【スタッフバイクカスタム】「フロントシングル」という選択肢。1x11sの平坦ライド。
by: 高橋

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ワイズロード東大和店の高橋です。

 

皆さん、
フロントシングルワンバイ
という自転車用語を耳にしたことはありますか?

 

オフロード系(MTBやグラベル)
に興味がある方は
ご存知のことが多いですが、
フロントの変速が無いものをそう呼称します。

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1x11sのコンポーネントは

ワンバイイレブン

とも呼ばれます。
なんだかカッコいいですね。

 

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ロードバイクにおいては
フロントダブル(前の変速が2段)
が一般的で、
完成車の9割以上がそのようになっています。

 

 

しかし、フロント2速、
本当に必要でしょうか?

平坦しかないライドをするとき、
インナーローやアウタートップ、
使っているでしょうか?

 

今回ワケあって一時的に
フロントシングルにする機会があり、
せっかくなので
フロントシングルの魅力」をご紹介します。

 

 

多段化は誰のために

変速機は上位モデルになるほど
変速段数が増えていきます。

 

スプロケットの
最大・最小歯数は変わらないのに
なぜ刻んでいくのか。

ロー側30T、トップ側11Tで比較すると、

CRALIS(8s)の場合
11-13-15-17-20-23-26-30

DURA-ACE(12s)の場合
11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30

 

ここまで細分化する必要性。

 

ズバリ、

ケイデンスの最適化のため

といったところでしょう。

 

歯数差が大きくなればなるほど、
当然ですがギア比の変化も大きくなります。

 

1段下げるとギアが軽すぎるし、
1段上げると重すぎる

といったシチュエーションでは、

呼吸数が過度に多くなったり

筋疲労が蓄積する

要因になります。

 

そのため、

自身に合ったトルク・回転数で
ペダリングをすること

重要になってきます。

 

ロードバイクのフロントギアは
低速域向けのインナーギア
高速域向きのアウターギア
の2枚構成になっています。

 

こうすることで
低速域でも高速域でも
最適なギア比を生み出し、
最高のパフォーマンスを発揮することが
できるようになるのです。

 

 

フロント2速は平地で必要か?

上記はあくまで”勾配変化”がある事が前提のお話し。

平地しか走らない場合、
中~高速域しか運用しない場合には
むしろ無用の長物
となるケースがあります。

 

インナーギア(34T)だと軽すぎるし
アウターギア(50T)だと重すぎる

どっちを選んでもクロスギアになってしまう。

といったこと、無いでしょうか?

 PXL_20230828_080414844

実はトッププロの世界でも
勾配変化の少ないTTなどでは
フロントシングルを
採用している選手もいます。

 

私の意見としては、

峠越えのライドをしないのであれば
フロントに変速は不要。

と考えています。

 

 

 

フロントシングル
メリット・デメリット

メリット

1.ギアを重くする軽くするの流れが
一連の動作で行えること。

重くしたいのであればトップ側に、
軽くしたいのであればロー側に動かす。
それだけです。

 

クロスギアやトリム操作
といったものを考える必要はありませんし、
フロントのギアとの組み合わせ(ギア比)
考える必要はありません。

 

2.チェーントラブルが減る

歯数差が大きいフロントの変速は
チェーントラブルの種と言っても過言ではないほど、
だいたいチェーンが外れたりなどの
トラブルが起きるのは
フロントの変速です。

それが無くなるため、
チェーントラブルのリスクも減ります。

オフロード系で
フロントの変速が使われない理由
の大部分は上記が要因です。

 

デメリット 

デメリットはやはり、
幅広い速度域には対応が難しい事です。

トルクを必要とする極端な登りや
車並みの超高速域の両立は
なかなか難しいところ。

スプロケットを大きくして
ワイドレシオ化すれば
それはそれで
変速時の歯数差が大きくなるため
ギアの選定はシビアです。

 

 

しかし平坦コースでの速度域は幅広くないため、
メリットしか無いのではないかと思うのです。

 

 

イーストンEA90
使ってみた

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ワケあってイーストンの
クランクを借りることになりました。

装着されているチェーンリングは38T。
少し小さいですが、
CINCH(シンチ)規格のチェーンリングなど
持ち合わせていないため、
とりあえず使ってみることに。

 PXL_20230810_131430537

試しに名栗湖まで走ってみると、
これが何ともちょうどいい!

42km/h以上出そうとしなければ、
過度にケイデンスが上がり過ぎることもなく、
坂道も私の脚力では
7%までであれば38Tで
十分対応可能でした。

 

流石に名栗湖の登り
10~12%の勾配では
筋肉に負荷を掛け過ぎている感があったため、
筋疲労が溜まりそうでしたが、
この日はかなりの好タイム。

 Screenshot_20230828-172758~2

68kmのライドで平均速度は31.5km/h。

ロングライダーである私にとって
下りは休憩区間のため、
無理に42km/h以上出そうとすることもせず、
ただただ快適なライドとなりました。

 

PXL_20230823_032158448

「使える!」と分かった後、FDも撤廃。

全自走で霞ヶ浦一周をした時は
320kmの平坦ライドでしたが、
一時たりともギア構成に不満を感じることは
ありませんでした。

 

正直、9月に出走予定の600kmブルベで
使おうかと思うほど
「ちょうどいい」ギア構成でした。

いつまでも借りているわけにもいかないので
現在は再びフロントダブルになっていますが。

 

 

もしかしたら、
チェーンリングを交換して
600kmブルベフロントシングル
で挑むかもしれません。

それくらい使いやすいですヨ。

 

 山は嫌い。

という方、フロントシングルという選択肢。
いかがでしょうか?

 いつでもご相談くださいませ。

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