日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート!
2017/10/05 21:37
※この記事で紹介している自転車は、お取り寄せにて承ります。
東大和店 益子です。
東京サンエスさんの御好意で、気になっていた自転車の試乗をさせて頂く機会が有りました。
SOMA Fog Cutter フレーム&フォーク ¥98,000+税
春の展示会で実物を見たりデザイナーの話を聴いたりしてから、個人的なSOMA熱が高まっております。Instagramも欠かさずチェックしてるくらいですから!
SOMAは流行をいち早く取り入れながらも、素朴なデザインとセンスの良いカラーリングで永く愛用出来るフレームを作っています。色々なジャンルを手掛けていますが、共通するのは競技専用ではないこと。純粋に自転車を楽しむ生活を提案しているのです。
Fog Cutterは、強いて云うならエンデュランスロード的な自転車ですが、この手の自転車を既成概念で定義するのは野暮というものです。SOMAの自転車についてはなおさら。乗り方も走る場所も遊び方も自由です。でも気になっちゃうのでジオメトリ表と にらめっこ。BB下がりは72mmですからほぼロード。リアセンターはロードより長い424mmですが、シクロクロスバイクよりは少し短い。ヘッドチューブも長過ぎない。グラベルロードとも違う。方向性がどちらかに寄り過ぎていない中庸な性格が分かります。タイヤは23~42Cに対応しています。
TANGE PRESTIGEチューブは軽いので、走りもロードらしい軽快さが有ります。
特殊な規格は採用していないので、手持ちの部品の再利用や載せ替えがし易いのも良いですね。カーボンフォーク付で10万切ってますから、そんなにハードル高くないのではないでしょうか。
試乗車はSRAM RIVAL22・BROOKSカンビウムサドル・TRP Spyre機械式ディスクブレーキなど、フレームのキャラクターに合った部品構成。
その中でも新鮮だったのが、SOMAオリジナルのシコロタイヤ!見たことは有ったけど、乗ったのは初めてでした。
往年のクロスカントリーMTBタイヤ「ファイアーXC」のパターンをモチーフにした「逆ノブ」。転がり抵抗は小さいまま、滑りにくいデザインです。これが予想以上の好印象でした。
↑ こちらが元ネタのファイアーXC
スリックタイヤの軽さと舗装路での軽快感は この見た目ですから当然として、土の上でちゃんとグリップして進むんです。逆ノブ、仕事してます! トレイルのマナー上、濡れてたら走らないのでウェット性能は関係有りません。となると、これで足りる気がしてきましたね。パサパサの上り斜面では空転しないよう前後の荷重配分に気を使いますが、そのギリギリ感がまた楽しいし上手くなりそう。
Fog Cutter組むならこのタイヤですね。
ステム上向き、ヘッドスペーサーも積んだアップライトポジションとすそ広がりのドロップバーも、違和感があったのは最初だけ。シングルトラックの下りで下ハンドルを使い易くて納得。これは真似しようと思います。
レーシーなグラフィックではないので、里山の景色にも馴染みます。
今回アスファルトは少ししか乗りませんでしたが普通のロードバイク感覚ですし、トレイルでの乗車率は高くて上りも下りも楽しい。上半身への負担が少ない姿勢で乗れるし、担げる軽さ。ロードバイクでツーリングに出かけても毎度のように未舗装路に踏み入れてしまう私にぴったり。
こんなところを走ったら最高!
今時珍しいダブルレバー対応だし、派手過ぎない絶妙な赤だし、そもそもFog Cutterって最高に素敵な名前だし、ツボ過ぎて欲しくなってしまうので困ります。ンー!
【フレーム】TANGE PRESTIGE ヒートトリーテッドスチール
【フォーク】カーボン アルミコラム
【サイズ】50、52、54、56、58、60cm
【カラー】ロッソ