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目指すは痛み解消!スタッフ流ロードバイクサドルベスポジ発見術
by: 大元英俊

ロードバイクのサドル調整ベストポジションの見つけ方

こんにちは、ワイズロード東大和店のおおもとです。

タイガーさん

今日はスポーツサイクルに乗る上で誰もが悩む
『お尻の痛み問題』

解決する為にサドルをいろいろ交換し続け、
『サドル沼』と恐れるほど、皆さん苦労します。

かく言う私もサドル沼にずぶずぶハマりまくり
20個以上のサドルを安いの高いの色々試して
あーでもないこーでもないとやってきました。

その結果辿り着いたのは『サドルは悪くない』

勿論、形状やタイプによって相性はありますが
痛みの根本的な問題は『サドルポジション』

どんなサドルでも大体は座りやすい位置があり、
そこを見つけてあげるのが重要と考えました。

サドル位置調整時の考え方

サドルポジション位置

まずサドルはどのように調整すればよいのか、
なぜ調整するのかを考える必要があります。

サドルの調整方法は3パターンありますので
それぞれ説明しながら考えていきましょう。

高さ位置の調整

サドルの高さ

股下の長さを基準にして調整が必要なのが高さです。

厳密な位置を出すならばワイズロードで行っている
『バイオレーサー』のような計測をする事ですが、
多くの人がピッタリポジションは求めてませんよね。

私のオススメ方法はまず『低め』にする事です。

『サドルは高い方が良い』と思われがちですが
個々の体格や柔軟性などを無視した考え方です。

そもそもの痛みの原因がサドルが高すぎる事で
坐骨周辺に余計な圧力がかかってしまい、
擦れなどの痛みに繋がっている場合があります。

特に新しいサドルに交換した場合は、
サドルごとに厚みが違うので低めにしましょう。

だからといってベタ下げする必要はありません。

気持ち『低いかな』ぐらいに設定してもらい、
『前後位置』と『角度位置』を見つけ出してから
1mmずつ上げて快適な位置を見つけましょう。

前後位置の調整

サドルの前後位置

前後位置はペダルが3時位置に来たときの
膝の位置によって決定するのが理想です。

乗車してる時に自然にサドルに座った状態で
ペダル軸の真上に膝が来るよう設定しましょう。

膝の位置を自分で判断するの難しいですが、
ローラー台に固定して動画で横から確認したり、
サドルの高さ同様に厳密さを求めていなければ
感覚的に悪くないかなって位置でも大丈夫です。

ペダル軸に対して膝が後ろ側にある場合は、
斜め前に蹴り出す動作になりクランクの円運動を
阻害してしまうので膝は少し前ぐらいでも大丈夫。

前後位置が出た後はハンドルまでの距離感が
『近い or 遠い』で気になる場合があります。

ハンドルまでの位置

サドルの前後位置を変えるとお尻を乗せる位置が
変わるので自ずとハンドルまでの距離が変わります。

ハンドルの『近い or 遠い』の違和感を解消するには
ステムの長さを変更する必要があるんです。

ハンドルが近いと起きた姿勢になってしまい
お尻に余計な体重がかかり負担になったり、
遠いと傾いた姿勢になってしまい背中や首に
負担がかかる乗車姿勢になってしまいます。

横から見た時『背中』と『わき』の開き方が
約90度になるのが理想的なハンドル距離ですが
柔軟性や運動レベルによって前後しますので
乗車中にレバーの頭や手前を色々握ってみて
リラックスして乗りやすい距離を考えながら
ステムの長さを変更してみるのがいいでしょう。

理想のサドル位置はハンドル距離と
切っても切れない関係にありますよ。

またサドル高を調整するとシート角の関係で
前後位置が動きますので注意してください。

角度位置の調整

サドルの角度位置

サドルの取り付け角度は非常に重要な要素です。

角度はお尻の接地感に大きく影響する為、
痛みの原因にもなりますが解消にも繋がります。

基本的な考え方としては先端と後端が水平、
そこから前方向に傾斜する分には問題ありません。

逆に後ろ方向への傾斜はお尻が後方にずれるので
ペダリング時にお尻が安定しなくなったり、
先端が起き上がるので太ももの動きを阻害します。

そして最近登場したショートノーズサドルの場合、
水平ではなく1度~3度程度の前傾斜が推奨され、
座りにくいと感じている人の理由が傾斜せずに
使っていたのが原因というパターンもあります。

まずは水平位置から始め少しずつ前傾斜させて
痛みの少ない角度を探してみましょう。

総括

・最初は高さを低めに設定する
・自然に座りやすい座面を探す
・膝の位置で前後位置を決める
・ハンドルまでの距離を考える
・痛みのない角度を探してみる

ざっくりまとめるとこんな感じです。

サドル位置が一発で出る事はまずありません。

私も上記の事を踏まえて走っては調整を
10回ぐらい繰り返して位置を出すので、
新しいサドルの時は調整の為だけに
多摩湖を何周も走ることがあります。

ポジションには相関性があるので、
1か所動かすと他も動かす必要性があり
合わせて微調整をしていく形です。

ここまで読んでいただいた方は全体的に
アバウトな感じだな思われてるかもしれません。

『こうすれば100%完璧なポジションです!』

という方法は今のところないからです。

 ポジション計測サービスを行ってでさえ、
大体90%ぐらいの位置でそこの前後に
理想的な位置があるというレベルです。

より100%に近い結果を出したい場合は
フィッターがプライベートフィッティングする
『バイオレーサープレミアムサービス』などを
費用と時間をかけて行う必要があります。

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でも大体の方は『費用』と『時間』をかけずに
痛くなく楽しく乗っていられるサドル位置が
あったら良いなという方が大半だと思います。

今回の内容は自分で調整して痛みを改善したいけど
どう考えて調整すればよいのかの道しるべとして
スタッフ大元の経験則に準じたものとなっています。

『大元流サドルベスポジ術』程度に思っていただき
サドル調整時の参考になれば幸いです。

サドルごとにどういう用途やポジションに最適か
各社エルゴノミックな観点で説明もしてるので
見た目や価格だけでなくサドル用途も要確認な上、
最適なサドルとその位置を見つけていきましょう。

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