としてはアルミの丸ハンからカーボンエアロハンドルに変えたときに似た変化量です)
気になったのは、つま先部分の甲の高さがやや高いように感じました。
ダイヤルで調整できるのは足の甲の中心あたりがメインで、指の付け根からつま先あたりは調整ができないので、登坂などの引き足を使う場面でもう少しホールド感が欲しいなとは思いましたが、インソールなどで対応できる範疇かなと思います。
それ以外の重量や通気性などは特に不満なく使用することができました。
カラーリングも、どんなバイク・ウェアとも合うよう絶妙な白で、信号待ちなどでふと目に入った時に思わずニヤニヤしてしまいます。

QUOCの培ってきた高い技術力と「無」を追求するフィット感に、ツール・ド・フランス王者ゲラント・トーマスによる世界トップレベルのフィードバックを掛け合わせることで生まれたM3 PRO。
デザイン性も機能性も妥協するどころかどちらも世界トップレベルで完成度が非常に高い1足です。
残念ながらPOPUPはすでに終了していますが、ご注文は可能です。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。