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【スタッフのお買い物】時代に流されないフレームを買いました。TESTACH「TENSE」
by: 小出健太

今のロードバイクは軽量、エアロ、快適性を活かしながら空洞実験での研究を行い速さを求めるバイクが増えてきました。
SHIMANOのミドルグレードのコンポーネントである105にDi2が加わり電動コンポーネントが身近になりました。
SRAMはミドルグレードでもカーボンクランクを採用しており、Campagnoloは13速のコンポーネントを出してます。

このようにスポーツバイクは常に進化を続けており他社には無い、唯一無二を追求し続けています。

この時代の流れで私が買った新しいフレームはこれでございます。

 

TESTACH「TENSE」

仕様:フレーム&OBS-RST-1(スチールフォーク)
カラー:クラシックゴールド(艶消し)
価格:140,800円(税込)

先ほどまでスポーツバイクの進化について語りましたが私が選んだのはクロモリフレームでございます。
前はMASIのGRAN CRITERIUMをというクロモリに乗ってましたが買ったのは2017年頃です。
MASIですが東商会様が取り扱っていましたが今は終了して新規代理店は弊社と契約がありません。
それに8年も乗ったのでそろそろ新しいフレームを買おうと思っており、色々と考えて選んだのがTESTACHのTENSEです。

先に言ってしまうと私はクロモリフレームが持つポテンシャルは本当に素晴らしいと思っており、それに魅了され次もクロモリにしました。

今回のブログでTESTACHのTENSEを選んだ理由を紹介していきたいと思います。

 

東洋フレームと東京サンエスのタッグモデル

クロモリフレームが好きな方なら聞いたことはあると思われる東洋フレーム様が制作しております。
MADE IN JAPANでありカーボンとクロモリのハイブリットモデルを始め、タイヤサイズ42cまで対応したグラベルバイクもラインナップにあります。
シクロクロスでは全日本選手権を5連覇した竹之内悠選手も乗ったメーカーであります。

ワイズロード上野本館でも素晴らしい1台を作り上げていました。

このTESTACHを販売してる東京サンエス様は大好きなメーカーであり紙カタログは私の愛読書です。
東京サンエス様が作り出すオリジナル商品は「痒い所に手が届く」「こんなのを待ってた」と言いたくなってしまうのが多いです。
当店の修理やカスタムなどを担当している作業スタッフの木立も困ったら東京サンエス様のカタログを見ています。
この前はニューアイテムとしてリムブレーキとディスクブレーキに対応したシルバーホイールのパーツを販売して話題になりました。

東洋フレーム様と東京サンエス様がタッグを組んで作り上げたのがTESTACHです。

ちなみにTESTACHの名前の由来は東洋フレームの代表である石垣鉄也様、東京サンエスの商品部門である東京サンエスWESTで自転車パーツをプロデュースしている上司辰治様の両名の名前から生まれました。

 

カイセイのパイプ

クロモリのパイプには色々なメーカーがあり有名な所ではCOLUMBUS、REYNOLDS、TANGE、KAISEIがあります。
イベントなども含めるとCOLUMBUS、REYNOLDS、TANGEは乗った事があります。
前に乗っていたMASIのGRAN CRITERIUMはREYNOLDS525を使用してました。

ですが思い返せばKAISEIには乗った事がなく、そのKAISEIでベーシックな019というパイプが使われたのが今回購入したフレームです。

ハイエンドなクロモリロードだと上位のパイプが使われていますが物によっては固い乗り心地と感じる事があります。
脚力がある方は硬めのパイプでもしっかりと踏めて強いバネ感を楽しめるかもしれませんが、私はゆっくり踏んで反動を楽しむイメージです。
なのでベーシックなパイプの方が合ってると思い、まだ乗った事のないKAISEIの019が使われたこのフレームを買う事にしました。

 

カラーオーダー可能

TESTACHなど東京サンエス様のオリジナルブランドであるOnebyESUのフレームもそうですがカラーオーダーが可能です。
私はクラシック感を出すために、クラシックゴールドの艶消しにしました。
カラーラインナップは豊富でマット感の度合いも調整が可能です。

詳しくは下記のサイトの下の方にある「基本色カラーチャート(全25色)からの指定」をご覧ください。

JFF#503|OnebyESU

 

ダブルレバーが取付可能

数年前にSTIレバーが破損して買い替えようとしたらコロナ過でメーカー在庫は欠品の入荷は長期未定でした。
なのでいっその事アルテグラに載せ替えも考えましたがコンポーネントはシルバーが良い。
悩みに悩んだ挙句、クラシック感を楽しむためにダブルレバーを取付ました。
当時の記録は下記のブログをご覧ください。

このダブルレバーですが実際に操作してみると非常に面白くて、確かにSTIレバーの方がブレーキレバーを握りながら変速もできて安定感があります。
ただダブルレバーの方がシンプルな構造でトラブルが少ない、ヘッドチューブ周りのワイヤーの取り回しも少ないからスッキリするというメリットがあります。
STIレバーの中でインナーケーブルが解れて取り除けない、グリス切れで空打ちしてしまうといったトラブルも無いです。
ブルベユーザーであり私は1回の走行距離も非常に長いので、そういったトラブルを抑えたいという考えもありました。

何よりダブルレバーは「操作している」という、あの独特な感じに魅了されてもいます。

 

組み上げてみました

コンポーネントは前に使っていた5800系の105をメインに使っています。
そろそろ買い替えても良いのですが現行のシルバーコンポーネントはR7000系105で同じ11速です。
段数が変わらないなら使える限り、このままでいこうと思います。

 

ブレーキレバーは東京サンエス様オリジナルブランドであるDixnaのジェイリーチブレーキレバーです。
STIレバーに近い形状で手にフィットしてしっかりとブレーキをかける事ができます。
ピストバイクなどでブレーキだけの自転車でドロップハンドルを付ける方にもオススメです。

 

ハンドルやシートポストも前に使っていたNITTO製品にしてあります。
ステムだけ東京サンエスオリジナルブランドであるOnebyESUのヨゼフステムをしました。
フォークコラムが1インチなので前のステムにシムを噛ましても使えますが、ここはサイズを合わせる事にしました。

 

先ほど紹介しましたダブルレバーもしっかりと引き継いでいます。

 

新たに購入したアクセサリー

 

モデル:ELITE「STRUKA」
価格:4,400

基本はシートチューブにツールケースを付けており、その中に予備チューブなどトラブル対策品を入れてます。
そのツールケースを入れるボトルケージとしてELITEのSTRUKAを購入しました。

ツールケースは色々なアイテムを入れるのでボトルよりも一回り大きくなります。
当製品は紐で締めるダイヤル式となっているので無理に押し込む事もありません。
ここ数年は夏が長く猛暑日が続くのでステンレスボトルなど大き目の物でもしっかりと固定できます。

 

モデル:MINOURA「AB100-4.5 プレミアムアルミボトルケージ」
カラー:クロームメッキ
価格:2,750円(税込)

クロモリフレームに合う細身のデザインと綺麗な仕上がりに魅了されて買ってしまいました。
メッキの輝きとコンポーネントはシルバーにまとめており、そのバランスも良いと思います。

 

モデル:selle-ITALIA「NOVUS BOOST EVO TM SUPERFLOW」
価格:15,400円(税込)

今使っているサドルはfabricのSHALLOWを使っていますが8年くらい愛用しています。
これも良いサドルですがfabricは弊社で取扱い終了しており、新しい代理店もあるのかハッキリとしてません。
なので今後の事も考えて新しいサドルを検討しており購入したのが当製品です。

触ってみると見た目よりもパッドが厚めであり、穴あき効果なのかしっかりとしなって快適性も高そうでした。
座面の横幅も145mmと広めになっており、それでいてショートサドルとなっているのでオールラウンドとも言えるかと思います。

実際に乗ってみると穴あきの効果なのかサドル自体がかなりしなって乗り心地が良いです。
クッション性も高くて座り心地が良く「ロングライドに向いている」と思いました。

 

乗ってみた感想

一言で言うならばクロモリらしいバネ感を持ったフレームです。

走り出しはバネを思いっ切り踏んで、その反動でバイクが進む感覚があるのでクロモリが好きな方にはオススメできます。
ただ高剛性かと言われると、そこは違うかなと思いました。

前に乗っていたMASIクロモリは「大きくて柔らかいバネを思いっきり踏んで反動で進む」という感覚でした。
バネが柔らかいので一気に踏んで反動で前に進む、言い換えると加速したくても1回1回の反動が柔らかいので高速域の加速性は劣りますが足には優しいのでロングライドに向いています。
このTESTACHのTENSEはアルミやカーボンのようなカッチリ感は無くゆっくりと加速していく感じです。
バネ感もMASIと比較すると硬さは少しありますが高剛性まではいかないので足が疲れる感覚はなく、のんびり走った時の気持ち良さもあります。

個人的には買って正解だったフレームだと断言できます。
「カイセイのパイプ」という項目でも記載しましたがハイエンドのパイプならカーボンロードに負けない硬さを持っています。
ただ私はクロモリフレームらしいバネで進む、あの感覚で走るのが好きです。

正直に言いますと前のMASIクロモリはブルベ後半でも足が残せる良いバイクですが、加速性がもう少し欲しかったのでホイールをMAVIC KSYRIUM SLにしてタイヤをCONTINENTALのGRAND PRIX 5000に変えてかなり良くなりました。
それでもフレーム自体が柔らかいのでTESTACHのTENSEに変えて自分にマッチしたバイクに仕上がったと思います。
今後はヒルクライムなどして登板性能などもしっかりと体験したいと思います。

クロモリはかなり奥が深いので私も色々と勉強してますが、このようにクロモリが好きだから分かる事は発信していきたいと思います。

 

施設案内

 

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