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【インプレ】P&Pが誇るコスパ最強のカーボンホイールの性能は如何に!?
by: 高橋

  • 閉店告知
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    ワイズロード東大和店の高橋です。

    昨年末に展開された2Fパーツコーナーの P&P COMPONENTS 特設コーナー。

    コストパフォーマンスに優れたパーツの数々を取り揃えていますが、中でもやはり目を引くのはホイール。

    14万円のカーボンホイール!?と驚くほど、他のブランドに無い圧倒的な安さを誇る『AQUILON』。その真価を確かめるべく、仕事終わりに試乗ホイールを乗り回してみましたのでそのインプレです。

    バイクはBIANCHIのARIA。

    ちょうど鉄下駄を履いていますので、『昨今の完成車に付いてくるホイールからAQUILONにアップグレードしてどう変わるのか』を体感できたと思います。

    P&P COMPONENTS
    AQUILON

     PXL_20230626_035052409

    価格:143,000-

    重量:1,420g

    リムハイト:38mm

    リム内幅:21c

    ノッチ数:36

    フリーボディ:SHIMANO HG
    (オプションでSRAM XDRボディにも対応)

    38mmものハイトを備えながら重量は1,420gと軽量。そして143,000円という驚異の価格設定。

    ノッチ数に関しても申し分なく、リム幅も現在主流の21mm。

    気になる。。。気になる。。。

    ということで使ってみました!

    ARIA×AQUILON

    DSC01755

    やはりエアロ系ロードにはディープリムが似合います。

     

    一気に迫力を増し、様になりました。

    サドル(プロロゴ Dimension AGX)と配色が似ていますが、これは偶然の一致です。

     

    インプレッション

     

    仕事終わりにスプロケとローターを付け替え、装着。

    タイヤはMAXXISのDETONATOR 28c。普段はGP5000 28cを5.5bar前後で使用していますが、今回のタイヤは使ったことがなく塩梅が分からないため、6.7barと少し高圧で使用しました。

    重量の変化ですが、スプロケ・ローターは無しの状態で

    フロント:1.15kg→1.04kg -0.11kg
    リア:1.46kg→1.18kg -0.28kg

    トータルで約400gもの軽量化となりました。

     

    メリット

    先にメリットをまとめるとこんな感じです。
    ・軽量
    ・嫌な硬さは無く、程よい剛性感
    ・反応性◎
    ・ハイコストパフォーマンス

     

    空気圧が高めの為、さぞ固い乗り心地になるのだろうな。と思いながら走りましたが、思いのほか路面からのショックはマイルドな印象
    初めて使用したタイヤの為、タイヤやチューブがどこまでの影響力を持っているのか分かりかねますが、確実に「硬すぎないホイール」であることは実感できました。

    かといってヘナヘナとした印象もなく、しっかりと芯のある剛性感を持ち合わせています。

     

    剛性感36ノッチのラチェットホイール重量が軽いことで反応性が非常に良くなりました。
    ノッチ数は52ノッチや92ノッチなんてものもありますが、36ノッチでも十分戦えるものだと思います。
    現在使用しているボントレガーのパラダイムTLRが16ノッチですので、掛かりは倍以上に良くなりました。

    PXL_20230706_023152651
    面ラチェット構造の為、掛かりは抜群。

     

    14.3万円ですが、「あれ?このバイク、こんなに速かったんだ。」と、バイクの印象をガラッと変えてしまうほどに大きな効果をもたらしてくれました。

    特に加速に関しては顕著に変わります。

     

    デメリット

    続いてデメリット。
    ・横からの風の影響は無視できない
    ・ラチェットが大きい
    高速域のスピードの伸びが…?

    ディープリムになればもちろん横からの風の影響は大きくなります。
    横風の影響を抑えるために各メーカー試行錯誤しており、ディープリムでも風に煽られにくいホイールを作っていますが、AQUILONは比較的横風の影響は多く受ける印象です。

     

    そしてこれはメリットに感じる人もいますが、ラチェット音がかなり大きいです。
    リアハブにセミを飼っている…。幸い、ノッチ数が多くはないため、セミ1匹分のサウンドですが。(←スタッフ高橋の戯言です)

    無題14

    私は静かなのが良いという理由でメインバイクはONYXハブを使うほど静音を好む人間ですが、これを“良い音”という人もいますので気になる方は是非体感してみてください。

     

     

    高速域でのスピードの伸びがイマイチ。。。という印象は受けたのですが、これは正直ホイールというよりはタイヤの影響が大きい気がしました。
    その為、上の箇条書きの場所では少し控えめな表示とさせていただきました。

     

    まとめ

    結論から言うと、価格以上のアップグレードが期待できる製品だと思います。
    上を見れば当然MAVICやZIPP、LIGHTWEIGHT、GOKISOなどなどいくらでも選択肢はあり、AQUILON以上に回転性能やレスポンスに優れる物はありますが、この価格帯でここまで完成度が高いホイールは他に無いでしょう。

    完成車に付属するホイールのほとんどは、戦うにはあまりに大きすぎるディスアドバンテージとなるものが多いです。

    AQUILONは低価格でありながらもレース用途にも引けを取らない性能を持ち合わせています。

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    今回ご紹介したAQUILONの他にもアルミリムのBOREASやリムブレーキモデルのBLACK LYCAON.NEO、29inchMTB用のWH-C1600Mも試乗可能です!

    気になる方は是非、東大和店でお試しください!