日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート!
2022/09/22 18:27
こんにちは、スタッフおおもとです。
まず私は懺悔をしなければなりません。
では一体何が楽しかったのかという、
今週末まで開催している試乗イベントで
メーカー様からお借りしている試乗バイク
トピックス
グラベルロードバイクという乗り物自体は大好物、スポーツサイクルの本質的楽しさを体現している自由度が高い素晴らしいジャンル。
ネオスポルティーフを謳う『D-309』はフルカーボンフレームとなっており、ロードバイク顔負けの軽さとレスポンス性能を発揮して大きくたわむような鈍重さを全く感じさせない機敏さが光る実にスポーティーな一台です。
このフレームに新型電動コンポーネント『SHIMANO 105 R7170 Di2』を搭載しているという事で、乗りたくなるのは自明の理!
いつもなら家で転がっている休日ですが、自然と試乗車に足が向かっていました。
台風が過ぎた後なので水たまりもちらほら、こういう時はぬかるんだ場所は轍が残りやすく道を荒らしてしまうので迂回したり降りて通過するのがグラベルマナー。
落ちた枝葉やドングリをパキパキと踏む感触がとても心地よく、ロードバイクでは感じられないオフロードバイクならではの面白さです。
まず気が付いたのはこの仕様で組まれた『D-309』の素晴らしい乗りやすさ!
このバイクを語るには『カーボンフレーム』『電動コンポーネント』そして『グラベルタイヤ』の3つに分ける必要があると思います。
グラベルキングをリリースしているタイヤブランド『Panaracer』とコラボして誕生したDAVOSオリジナルタイヤです。
『ZGSアドバンスドコンパウンド』を使う事でハイグリップに、その裏側には全面『アンチフラットケーシング』を配置して高い耐久性を実現。
でもオフロードを走るタイヤはパターンが命!どんな路面を走るのが得意なのかが分かれるポイントです。
グラベルランナーはトレッドパターンが独特、そう凸なブロックパターンではないのです。
凹なフラットパターンになっており、舗装路ではロードバイクタイヤのような軽快な転がりを発揮しながら、未舗装路ではオフロードタイヤとして優れたグリップ力を発揮して路面をしっかりと掴んでくれます。
バイクを倒した時のグリップ感はかなりのもので、サイドのパターンが全周繋がっているのでコントロール性が一定でありバイク操作がとてもしやすいですね。
表面はやすり目状になっていて、軽く砂が浮くような状態でも路面を掴んでくれそうなタイヤとなっています。
まさに『万能』なタイヤでこれ1本でロングツーリングからグラベルライドまで幅広い遊び方に適しており、日本の里山ライドにもうってつけ。
舗装路でも未舗装路でも『フレーム』が持つポテンシャルを発揮するのに間違いなく役立ってくれています。
グラベルロードバイクのカーボンフレームに乗っている方は実はまだまだ少ないのが現状です。
つまりその真価を知らないサイクリストは非常に多いのではないでしょうか。
ロードバイクのカーボンフレームが速さに特化した進化を遂げているのなら、グラベルロードバイクのカーボンフレームは様々なニーズに対応が出来る自由度に特化した進化をしています。
ダボ穴が多く設けられ、キャリア・フェンダーに対応するなどベースは明らかにランドナー、ですが走りの本質はまさにロードバイクという乗り物でした。
カーボンフレームだからこそ実現できる重量剛性比により軽快な反応性を持ち、68mmのBB下がりにより直進安定性と漕ぎ出しの軽さをバランスよく良いところ取りしています。
正直乗っていて、金属フレームのグラベルロードで感じるような踏み込んだときにワンテンポ遅れた反応はほとんどありません。
ハンドリングの切り替えしもスムーズで、かといって軽く切るだけで極端に挙動が変化するピーキーさもなく、感覚沿ったコーナーリングが非常にしやすいです。
極端なクセがなく、乗っていて過不足を感じず、尖った感がない、だからこそ尖った部分のフォローに身体を使わずに済むので妙な疲労感がなくストレスフリー。
こういうバイクは走ることに集中しやすくロングライドで感じる疲労感が最小限、自転車歴が長いサイクリストほどこのバイクの良さは響くと思います。
専用カーボンステム、カーボンシートポストが付いて『税込187,000円』はカーボンフレームとは思えない価格設定ですね。
『疲労感がなくストレスフリー』という要素を更に高めてくれてるのがケーブルではなくモーターで変速してくれる『電動コンポーネント』です。
レバーを押し込む動作がボタンを押すだけとなり、手にかかる負担が大幅に減り、握力の低下や手首の痛みを軽減してくれます。
私も『SHIMANO ULTEGRA R8150 Di2』を昨年導入し、電動コンポーネントの恩恵を受けている身です。
当然使っている身として気になる所は『SHIMANO 105 R7170 Di2』がどの程度の性能なのかという所ですね。
使い比べて感じたことは変速スピードがワンテンポ遅く、荒れた路面を走行中に変速した時にスムーズさに差があります。
モーターの違いにより明確な性能差があるわけですが、その変速スピードがストレスに感じるかというとそんな事はありません。
変速テンポ的にはメカニカルに近く、70回転前後のケイデンスで回してる時でもチェーンが無理やりケージに引っ張られる感じなく変速してくれます。
そもそもDi2は『変速間隔時間』を専用のアプリを通して変更することが出来ます。
変速動作が速い方が優れているならそのスピードをみんな最速にすれば良い訳ですが、ハイケイデンスで走れるレーサーでない限り、最速設定は使いこなせないと考えています。
様々なサイクリストがターゲットである105コンポーネントの役割を考えれば、高速より中速域で使いやすい万人向けな変速スピードと言えるかもしれませんね。
グラベルや荒れた路面で感じた変速性能の差はスプロケットとチェーンに使われている技術が従来の『ハイパーグライド』だからというのがあると思います。
『DURA-ACE』『ULTEGRA』に採用されている『ハイパーグライド+』との差が明らかにあると感じます。
ディレイラーはそもそも『脱線機』という意味でチェーンを隣のギアにずらしているだけでスムーズな変速性能に直結しません。
スムーズな変速性能を左右するのはチェーンとスプロケット側なんです。
『ハイパーグライド+』はチェーンとスプロケットのかみ合わせが良くすることでギア比が変更した時のペダルに生じる衝撃を抑え、ペダリングの円滑化に大きく貢献してくれる技術です。
もともとMTB用に作られた技術な為、チェーンが上下に跳ねるような路面振動時でもスムーズに変速してくれるという優れものです。
『SHIMANO 105 R7170 Di2』で部分的にグレードアップをするならば、チェーンとスプロケットを推奨したいですね。
ですがそもそもチェーンが上下に跳ねるような荒れた路面走らないよ、という舗装路メインな方であれば予算も抑えられますし、この2か所は定期的に交換が必要な消耗品ですので後々のカスタマイズでも良いと思います。
あと地味に良いな!と感じたのがレバーの形状ですね。
今作ではレバーを細くするのではなく、手の形に合わせたエルゴノミックな形状にする事で握りやすさをアップしています。
レバーを掴む親指と人差し指の間がスッ!と収まり、従来のレバーに合った角感が完全に無くなっています。
無駄な握力を使わずに添えてるだけでレバーを掴め、長時間握っていても快適なこと間違いありません。
握りに力を使うと腕から肩にかけても疲労がたまりやすく、余計な疲れとなりますからね。
グレードは105でもDi2の素晴らしい機能『シンクロシフト』も使えますし、スプリンタースイッチをそもそも使わない方やフードスイッチを必要としないサイクリストならば『DURA-ACE』『ULTEGRA』にまで奮発してグレードアップする必要がないのではと使っていて感じました。
『DAVOS』は自転車パーツの代理店『フカヤ』様が企画しているブランドだけあり、培ったノウハウと理想が『D-309』には詰まっていますね。
このグラベルロードは自転車マニアほど刺さる魅力が満載だと思います。
気になっていたけどグレー以外を求めていたという方、必見ですよ。
このブログを見て『DAVOS D-309』『SHIMANO 105 R7170 Di2』『DAVOS Gravel Runner』について興味が湧いて頂けたら幸いです。
買いたくなったらワイズロード東大和店までお気軽にご相談ください!