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無いので組む!求めるスペックがないからスタッフおおもとがホイール手組みするってよ!【準備編】
by: 大元英俊

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スタッフおおもとです

タイガーさん

私はこの度、ホイールを手組みする事に決めました。

正直私は『ホイールは完組みで良かろうなのだ!』というタイプで、各ブランドが専用に設計し最適化したホイールがあるなら基本それで良いと考えています。

じゃぁなんでホイールを
手組みなんかするんだよ

ですよね?

今回ホイールを手組する理由、それは完組みホイールに無い仕様が欲しいから!

今私はカンチブレーキのシクロクロスをグラベルバイク化して遊びたいのです。

なので私が求めているのは手持ちのシクロクロスで使える『リムブレーキ』に対応し『40Cのグラベルタイヤ』を思う存分に使える『リム内幅21mm』のアルミホイールなんです。

でもこれって完組みではまず無くて、割と高級めなカーボンホイールでないと合致するものがありません。

なのでそもそもリムの候補も殆んどないのが現状なのですが・・・あったんです、リムブレーキに使える内幅21mmのリムが!

DIXNA
バンテージ21リム

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さすが、東京サンエス!私のツボをよく分かっていらっしゃる!(個人の思い込みです)

ビンテージ・クラシックバイクにフィットするオリジナルリムとして展開し、内幅は15mm、19mm、21mmの3パターンが揃っています。

内幅19mmと21mmはチューブレスレディにも対応し、グラベルタイヤと組み合わせるにはまさにうってつけ。

カンチブレーキのシクロクロスをグラベルバイクに転用したいという私の野望に合致します。

ただここでぶち当たったのが『32Hの壁』

このリムはスポークホールが32Hのみの展開となっており、使えるハブはある程度限られてきます。

リアハブはともかく、フロントハブは32Hがラインナップされていない事もしばしば。

ついでに言うと私の予算にも限りがありますのでDT-SWISSとかCHRIS KINGとかとても手が出ません。

いろいろ調べた結果、私が辿り着いたのがコスパ抜群のこのブランド!

TNI
EVOLUTION LIGHT & SIX60 HUB

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フリーハブはなんと6爪60T、グラベルで欲しい高い反応性のあるリアハブ『SIX60 ROAD HUB』が決め手です。

ただフロント側は32Hの設定がない為、軽さを重視した『EVOLUTION LIGHT HUB』をチョイスしました。

本来はフランジを肉抜きした軽さ重視のハブですが、32Hに関しては肉抜き加工無しなのでグラベルで使う分には安心要素。

リムとハブが決まったら、その2つを繋ぐスポーク選びです。

DT-SWISS 
Competition

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スポークはいつもお手頃なプレーンスポーク『DT-SWISS Champion』を使用しますが、今回は自分の理想のホイールを組むので少し贅沢をして『DT-SWISS Competition』をチョイス。

1本あたり230円、Championとの価格差は約80円ぐらい高いのですが前後で64本も必要なのでこの金額は塵も積もれば。

しかもスポークは色が付くと高くなる法則・・・実は黒いスポークって結構贅沢品だったりします。

Competitionは硬度を落とすことなく軽量化が出来る冷間鍛造製法を採用し、スポーク中央部を細く絞ったダブルバテッドとなっています。

パッと見は分かりにくい違いですが、走りに明確な差が出るのがスポークだったりするので侮れません。

この後スポークのネジ山を脱脂処理し、ねじ止め剤を1本1本丁寧に塗布して丸1日乾燥させてから作業開始です。

そして今回せっかく手組をするならと、少しだけ色気を出してカラーカスタムも行ってみます。

フレームに合わせグリーンカラー

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フレームカラーがメタリックなアップルグリーンをしているのでバルブは『Peaty’s』、ニップルは『星スポーク』でグリーン。

Peaty’sはハブで前述したCHRIS KINGとコラボしており、ハブのアルマイトと同じ色合いで各色バルブをリリースしています。

ニップルと比較すると色合いが明らかに違いますが、小さいし遠目には分からないだろうという事でGOサイン。

今回わざわざホイールを組んでまで使いたい40cタイヤ、チョイスしたのはワイズロードの中でも限られた店舗でのみ扱っていて、当店がその限られた特約店を務めるこのブランドです。

CADEX
AR TUBELESS

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ケーシング170TPIのグラベルタイヤ『CADEX AR TUBELESS』

グラベルタイヤでこのTPIは珍しく、路面の食いつきや走りに影響するしなやかさを重視したタイヤではありますがトレッドとサイドウォールそれぞれ内部のパンクシールドを使い分けて耐パンク性も確保しています。

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センターとサイドでコンパウンドトレッドを使い分けるデュアルコンパウンドテクノロジーにより、オンロードでの軽快さとオフロードでのコーナーリング性を両立しているのもミソですね。

コースまで自走でアプローチして比較的フラットなグラベルを遊んだりオンロードツーリングを楽しんだり、広めの用途で使えそうなタイヤだと思います。

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無事組みあがりましたらまたブログでご紹介したいと思います。

自分好みのホイールが無いなら組む!これぞ手組みホイールの醍醐味ですね。

組む前からどんな走りをしてくれるのか乗るのが楽しみです。

2024年2月8日:完成編公開

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