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【立川東大和】新型『DURA-ACE / ULTEGRA』はなぜワイドレシオ化をしたのかを掘り下げる!
by: 大元英俊

  • 閉店告知
  • 12速化と共に完全電動化が果たされた最新コンポ
    『DURA-ACE R9250』『ULTEGRA R8150』

    実は12速化・電動化だけでなく、
    もう一つ大きく変わったことがあります。

    それは『ワイドレシオ化』です。

    なぜワイドレシオ設定なのか

    DSC07437

    スプロケットは『11-30』と『11-34』の2種類。

    この10年弱は『11-28』が標準的なギアでしたが、
    なぜ今回無くなったのかをシマノさんに聞きました。

    それは『プロ選手達からの要望』との事。

    実は今回クランクに『54-40』という設定が増えました。
    (DURA-ACEのみ)

    以前から一部選手にのみ供給されていた市販外の
    ギア設定だったのですが、このギアを使って
    逃げ集団に乗った選手を捉えるには『53-39』や
    『52-36』ではスピード差があり追いつきにくく、
    特にタイムトライアル能力に秀でたような選手を
    捉えるのは容易な事でないという実情がありました。

    しかし、そんな大きなクランクを使えば登りがツラい。

    レースで『11-28』が必要とされていないとの事。

    ワイドレシオ化をしなければハイスピードなギアと
    登りで使えるローギアを合わせ持てないのです。

    そもそもサイクルプロロードレースは集団走行により
    高速で展開される為、トップ側のギアを多用します。

    平地でロー側の2飛び3飛びは気にならないから、
    登りで軽いギアの選択肢が欲しくなるのも頷けます。

    また剛性に優れる近年のカーボンフレームの場合は
    ハイケイデンスで回した方が進む傾向にあるので、
    登りで回しやすいギアでケイデンスの回転数を
    調整してペースコントロールをする方が
    理にかなっているというのもあると思います。

    どちらのスプロケットを選べばいいのか

    DSC07434

    『11-30』『11-34』どちらを選ぶべきかは
    フロントのギア構成と脚力と相談となります。

    例えば

    F『54-40』× R『11-34』

    最高速を重視しながらある程度登れる脚力を持った
    アップダウンに対応できるレーサーならこの組み合わせ。

    F『52-36』× R『11-30』

    トップスピードを上げつつF34×R28と近い
    ギア比が上り坂で欲しいならこの組み合わせ。

    F『50-34』× R『11-30』

    軽快さを求めるロングライドで漕ぎ出しの軽さと
    どんな登りでもペースが保ちたいならこの組み合わせ。

    F『50-34』× R『11-34』

    強烈な急勾配でも足を付かずに登りたい方や
    体力的な不安がある人ならこの組み合わせ。

     (F=フロントクランク R=リアスプロケット)

     ざっくりとした目安ですがこんなイメージです。

    12速化するにあたっての参考になればと思います。

    ちなみに私はF『52-36』× R『11-30』にしましたが、
    日頃の運動不足が祟り脚力不足でトップギアが踏み切れず、
    F『50-34』× R『11-30』に落とそうか悩んでいます。

    DSC07015

    若干見栄を張ったギア設定が仇になりましたので、
    現実的に使いやすいギア構成をオススメ致します。

    ワイズロード東大和店では12速コンポへの
    載せ替え依頼を予約を受け付け中です。

    2月中旬に数セット揃う予定がありますので、
    ご希望の方はお早目にご相談ください。

    またワイズロードオンラインで初回導入キットが
    一部注文が可能ですので、そちらからご注文頂いて
    店舗受け取りを指定してもらえれば作業も可能です。
    (載せ替え工賃は別途費用)

    電動12速化をお考えの方はぜひご活用あれ!

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