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RP8とRP9は誰が買うべきか?分かり易くお答えします。【ワイズロードスタッフ試乗会】
by: 川原建太郎

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    2023/2/3

    こんにちは!ワイズロード実業団チームの川原です。

    kawahara

     

    RP9

     

    今、一番話題の NEW MODEL ロードバイクと言ったら、BRIDGESTONE ANCHOR の RP8 ではないでしょうか。スペックやインプレッションは沢山の記事がありますので、そちらを参照して頂くとして、川原の観点でRP8とRP9は誰が買うべきか?分かり易くお答えします。

    BRIDGESTONE ANCHOR
    RP9

    RP9

    RP9 Dura-Ace Di2 仕様

    ¥1,320,000-(税込)

    RP9 ULTEGRA Di2 仕様
    (パーツの仕様は写真と異なります)

    ¥825,000-(税込)

    BRIDGESTONE ANCHOR
    RP8

    RP8

    RP8 105 Di2 仕様
    (パーツの仕様は写真と異なります)

    ¥550,000-(税込)

    RP8とRP9は誰が買うべきか?

    開発者の気持ちになってみましょう。
    RP9はBRIDGESTONEの選手がレースに勝つためのバイクです。

    「日本のレースで実際に必要な性能を剛性として求めた」

    シクロワイアードで開発者のこの言葉が紹介されています。剛性はレーサーの出力によって求められます。例えば、身長170cm、体重60kgの選手だとすると、求められるFTP(1時間持続できる出力)は体重の約5~5.5倍の300~330ワットです。

    RP8に関しては、
    「フラッグシップモデル・RP9をベースにカーボン素材のグレードを見直したモデル。主要な部位の剛性はRP9対比で約90%としつつ、走行フィーリングを左右する剛性バランスはRP9同等に設定した」
    とあります。

    ここで、それぞれの車体を写真で比較しましょう。
    上段がRP9、下段がRP8です。

    RP9

     

    RP8

     

    RP9

    RP8

    パーツを除いたフレーム形状は全く同じです。「剛性バランスは同等」とありますので、単純化すると、RP8に最適な出力はRP9の90%と言えます。(単純化すると、90%の剛性で90%の出力だとフレームのたわみは同等。よって、走行フィーリングも同等。)

    計算に戻ります。身長170cmで体重60kgの選手の場合、トップレーサーと比較して90%の出力だと体重の約4.5~5倍の約270~300ワット。

    これは、中級~上級のアマチュアレーサーに求められる出力です。

    纏めると、RP8は、トップレーサーではないが、真剣にレースに取り組む選手が必要とする剛性と走行フィーリングを持ったバイクと言えます。実に絶妙な位置付けです。川原としては、このバイクが早くレースシーンに登場し、レーサーの皆さんのお声を聴かせて頂くのが楽しみです。

    ご参考になれば幸いです。

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