日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート!
2020/02/11 07:27
地味ネタ3は
ボトムブラケットの取り付けです。
過去記事でも紹介させていただいております
ボトムブラケット(以降BBと記述します)
の取り付け面のフェイス出しのお話です。
ピナレロのBB取り付け規格は
ITA(イタリアン)
70mm幅 ネジ切り規格です。
BB外して
ドグマ以外はBBのフェイスは
フレームの成形後に手が入っていません。
フェイスカッターで軽く削り、
面が出ていれば切削面が
1周繋がりますが、、
そうでないと、、
カッターの歯が当たった面だけ削れて光ります。
光っていない部分はほんのわずかですが
凹んでいることになります。
厳密に言うとBBが
ほんのわずかですが
BB軸に対して
傾いて装着されていたことになります。
しかし、
これは不良ではありません。
クランク軸が左右のカップを通って
既にクランクが装着されていましたので
許容される誤差の範囲です。
では
BBのフェイス出しの意味はあるのか?
となりますが
あります!
取り付け精度がより良い状態になれば
回転の阻害要因が減り
本来の性能を発揮し易くなります。
特にペダリングパワーを
直に受けるBBの
回転抵抗で損失するエネルギーは
意外と感じ易い傾向にあります。
将来的に
セラミックベアリングのタイプに交換した場合など
高価なパーツの性能を
フルに発揮することにも貢献します。
切削作業後
切削面が均一につながるまで
削る必要はありません。
ほんの僅かでも切削面が
繋がる程度で十分です。
それ以上は削り過ぎのリスクが
高くなります。
作業後
クランクを嵌め直す時、
抜く時に比べて断然
スンナリハマり、
違いをハッキリ感じます。
この作業は
フレームに手を加えるため
ピナレロジャパンに許可を得て
行っております。
これからピナレロを購入される
貴方の
楽しいサイクルライフのための
一手間です。
既にご購入の車体に施工する場合は
有料です。
ご了承下さいませ。