日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート!
2022/02/08 22:40
『グラベルロードバイクが欲しい』
しかし、予算も置く場所もない。
ならばありものでやるしかありません!
コロナ禍でレース参加の目途が立たないので
シクロクロスをグラベル寄りにカスタマイズ!
今回はサイクルショップのスタッフは
こんな事を考えながらカスタムしてるよ!的な
ブログ内容となっております。
なお走って遊んだ後なので汚れていてすみません。
トピックス
33Cのレース用チューブラータイヤから
ホイールを丸ごと交換して
38Cのチューブレスタイヤにチェンジ!
ぬかるんだ路面に強いハイグリップタイヤから
硬いハードパック路面で速いドライタイプに
変更し、舗装路での走行性能をアップさせました。
ナローワイドギアを使ったフロントシングルから
45T/32Tのスーパーコンパクトギアに変更。
オフロードを集中して走る場合フロント変速は
無い方が走りやすくペダリングが安定しますが、
オンロードの割り合いが多い使い方の場合は
巡航スピードが欲しい為、フロントダブルで
スピードレンジを広く確保する必要があります。
100km以上のロングライドを想定し、
なおかつ未舗装路でもじっくり走れる
使いやすいギア構成を選んでみました。
ロードバイクで使用するよりも3cm広い
410mmのドロップハンドルをチョイス。
下ハンドルは2cm広い430mmにし
ダートでの操作性も考慮してみました。
舗装路から平坦な未舗装路までを
メインにした使い方を想定してるので
極端なフレアハンドルは避け、
115mmのショートドロップかつ
63mmのショートリーチのハンドルで
マルチな握りやすさを追求してみました。
上体を起こした姿勢で座りやすく、
かつ前後の着座位置を活用しやすい
エンデュランス系ショートサドルです。
未舗装路ではトラクションをかけるのに
後ろ荷重をしっかり使いたいのもありますが、
この数年で体重が増えすぎてアグレッシブな
エアロポジションを取り続ける体力がなく
ドッシリ座り続けても坐骨が痛くならない
サドルとしてチョイスしました。
運動レベルが高くないライダーは
サドル幅は広い方が割と快適です。
今回やるにあたって悩まされたのがタイヤです。
ETRTO規格というタイヤサイズの規格があるのですが、
38Cタイヤを境に表記がややこしくなります。
『 700×38C = ETRTO 40-622 』
えっ?どういうことですか?
この表記だとタイヤをはめた時に38mmなのか
40mmなのか判断が出来ませんよね。
フレームとのクリアランスに関わるので
限界のサイズを選びたい時に悩まされます。
今回まさにそのような状態でした。
JFF803は40Cまで行けるという情報は得てました。
しかし700×40Cの場合はETRTO 42-622。
『40Cって40㎜の事じゃないのか!?』
なんてバグかと思いながら38Cタイヤを使い
ノギスで実測してみたら39mmでした。
使用した『MAVIC KSYRIUM PRO』は内幅17mmで
内幅19mmを基準にして作られたタイヤなら
幅が1mm狭くなる計算なので正解は40mm。
つまりETRTOの数値が幅として正しいという事でした。
パナレーサー様のサイトにも38Cタイヤは幅40mmと
書いているのでどうやら間違いはなさそうです。
クリアランス的にはもうすこし行けそうなので
40Cまで行けるならETRTO的には実測42mmの
タイヤまでならJFF803は許容してくれそうです。
ロードバイクもすっかりワイドタイヤ標準ですが
それでもせいぜい28Cぐらいまでかと思います。
以前から感じていた事なのですが40mmもあると
中速域での巡航は実は意外にも楽なんです。
5Barも空気圧を入れると非常によく転がり
舗装路で軽快な走りを味わう事が出来ますし、
路面が荒れてても跳ねることなく突き進めます。
これがまたロードバイクとは違う気持ちよさがあり
タイヤの中で音が反響して『ゴウンゴウン』と
響く低い走行音は心地よくもありますよ。
漕ぎ出しが重いという事は特にありません。
むしろ重いであろうという先入観を持って
乗ってみると拍子抜けするほど軽快です。
そしてコーナーリングでバイクを倒した時の
安定感が非常に素晴らしいです。
ロードバイクなら横滑りしそうなラインでも
余裕をもって曲がることが出来るので
ダウンヒルの気持ちよさは別格と言えます。
眠っていた10速時代のデュラエースを使い、
ブレーキはカンチブレーキからミニVに変更。
グラベルなので30Tを使いたかったのですが
この世代のデュラエースは28Tが限界な為、
妥協したポイントですがレバーが細く握りやすく
変速もスピーディーなので2T差は気合でカバー。
本当はもっと良いミニVを使いたかったのですが
時代の流れでハイグレードがめっきり減りました。
それでも利き始めがガツン!と強力でロードバイクの
キャリパーブレーキより制動力が高いのには驚きました。
シクロクロスのグラベルバイク化にイチオシです。
乗っていないシクロクロスが眠っていませんか?
クリアランスに余裕があるフレームならば
太いタイヤを入れてグラベルバイク化し
新しい遊び方を始めてみるのはいかがでしょう。
予算と置く場所がある方は最新のグラベルバイクを
手に入れてロングツーリングやオフロード遊びを
始めてみるのもとてもオススメですよ。
ロードバイクとは全く違う面白さが待っています!