日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート!
2016/08/25 17:55
『平坦特化の「タイムトライアルバイク」に乗ってみたい』
などと思い立ったのが数カ月前、部屋に転がっていたあるフレームを
せっかくだから最速マシンに仕上げようと密かにずっと企んでいました。
その企てが遂に完成!ロードからTTバイクにコンバートした一台です。
FUJI BARRACUDA (2011年モデル)
「FUJI」がリリースしていた傑作アルミフレーム「BARRACUDA」
最高のアルミバイクと称されたCAAD10と同時期にリリース、
しかし重量は200g以上上回る1019gという超軽量アルミです。
空力に優れたエアロ形状、起きたシート角、最上位モデルと同じ
フルカーボンフォークFC-330を備えた、最初のBARRACUDAにして
仕様変更になった後期型BARRACUDAと比べても秀でた一台です。
ハンドル周りはドロップハンドルにDHバーの組み合わせではなく、
タイムトライアルやトライアスロンバイクに使われるSHIMANO PROの
「ミサイル」シリーズをアッセンブルしました。
平坦の道を真っすぐと突き進む事だけを考えた、アルミ素材ながら
空力性能の高いエアロ形状のベースバーです。
DHバーをステム脇につける関係上、ハンドルにクランプする
サイコン&ライトマウントを使用する事が出来ません。
そこでレックマウント社のステムボルトを利用するマウントを使用し、
TTバイクでもスマートに無駄なくまとめてみました。
カメラマウントを利用してライトを下向きにつけられるのは画期的!
縦に薄く横に広い不思議な形のステムは今年から日本での発売が
開始されたばかりのFSA「ノンシリーズ」ステムです。
ステムは40mmが一般的な厚みですが、28mmの厚みしかなく、
更にステム角度は20度と鋭角な設定でハンドルを低くできます。
とても奇抜な形ですが、個人的な偏見に満ちた意見としては
TTバイクは珍妙な形をしたステムがついていてこそ!
という事で白羽の矢が立ちました!
サドルはトライアスロンの中でも最も過酷で厳しく、走破した者が
「アイアンマン」と呼ばれる鉄人レース「アイアンマンレース」での
使用率がブッチギリで高いISMサドルでそれっぽさを出しました。
雰囲気でボトルケージをサドルの後ろにマウントをつけて配して
みましたが、メリットどころか取りにくいだけだったので、普通に
ケージ台座があるこのフレームに不要だった事に後程気が付く。
ブレーキはTRP社のタイムトライアルバイク向けのT925。
ギンギラギンでTTバイク用途に最適という事でのチョイスです。
しかしフロント用はフレームと相性が悪く取付不可能な事が発覚。
フロント側もリア用のブレーキを使用する事で解決しました。
ホイールはSHIMANO WH7900-C50-CLにブリヂストンR1Xを
取付て、チューブはSOYOのラテックスチューブを使用しています。
タイヤの太さは平坦巡行性能に近年注目が集まっている25C。
今や25Cを使っていないタイムトライアルスペシャリストは少数派と、
かなりのシェアを誇っていますよ。
ワイズロードの有資格者のみが可能な「ホイールバランサー」を
当店の池田副店長の手により施工済みです!
クランクはギンギラギンでギンギンなSUGINOのOX901!
クランク長が160mmと短いのがミソで、前傾が深いTTバイクや
トライアスロンバイクではロードよりも短いクランクを使うのがトレンド。
上死点に膝が上がってきた時にスムーズな通過が可能になります。
ペダルは横に25mmスライドしてパワー効率を劇的に上げる新ペダル
ニコラ「ZIVOペダル」の初回ロットモデル、無骨かつ560gで激重。
しかしその効率上昇効果はディスクホイール以上と言われています。
やる気満々の目つきをしたこのオニカマス柄のBARRACUDAは
2011年モデルのみだったのが非常に残念、カッコいいのに。
このバイクで来年の榛名湖ヒルクライムの初戦「榛名湖湖畔TT」を
目指してこれから慣れて行こうと思います。
トライアスロンは・・・・25mプールもまともに泳げた試しがないので
参加は勘弁してください・・・
▲激重のペダル、ライト、ホイールをつけて8.9kgの軽さ
ロードバイクのタイムトライアルバイクへのコンバートは
フレームジオメトリや使えるパーツと相談すれば出来ます。
比較的シート角が起き気味だったりヘッドチューブが短めだったり。
小さいフレームの方がその両方を満たしているので敢えて適正より
小さいフレームを選ばれる方もいらっしゃいますね。
キツめの前傾姿勢が要求されるタイムトライアル&トライアスロンバイクは
サドルの突き出し量が非常に重要です。
セットバックが無いシートピラーや、前後逆転してつけられる物ならば、
その要件を満たす事も出来るので本格的にトライアスロンやTTに参加を
検討中の方は今のロードバイクを本気仕様にしても良いかもしれませんね。
そのようなカスタムに興味があるという方はぜひご相談ください。