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2016/07/29 18:00
ツールドフランスが終盤の勝負所になりつつある頃、その裏側(スケジュール的な意味とややずれてるが地理的な意味で)の中国で「ツアー・オブ・チンハイレイク」がスタートしました。
「ツアーオブチンハイレイク」はアジアツアーの2.HCレースです。
以前にも書きましたがレースのカテゴリーは上から「ワールドツアー」「コンチネンタルサーキットHC」「コンチネンタルサーキット1」「コンチネンタルサーキット2」となります。ワールドツアーは「ツールドフランス」など3代ツールや「パリ~ルーベ」などのクラシックレースも多く含まれます。
またこれに合わせてチームのクラスも上から「ワールドチーム」「プロコンチネンタル」「コンチネンタル」「ナショナルチーム」「地域・クラブチーム」となっています。ワールドチームは「チームスカイ」「BMCレーシング」「ランプレメリダ」などがそれに当たります。NIPPO VINIFANTINIは「プロコンチネンタル」に位置しています。
それぞれに出れるレースが規定されていて、ワールドチームは「ワールドツアー(出場義務)」「コンチネンタルサーキットHC」「コンチネンタルサーキット1」、プロコンチネンタルは「ワールドツアー(ワイルドカード)」「コンチネンタルサーキットHC」「コンチネンタルサーキット1」「コンチネンタルサーキット2(制限あり)」といった具合です。
今回はHCなのでワールドチームからプロコンチネンタル、コンチネンタルまでが出れるレース。HCの前の「2」はステージレースを意味します。ちなみに1はワンデイレース。日本のレースで言うとツアーオブジャパンがクラス2.1、ジャパンカップは1.HCとなっています。
*名称はやや略称にしています。
参加チームはNIPPO VINIFANTINI以外だとワールチームの「ランプレメリダ」やプロコンチネンタルの「アンドローニ・ジョカトリーニ」や「ウィリエール・トリエスティナ」あたりが他レースでも見るという意味で有名どころでしょうか。
イタリア系のチームはアジアツアーによく顔出してきますので覚えてみるとほかのレースも楽しみが増えるかもしれません。なかなか中継とかはありませんが。
ワールドチームのランプレが力的には一歩とびぬけているかとは思いますが厳しい山岳コースではアジアチームおよびアジア選手も負けていないのでなかなか面白いレースになると思います。ツアーオブジャパンやツールドランカウイなどでもそうですが地力のある上位のチームと闘う戦略や駆け引きなど見ていると面白いと思います。
「ツアーオブチンハイレイク」のレースカテゴリが分かったところで、レース自体はどんなものかというと「標高が高い」というのが一番の目玉?だと思います。最高標高が4000m超えていて平均しても2000m超えている状況です。
ヒルクライムイベントなどに出ているかはわかるかもしれませんが頂上あるいはゴール付近では上りのしんどさと空気が薄いことでの呼吸のしんどさがあります。それが常に付きまとう標高だと身体的ダメージは大きくなります。そんな中でのステージレースということでコースマップ以上のきつさがあるレースかと思います。
NIPPO VINIFANTINIは、
ニコラス・マリーニ(スプリンター)
ダニエーレ・コッリ(スプリンター)
アントニオ・ビオラ(スプリンター)
ジャンフランコ・ジリオーリ(クライマー)
石橋学(オールラウンダー)
山本元喜(オールラウンダー)
の7名で参戦。
メンバー的にスプリントメインにジャンフランコ・ジリオーリの総合順位上位狙いというかんじでしょうか。
休息日1日含む2週間13ステージでの闘いです。アジアツアーでもあるので日本人選手にも頑張ってほしいところです。
機材はもちろんDEROSA、選手は「PROTOS」と「SK」の好み?の方を選んで使っているようです。
NIPPO VINIFANTINIは序盤から良い結果を出しつつそろそろハイライトなツアー・オブ・チンハイレイク、次回はレースまとめ。