【戦国HC参戦記】雲を突き抜け空まで駆けた戦国ヒルクライムは激アツだった!
by: 大元英俊

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甲斐の国 激坂決戦「戦国ヒルクライム」!

待ち受けるは平均勾配9.5% 山梨県韮崎市の「甘利山」です。

武田信玄ゆかりの地、厳密に言えば武田信玄の息子、武田家最後の

武田勝頼が新府城を築城し、かつて治めていた場所です。

(NHK 歴史秘話ヒストリア調べ)

その武田家に因み、昨年より始まったのが「戦国ヒルクライム」です。

今、俺たちの戦が始まる!

舞台

▲アツイ要素その① 戦場の陣を彷彿とさせる舞台

会場である「みだい体育センター」にはライダー達の士気を高める

舞台や工夫が沢山ありましたよ。 規模は小さいイベントですが、

凝った趣向で今までにないアツイ雰囲気に包まれていました。

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▲アツイ要素その② 会場に張り巡らされた武田家の垂れ幕

この大会の一番の目玉、それは武田二十四将ジャージです!

総合上位二十四位に入った選手達全員に贈られるジャージで、

武田家に仕えた武田二十四将をモチーフにしています。

これを目当てにヒルクライムの猛者達が集まってくる訳です。

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そしてスタート地点にはなんと!

前大会で二十四将ジャージを獲得した選手達の名前が

書かれた栄誉の幟がズラリ!と掲げられます!

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▲アツイ要素その③ これを見て揚がらないクライマーはいない!

そして山梨県と言えばあの男が待っている。

ツール・ド・フランスを走った数少ない日本人レジェンド、今中大介!

数えきれないほど登り鍛えて来てこのルートを、徹底解説してもらえました。

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▲アツイ要素その④ 地元の英雄からの甘利山攻略講座!

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颯爽とバイクに跨り会場にやってきた今中大介さんのバイク。

奥にあるのが私のARGON18 GALLIUM PRO、座ってたら

「こんにちはー」と爽やかに挨拶して置いていきました。

KUOTA KOMに9000DURA-ACEとWH9000-C24-CL。

しかし一番の驚きはフロント53×39 リア11-25の漢ギア構成!

これで平均勾配9.5%の峠を登り切るようです・・・凄すぎる・・・

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▲アツイ要素その⑤ 先着100名に特製桃カレー大盤振る舞い!

来場者には山梨特産の桃を使った特製桃カレーのサービス!

2種類のルーと揚げナス、そして生の大きな桃がゴロリ!

夏バテも吹っ飛ばす美味しいカレーでした。

聞きつけてやってきたのか、地元の人が結構食べてました。


 

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レース当日には脚自慢達がこんなに集まっていました。

参加人数は昨年より130名増で430名へと膨れ上がり、

上位24位入りを目指した激戦の予感を感じます。

今回はシマノのアクションカメラ「CM-1000」をヘルメットに

取付て、レースの様子をフルHD録画をする初の試み!

そのヘルメットを見た今中大介さんにスタート前にいじられるなど

「これは中々いい映像が撮れたぞ!」と撮れ高にご満悦でしたが、

結果的に言うと撮れてませんでしたヽ(`Д´)ノ ウワァァン!!

直前に手に入れたので事前テストしておかなかった悔やまれるミス。

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スタート時には和太鼓が選手たちを鼓舞してくれます。

「戦が始まる」というイメージが、参加者達を武将面にさせる。

甘利山までの序盤5kmはパレード区間、先導車が選手達を引き、

計測地点まで牽引してくれます。

最前列を陣取っていた私は先導車の後ろにべた付けだったのですが、

「この先導車、なんか速くね?」

メーター読みで35km/h~40km/hのハイペース。

「いや~これは速くないすかねー」と周りの人に話しかけても返事が無い。

後ろを振り向いたら誰もいない、いや、200mぐらい後ろに集団が・・・

計測地点前から一人足を使ってしまいました。

計測地点はその手前500mぐらいから13%勾配が続きます。

そこを過ぎればすぐに15%前後の勾配になり、それが約2km。

この時点で「もう帰りたい」気運が高まります。

当然先行して入ってしまったので後続から来た速い人たちに

抜かれる抜かれる・・・あっ!と言う間に置いてかれます。

全長11km中0km地点から「全力省エネ作戦」にシフト。

私自慢のインナーローギアが唸ります。

ひたすら淡々淡々と急こう配が続き、気がつけば雲の中。

次第に30m先も見えないほど視界が真っ白に覆われていき、

腕の産毛に水分がまとわりついて白い輪郭を描き出す。

もやの中から序盤に飛ばしていった選手がちらほらとスタミナが

切れて落ちてきたのを抜き、後発のマスターズクラスの方々に

追い抜かれる時に一瞬張り付いてペースアップしたり悪あがき。

途中その悪あがきで追い抜いたGIANT TCR乗りの方から

追いつかれた時に「ナイスファイトでした!」とサムアップを受ける。

これでちょっと余力を取り戻し、彼の背中をペースメーカーに

速度を徐々に上げ、ラスト2kmから少しだけ緩くなった辺りから

ダンシングを織り交ぜて最終的な追い込みスタート。

こっからはもう限界ラインで辛いのを我慢する大会へと変貌。

吐息や変な声と弱音を漏らしながら最後に足掻いて登り切りました。

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頂上は完全に雲の上、まさに天へと昇るヒルクライム。

ゴールを過ぎたら芝生の上に倒れるこんでぐったり。

追い込んで辛い、そして標高高いので酸素が薄い。

呼吸がままならない、足腰が立たない。

「お疲れ様です」とうまるちゃんのコスプレをした益荒男が

私の事をねぎらってくれる。 ありがとうございます。

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ゴール地点ではスイカや梅干しが無料配布され、疲弊しきった

身体にじんわり沁みわたる。 このおもてなしがありがたい。

丁度新宿カスタムでかつてアルバイトしていた元スタッフと遭遇

したのでてっぺんにて記念撮影。 お疲れさまでした。

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▲撮影時に「大元さん、眼が死んでますよ」と言われた写真

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▲自然豊かで虫達の宝庫でした、虫にたかられる参加者達

リザルトタイム

1時間3分20秒88

カテゴリーB 完走42人中32位

総合順位 参加者430人中約70位


総評:戦国ヒルクライムはつら楽しい!

このヒルクライムは参加者のレベルがとにかく高い!

50分切る選手は富士ヒルならゴールドスペーサークラスと、

参加者数の割に強者ばっかりやってくる大会でした。

1時間15分を切ってシルバースペーサーを取った事ありますが、

そのレベルの脚では二十四将ジャージは夢のまた夢・・・

来年へのリベンジを誓いたいですが、恐らく今年より参加者増加は

間違いないと思われます・・・だって良い大会なんですもん!

この大会の良い所は速くなくても賞が取れたりする所。

飛び賞や仮装賞、歴史に名を刻む名言賞なんてやつもありますよ。

アツく、レベルが高く、そして温かいもてなしのある戦国ヒルクライム。

来年にはぜひ皆さんも参加してみてください!

ジャージを取れるかどうかは別にして、来年リベンジに挑みます!

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練習のブログが無かったのはハルヒル以降休みが全部

雨だったので・・・言い訳じゃないです・・・言い訳じゃないですよ!!

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