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【スタッフバイク】BIANCHI ARIAを機械式ディスクで組んでみた話
by: 高橋

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    ワイズロード東大和店の高橋です。

    先日、BIANCHIのARIAをフレームで購入し、行き場を失っていたULTEGRA Di2で組んでみましたのでご紹介します。

    機械式ディスクブレーキが好きな高橋。組み上げるにあたってかなり四苦八苦しましたのでそれも綴ろうかと思います。

    BIANCHI ARIA ULTEGRA Di2 8150

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    今回私が購入したARIAは、ビアンキを象徴する「チェレステ」ではなく「サマータイムドリーム」というカラー。

    真冬に「サマータイムドリーム」という何とも季節外れ感は否めませんが、光の当たる角度によってシルバーやチェレステ、ピンクと変化していく様は何とも形容しがたい美しさがあります。

    コンポーネントはシマノのULTEGRA Di2。
    ブレーキにはGROWTACのEQUALを使用しています。
    そのため、ディスクブレーキの車体ではありますが使うレバーは油圧用のR8170ではなく、R8150のリムブレーキ用のレバーです。

    髙橋お気に入りの機械式ディスクブレーキ

    私が所有するディスクブレーキのロードバイクは2台ともEQUALにしています。このブレーキはかなり気に入っています。

    特に機械式シフトのレバーでは、リムブレーキ用と油圧ブレーキ用でブラケットの大きさが大きく異なるため、よりコンパクトなリムブレーキ用のレバーの方が私には握りやすかったりします。

    調整も非常に簡単ですし、パッドスペーサーを必要としないなど、取り扱いが容易なのもいいポイントです。

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    ローターはスラムのものですが、特別な拘りがあるわけではなく、160mmのローターで余っているのがコレだった。というだけですが、これはこれでイケてるような気がします。

    ハンドル周りもスッキリ!Blendrマウント

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    ステムはBontragerのElite Stem。Blendrに適合するため、DUOベースマウントを使用し、上にサイコン、下にライトを取り付けます。
    こうすることで、ステムの一直線上にサイコンとライトを配置することができ、非常にすっきりとしたハンドル周りになります。

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    更にCATEYEのVOLT800NEOはライトの上下を入れ替えることができるため、マウントが逆さまについてしまってもスイッチのアクセスもしやすく、残量の確認もしやすくなります。

    DUOベースに直接ライトマウントを取り付けるとケーブルとライトが干渉してしまうため、レックマウントの延長アダプターを取り付けています。

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    組み立てには工夫が必要

    今回組みたてたARIAですが、新型のコンポーネントしか想定していないようで、フレームに取り付けるグロメットが機械式変速用か穴を塞ぐものかの2種類しか入っていませんでした。

     

    ディスクブレーキ用のコンポーネントR8170は無線化していますが、R8150は有線です。
    「ディスクブレーキの車体なんだからダウンチューブにDi2ケーブルの穴要らないよね?」という感じでしょうか。。。

    グロメットにドリルで穴をあけてしまえばいい話ですが、後戻りが出来なくなるのでできればそれは最終手段にしたい。と悩んだ末、「作ってしまおう」という結論に。

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    既存のグロメットから寸法を割り出し、そこにDi2用のグロメットSM-GM01が入るように直径5mmの穴を空けてデータを作成。3Dプリンターで印刷します。

    ブレーキのアウター受けグロメットと違い、大して応力が掛かる部分ではないため樹脂でも多分問題ないでしょうということで。

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     完璧です。

     

    しかし問題はそれだけではありません。

    ブレーキケーブルの入口がタイトに造られているため、EQUALのコネクターが内蔵できなかったり、リアは140mmのローターを使いたかったのですが、フレームの設計の問題でEQUALをダイレクトに取り付けできなかったり。

    「油圧なら全ていっぺんに解決するのに…」と内心思いつつも試行錯誤の末、無事に取り付けることができました。

    FEEL GOOD!流石EQUAL、ブレーキの引きも軽いですし効きも良いです!

    実はまだまだ未完成

    ひとまず組立は終わり、乗れる状態にはなりました。

    しかし、サドルやホイールなど、「余っていたパーツを付けただけ」の部分も多々ありますし、ボトルケージすらまだ決まっていません。
    これからまだまだカスタムの余地はあります。

    特にホイールに関しては走りに大きく影響するパーツ。
    「とりあえずコレで走ってみよう」と思い、一走りしましたが

    「・・・あれ?このバイク、速いぞ?」

    カウンターヴェイルこそ搭載されていないものの、走りは完全にエアロレーシング。
    いい意味で裏切られてしまいました。

     

    パーツのアップグレードをしてこのバイクがどこまで進化するのか、今からワクワクしています。

    今年の夏はこのバイクでロングライドもしたいですね。

    皆さんもパーツを集めてバラ完なんていかがですか?
    自分の好きなパーツをアッセンブリして、「自分だけの一台」を作ってみてはいかがでしょうか?

     

     

    お客様よりEQUALのコネクターが内蔵できない件・リアのローターが140mmが使えなかった件に関してお問い合わせがありましたので追記です。

    EQUALは制動力を高めるために2種類のアウターケーブルを使用します。
    屈曲がキツイ部分にはソフトアウター。それ以外の場所には極力ハードアウターを使うことで制動力を上げる工夫がされています。

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    そしてこの2種類のケーブルを繋ぐコネクターがあるのですが、このコネクターをフレーム内に入れるためには6.6mm以上の穴が必要となります。
    しかしARIAのブレーキ穴はそれ以下のため、コネクター部分を内蔵することが出来ないのです。

    更に困ったことに、ハードアウターを外に出しすぎるとケーブルの抵抗でハンドルが勝手に右に切られてしまうのです。(私はブレーキを右後ろ左前にしているため右に動いていきます)

    無題9

    当然ケーブルを切りすぎればアウターケーブルが足りなくなりますので限界ギリギリまでハードアウターケーブルを短く切り、ハンドリングに影響を与えないようにしています。

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    フレームの設計の関係で140mmのローターが使えないのは、EQUALとの相性の問題です。

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    EQUALは油圧ディスクブレーキと比べ、シャフトがある分横にせり出す形になっています。
    さらにARIAはフレームのリア三角が小さく、リアエンド側が少し上に持ちあがる形状をしているため、ダイレクトにEQUALを付けようとするとフレームと干渉してしまうのです。(私はコレでフレームに小傷を作りました…)

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    そのため、リアは必然的に160mmへのアダプターを噛ませる必要があり、140mmは使えない。という状況になりました。

     

    参考になれば幸いです。