日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート!
2024/10/17 17:48
スタッフおおもとです
リアのスプロケットがワイド化していく事で、その分チェーンリングを大きくしてギアレンジを広げられるようになった昨今、チェーンリングのギア選択に『52/36』以上が当たり前になってきました。
フロント 36T ×リア 30T の組み合わせはフロント34T × リア28Tのギア比に相当し、十分登りもこなせますしフロント 52T × リア 11Tでトップギアの比率が高くなり平坦はよりハイスピードにこなす事が出来ます。
なので私も12速化するにあたってこの流れに乗るしかないと、3年ほど前にコンポーネントを載せ替える際にチェーンリングは『52/36』をチョイスしました。
実際この選択肢は正解、平坦でスピードが出せる快速感と安定した巡航性、勾配10%ぐらいまでなら苦にならないギア構成です。
しかし
それが最近ツラい
子育て、親の介護、そして今年は体調不良が続き、3年前に比べて体力が減って体重も増、パワーウェイトレシオは約2.5倍にまで減少し、気が付けば『52/36』を踏む事がしんどいと感じる運動レベルになっていました。
10年前はMt.富士ヒルクライムでシルバースペーサーを取れる程度の走力はありましたが、今は2時間切れるかも怪しい所。
スポーツサイクルショップのスタッフなのに、このままではロードバイクに乗り続ける事が大変、その現実に、機材で立ち向かうことにしました。
コンパクトギア
50/34
出せる最高速度は落ちるものの、そもそも現在の実力でトップギアを十分に踏み切る事は出来ません。
ならばチェーンリングを小さくし、より軽いギアの選択肢を増やし信号のスタートや登り坂を軽快にする事で体力が無いなりにスポーツサイクリングを楽しんで行こうという魂胆です。
リアのスプロケットを『11-34T』に換える事も考えましたが、ギアの刻みが広がる事やチェーンを長くする必要がありました。
チェーンリングを小さくする分には現在のチェーンをそのまま使うことが出来るのもポイントです。
変更後にアップダウンが連続する南多摩尾根幹線で試走し、その手応えはバッチリ感じながら、体力的な無理が無くライドする事が出来ました。
トピックス
『よりヒルクライムに特化したロードバイクにカスタムしたい』『よりロングツーリングに向いたチェーンリングが欲しい』という方にオススメなのが『46/30』のチェーンリングです。
通称『スーパーコンパクト』とも呼ばれる構成で、ボルトピッチBCD110で可能な最小サイズと言えます。
9s/10s/11s 対応
¥13,200-
シマノ4アーム BCD110用
シマノ5アーム BCD110用
主にグラベルロードバイクで使われる事が多いギア構成ですが、ロードバイクでも使用可能です。
(ただしフロントディレイラーの設定可能な高さを十分に確認が必要です)
踏めないギアで乗るより踏みやすいギアを使用する事が、多段ギアを広く活用しやすくもなりますよ。
『俺はパワーに自信あり!より速くはしりたい!』『高速巡航性速度とスプリントのトップスピードを高めたい!』と走力に自信がある方にはトップカテゴリーのプロ選手も使用しているビッグギアをオススメします。
R9200用アウター
R8100用アウター
R9200/R8100兼用インナー
アウター最大58T
インナー最大44T
これぞ男の中の漢ギア!
シマノ純正ではアウター54Tインナー40Tが最大の設定ですが、それを上回るアウター55T/56T/58T、インナー42T/44Tがラインナップされています。
大きなギア比を踏めば間違いなく速い!ただし踏めるのなら。
プロもレースという『止まらずに』『プロトンで』『短時間』という環境でかつコースを選んでいるからこそ使えているのかもしれません。
基本的には超高速のタイムトライアルレースや単独で大逃げを決めるようなシーンでこそ輝くギアです。
(ただし56T以上はFD-R9250/FD-R8150のメーカー指定の対応トップギア外となります、またチェーンステーとチェーンリングのクリアランスの兼ね合いで使用が出来ないフレームもあります)
今回最初にご紹介したのは『実力に合わせた』カスタムでした。
私は他にも『用途に合わせた』カスタムとして通勤用のロードバイクでは『46/32』、ポタリング用のロードバイクでは『48/36』を使用しています。
どんなシチュエーションで、どんな格好で乗るかを考える事で、自分が使いやすいチェーンリングのイメージができるかと思います。
どこまで変更可能か、今使っているクランクに使用が出来るのかはスタッフまでぜひ相談ください。
今回のカスタムで気分一新、改めてロードバイクを楽しみ始めてみたいと思います。