TREK 930 SHX のオーバーホール
by: 益子 暁

 

 

 

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東大和店 益子（趣味：つや出し）です。

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　以前に私が所有する自転車を記事にしたのですが、それを御覧になったお客さまからオーバーホールの御依頼を頂きました。

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　1995年のTREK 930 SHX。益子の970 SHXより1年先輩の姉妹モデルです。そういうご縁でわざわざ私を訪ねて御来店頂きました。有難う御座います。

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　この頃はUSA製でした。TRUE TEMPER OXシリーズのスチールチューブを使用しています。これも私の自転車と同じ。

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　約20年間、消耗品の交換以外ほとんどメンテナンスを受けずに使用されていたそうで、かなり汚れが溜まっています。

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　サドルはこんな状態でしたので、潔く交換します。

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　元のサドルと形状が似ているgrunge タービンサドル。

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　BBはまだいけそうでしたが、数万km頑張ったので、交換（写真は新品）。シェル幅73mmなんですよね。

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　純正のチェーンステープロテクターシールは加水分解してました。

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　Wheels Manufacturingのものに貼り換えます。

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　Y’s Techのオーバーホールでは適材適所のケミカルを駆使して洗浄（セミオーバーホールを除く）・注油してから組み戻し、調整します。

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　今回使用したのは、大体こんな感じ。個人で一気に買い揃えようとするとこれだけで、なかなかの出費です。滅多に使わないものも有りますし。部品交換の工賃やWAXOYL施工（今回はつや消しフレームなので施工無し）も含まれるオーバーホールは、実は割安なのです（オーバーホールBで￥25,741＋税　部品代別　2016年12月25日現在）。

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　例えば金属部品の研磨。 

　WAKO’Sメタルコンパウンドを使えば、この通り。

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　例えば、グリップシフト内部の潤滑。 

　かつての純正グリスに近いWAKO’S スーパーシリコングリースを使います。樹脂攻撃性が低く粘度が高いのでぴったりです。

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　20年分のコッテリ積もった汚れには、

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　洗浄槽を使います。

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　使用している洗浄液はWAKO’S アクアＭ。水溶性で素材や環境への影響は少ないクリーナーですが、強力に脱脂洗浄します。

　ひどい汚れは、洗浄槽に浸け置きしてからブラシで落とします。

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　細かい工程は割愛しますが、作業前・作業後の写真を御覧下さい。

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　オーナーのTさまが雨の日にお乗りにならなかったことや屋内保管だったことなどから、錆がほとんど発生していなかったので、部品交換はサドル・ペダルの他は、チェーン・スプロケット・BB・ケーブル等、比較的少なく済みました。

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　なので、当時の雰囲気を保ったままピッカピカに。作業した自分も清々しい気分になります。各部の動きもスムーズになりました。

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　傷も少ないので、私のTREKより新しく見えるくらいです。

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　汚れは、見た目を悪くするだけでなく、抵抗が増したり部品を磨滅させたりします。洗浄・注油・調整された状態でお使いになれば、本来の性能が得られる上に部品も長持ちします。

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　愛車の調子に不安を感じたら、まずはお気軽に御相談下さい。自転車の状態に合ったメンテナンスメニューを御案内致します。

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　Y’s Techのオーバーホールについての詳細は、こちら。