日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート!
2025/09/27 11:43
ワイズロード東大和店の高橋です。
7月末のレースも終わり、3ヶ月ぶりにチタンバイクを再起させようとしたところ、ONYXハブの回転が渋く感じました。
使い始めて早3年。雨の中のブルベでも使用したこともあり、ベアリングがいよいよダメになってしまったようです。
はてさて困りました。
純正品と同じでは面白くないし、恐らく取り寄せに時間も要します。
巷で流行りの鬼ベアリング…は流石に高いので手が出せない。(ONYXへインストールする場合は自己責任)
ENDUROのXD-15ベアリングも在庫なし。そしてコレも高いと言えば高い。
ということで今回選んだのは
カーボンドライジャパン
ブルーベアリング
カーボンドライジャパンが販売するベアリングにはブルーベアリングとブラックベアリングがあります。
ブラックはタングステングリスを封入したセラミックベアリング。
ブルーはタングステンオイルを封入したセラミックベアリングです。
ブルーベアリングに封入されているCDJチューニングオイルNEXT GENが秀逸で、タングステン鋼潤滑成分が摺動抵抗を軽減。
グリスではなくオイルにすることで抵抗を減らし、セラミックベアリングの性能を最大限に発揮できます。
オイルの定着性も抜群で高回転で使用してもオイルの流失をしにくく、長期間にわたってハイパフォーマンスを維持できるとのこと!
ラインナップは以下の通り
#608-4,180円
#6001-6,600円
#6802-6,490円
#6803-6,820円
#6900-4,180円
#6901-5,830円
#6902-6,490円
#6903-6,820円
#15267-6,930円
より詳しい内容は下記リンクをご覧ください↓
それでは作業していきます!
まずはONYXを分解。
手触りで分かるこの部品精度の高さ。
部品同士を組み合わせたときのピタッと嵌まる感触。そしてこの重高感。
たまんねぇっス(惚恍)
そしてベアリングを引っこ抜きます。
今回損傷していたのはスプラグクラッチの受け部分のベアリング。
ですが、他の怪しかったベアリングも一緒に交換しました。
使用したのはフリーボディ外側が6802。
フリーボディ内側とクラッチ受けが6902。
計3個のベアリングを交換しました!
ベアリングを外す際に使用した工具はBEOUTというベアリングプーラーと、一部この工具が使えない場所はスライドハンマータイプのベアリングプーラーを使用。ベアリングのインストールはBEAINを使用しました。
ついでにスプラグクラッチのグリスアップもしたら組み立てして完成です!
実装して実走。
はい。お粗末さまでした。
取り敢えずはいつものテストコース山伏峠。
時間があったので久々に登ってきました。
ファーストインプレッションは「うーん。こんなもんか…」というパッとしない印象でした。
決して回転が悪いわけでは無いですが、期待した程では無かったというのか期待値が高すぎたのか。
モヤモヤした気持ちのままその日はライドを終えました。
しかしなんということでしょう。
使えば使うほどにどんどんどんどん回転がスムーズになっていくではありませんか!
山伏峠に行った80kmほどのライドだけでも、かなり馴染みが出たようで、翌日に出勤しようとバイクに乗った瞬間に前日との違いを感じました。
走っている間に変化が生じていたと思いますが、そういった変化は緩やかなのでその時は気付かなかったみたいです。
9月上旬にインストールして900kmほど走行。
今では非常に回転のよいホイールへと変貌しました。
概ね300kmほど走った頃に今の回転性能になったように思います。
インストールした瞬間から違いを実感できる鬼ベアリングを見ていたせいか、「馴染み出し」の必要性を忘れかけていました。
CDJブルーベアリング
非常にコストパフォーマンスに優れたベアリングです!
下手に純正品や有名どころのベアリングを使うよりよっぽど良いかもしれません。耐久性に関してはこれからですが。
ベアリング交換前は緩いグリスの上を滑っている様な感覚でしたが、ベアリング交換後は薄いオイルの上を滑るような感覚になりました!
ダメになってしまったホイールなど、CDJのベアリングで修理+アップグレードしてみてはいかがでしょうか?
ベアリングは規格ものではあるため、一般的には同じ型番のものを選べば問題なく取り付け出来ることが多いです。
しかし、ごく一部アルマイト処理や加工などによる公差によってうまく取り付けができない場合がございます。
互換表リストに無いものに関しては特にそういったケースもあるという事もご承知いただけますと幸いです。
次回、CORSA PROのTUBE TYPEを使ってみましたので、こちらもレビュー予定です。