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2023/01/27 17:02
1月20日に社内研修ということでスタッフ向け試乗会に行ってきました。
そこで今回はTREK担当の私も乗っている「MADONE」の新型を旧MADONEと比べて体感した3つの違いをご紹介いたします。
目次
トレックバイシクルコーポレーションは世界最大規模の自転車の製造・販売メーカーであり、ゲーリー・フィッシャーやボントレガーなどを傘下に持つ自転車乗りなら誰しもがそのメーカーの名を聞いたことのあるブランドの一つです。
トレックの誇る3タイプのロードバイクは『軽量』のEMONDA。 『エアロ』のMADONE。 『快適性』のDOMANE。どれもがその高みを極めたTREKの技術が詰まったモデルになっています。
さっそく新型MADONEを試乗して体感した所を私なりにインプレッションいたします。
レースで勝つための「究極の空力性能」を求めて誕生した「MADONE」
第7世代のMADONEということでモデル名の後に「Gen 7」と名付けられました。
2023年モデルは開発をするにあたりプロライダーからの2点
・「軽さ」
・「空力性能」
を重要視され開発が進み、前作と比較して300gの軽量化と19ワットのパワーセーブを実現しました。
■新型と比較するマイバイクのスペックは以下になります。
自転車:MADONE SLR 9 PJ1
ブレーキシステム:リムブレーキ
フレーム素材:700 Series OCLVカーボン
ホイール:Bontrager AEOLUS XXX6 (チューブラー)
コンポーネント:SHIMANO R9150
サドル:Bontrager XXXCarbon Road Saddle (カチカチのやつ)
①フレーム設計
旧MADONEよりも19ワットパワーセーブが可能となった新型MADONE。
19ワットというと1時間あたり約60秒の時間短縮といったところですが、フレームの設計はそれ以上の恩恵がありそうなこだわった設計をしています。
新型を作ることで重要視されていた1つ「空力性能」ですが、前作でも用いられた風洞実験を行い、ライダーが乗車してボトルも装着されていることを前提に実施、空力に影響するあらゆる要素を取り入れることで実際の状況を忠実に再現しての速さ追及を徹底したためボトルケージ付近のくぼみやシートチューブの設計が変わっております。
重量についても56サイズの今回の試乗したバイクのスペックで7.36kgと他社のエアロロードと比較しても軽量に仕上がっております。ちなみにマイバイクは54サイズ、写真の状態で7.41kgとまさかのリム仕様のマイバイクより軽い!!リムハイトの関係などありますが・・・
②新たに設けられた「Iso Flow」
旧MADONEで採用されていた調整式Iso Speedを撤廃し、前方からの風の気流を整える「Iso Flow」を採用。
スポーツバイクに重要な振動吸収性をいい意味で抑えて、剛性を上げてレース用にふったようなイメージを試乗した時に感じました。
新たに採用された「Iso Flow」は一般のお客様向けのモデルチェンジというよりは、一分一秒を争うレースで表彰台を目指している方向けのモデルチェンジと個人的には思いました。
③空力性能と軽量化を実現したステム一体型ハンドルバー
個人的にメーカー様より試乗車をお借りして一番最初に違いを感じたのは、自転車を押して転がした際にステムが従来と比べてシャープになったことに驚きました。下の画像が従来のステム↓
従来の2ピース構造から新たに設計されたMADONE用ステム一体型ハンドルバー。
昨今のポジション事情を考慮するため、よりエアロを考えてブラケット幅を3cm内側に狭くする設計を採用しています。
私個人的に今回の新型MADONEを試乗してみて旧型と変わったと感じた違いをまとめると・・・
①フレーム設計
②新たに設けられた「Iso Flow」
③空力性能と軽量化を実現したステム一体型ハンドルバー
前述でお話しした通り新型のMADONEでは画期的なフレーム設計「Iso Flow」を採用し空力性能の低減を実現。従来で採用されていた「調整式Iso Speed」が撤廃されているため多少なりとも快適性については賛否わかれると思いますが、昔からの尖った特徴を持ったTREKらしいモデルチェンジと言えるでしょう。
<漕ぎだしと平坦の巡行>
エアロフレームとあって軽量フレームと比較すると初速は劣りますが、そこで引き離されるということは無い印象。
空気抵抗削減されたフレーム形状と高剛性のフレームが功を奏し、いつもの巡航速度が苦にならないばかりか踏み込んだ力が効率よく推進力に変わり「スーッ」と軽やかに進んでくれます。
新型モデルでは従来の2ピースから一体型ハンドルに変更されておりSTIレバーを握った際に体が自然と空力を意識したかのような姿勢になり前述であるハンドルの改良点は実現されていた気がします。
また上ハンドルを手前にベントさせることで握りやすさや振動吸収性も向上しているなど、細かいブラッシュアップも施されています。
<振動吸収性>
レース用機材に仕上がったと言える新型MADONEには振動吸収性に特化した機構はありませんが、私自身が試乗して不快に思う快適性ではないと思いました。(振動吸収性をあまり重視していない人間なのでそこも含めてご参考にして下さい)
新たに採用された「Iso Flow」はただ空力性能を考えて設計されたわけではなく構造を見るからに多少なりとも振動を吸収していそうな印象を持ちました。
ロードバイクを選ぶうえで剛性や快適性と悩むことがあると思いますが、本モデルにつきましては硬すぎるという剛性という感じではなく、従来の剛性感に近いと私は感じました。
先程レース機材というお話をしましたが、自身のライドスタイル、外観の格好良さで選んでも良いと思います。あとはお値段ですが、今回試乗させていただいたモデルは¥1,880,890(税込)と決して安くはありませんが、コンポーネントやホイールをコストダウンすることで¥1,397,990(税込)で新型MADONEを購入することもできます!!
同社オーダーシステム「Project One」にてコンポーネントやホイール、カラーリングまで自由に選ぶことも可能です!せっかく買うなら一点物のカラーオーダーいかがでしょうか。ご相談お待ちしております。