ヒルクライムなど、山を登るのが好きな方は軽量バイクを選びます。
長く走り、走行距離を伸ばしたい方はロングライド向けのバイク。
色々と荷物を積んで、ツーリングやバイクパッキングが好きならグラベルバイク。
このようにスポーツバイクには色々な楽しみ方がありますが、私がメインで走ってるのはブルベというサイクルイベントです。
今回はこのブルベに関する紹介をいたします。
【ブルベとは?】
ブルベとは指定されたコースを制限時間内に走りきるイベント。
一般的なレースはサーキット場や交通規制が施された一般道を走ります。
ですがブルベは普通に市内地を走り、山岳コースに入る事が多いです。
主にブルベは4つに分かれます。
・距離200km⇒制限時間:13時間30分
・距離300km⇒制限時間:20時間00分
・距離400km⇒制限時間:27時間00分
・距離600km⇒制限時間:40時間00分
他にも1000kmなどありますが国内で多く開催されているのはこの4つです
【どんなコースなの?】
多くのブルベは街中をスタートして、自然豊かな山岳コースや海沿いを走るのが多いです。
自然を楽しむ事が出来るのがブルベの魅力でもあります。
これは二子玉川からスタートして、埼玉県の定峰峠を登って帰ってくるコースです。
スタートしてしばらくは街中を走りますが、50kmも走れば木々に囲まれた時間を楽しめます。
他にも神奈川方面のブルベは、国道1号線の海沿いを走るコースが多いです。
このように団体によって個性があり、そこを楽しむのもブルベの面白さです。
【早く走る必要はあるの?】
結論から言いますと、皆さんが思ってるほど早く走る必要はありません。
平均速度20km前後は問題ないです。
それとブルベはPCというチェックポイントがあります。
このPCを指定された時間内に通過しなくてはいけません。
PCについては、この後の項目で詳しく記載します。
200kmの制限時間は13時間30分。
平均20kmで走って10時間。
3ヶ所のPCがあり15分休憩して45分。
登りや信号に多く捕まりロスタイムが1時間とします。
この時点で11時間45分、あと1時間45分も猶予があります。
平地を25km前後で走り、登りは10kmで下だりは30kmを出すとします。
(平地25km+登り10km+下だり30km)÷3=平均21.6km。
少しペースが落ちた事を想定しても、20km前後で走れます。
なのでブルベで大事なのは速く走る事ではありません。
どけだけ体力を残しながら一定のペースで走るかが大事なのです。
【PCとは?】
ブルベは指定されたコースを、指定された時間内に走りきるのがルールです。
それを証明するのに設けられたのがPC、フランス語のPoint de Controleの略です。
チェックポイントの事であり、多くはコンビニである事が多いです。
例えばスタートが7時で、50km地点のコンビニがPC1だとします。
このコンビニで8時45分~10時42分の間に通過しないといけません。
そのコンビニに先程の時間内にお買い物して、レシートを貰います。
そのレシートに記載されてる時間が、設定された時間外ならセーフという事です。
コンビニ以外だと駅や、◯◯公園入り口などの看板の写真を撮る事もあります。
それ以外にもシークレットと言って、記載されてないけど、運営が待機してチェックする事もあります。
【リタイアする時は?】
PCを時間内に通過出来なかった、機材トラブルで走行不能となった。
何らかの事情でリタイア、DNF(Do Not Finishの略です)となったら自力で帰ります。
サポートカーなどで回収はしてくれないので、輪行などで帰る事になるのです。
過去に夏のブルベで、山を下ってる時にブレーキングをミスり、後ろがドリフトしてタイヤが破損した事があります。
この時はゆっくりと山を下り、歩いて30分くらいで見つけたバス停で1時間待ち、そこから電車を乗り継ぎ帰った事もあります。
チューブ交換など、トラブルに対応できるようになった方が良いです。
それと輪行袋は必ず持ちましょう!
【まとめ】
ブルベはレースではありません。
“完走したものがみんな勝利者”
リザルトは発表されますが順位は記載されません。
タイム、DNS、DNFの3つだけが載ります。
例えば200kmの制限時間は13時間30分。
これを13時間29分59秒でゴールしても良いのです。
人と争うのではないイベントってのも魅力です。
また団体レースのように交代もありません。
自分1人で200kmを走りきった時の喜び、達成感はとても良いですよ。
次回はブルベでオススメの装備を紹介したいと思います!