日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート!
2024/12/15 10:49
今年も参加させていただける事に感謝いたします。
味の素スタジアムにて開催されたスタッフ試乗会に行ってまいりました。
いつもはロードバイクで現地へ行ってましたが、今年はせっかくグラベルロードを手に入れたのと同じグラベル乗りスタッフ遠藤がいたので、朝からグラベルライドしながら現地へ。
早速良い感じの汚れ具合になりましたがグラベルライドはやっぱり楽しいですね!この楽しむ気持ちをモットーに色々な気になっていたバイクに試乗しました。
私事ですが、今年は組立業務も行うようになったので、メーカー様に直接組立に関する気になっていたことを聞けたのもとてもありがたかったです。
今年の試乗会で真っ先に試乗しに行ったのは、当店でも取り扱いを本格的に開始したORBEA(オルベア)です!スペイン・バスク地方に拠点があり、ロードバイク以外にもマウンテンバイクをSNS等でよく見かけていたので、幅広く展開しているメーカーというイメージがありました。
アップチャージ無しでカラーオーダーが出来たり細かいカスタムも注文時に行えたりと、至れり尽くせりなサービスでも話題になっていますが、その乗り味はどうなんだろう?という事で、メインとなる3車種を乗り比べてみました。
遠目から見ると『カーボンフレームなんじゃないか』というくらい綺麗な仕上がりになっているこのモデルはアルミフレームモデルのAVANT(アヴァン)です。最近フルモデルチェンジを果たしました。
旧型のAVANTは東大和店でも人気があり、機械式ディスクブレーキにTIAGRA仕様のモデルは多数ご成約をいただきました。
これからロードバイクを始めたい方や楽に快適に体への負担を少なく乗りたい方に最適なエンデュランスロードでありながら、踏み込んだ反応としては想像していたよりかなり軽快で、『本当にアルミフレームなのかな?』と思うくらい個人的には良い感触でした。
ケーブル類はステム下からフレームへと内装される方式で、スッキリした見た目と空力性能の向上、ハンドルにバッグを取り付けしやすいのも良いところですね。
元々ヘッドチューブが長くハンドル位置が高めとなっていますが、さらにハンドルバーも少しライズしており乗車姿勢としてはかなりゆったりと気楽に乗ることができます。
ハンドルバーはメーカーへの注文時にアップチャージでカーボンハンドルへと最初からグレードアップすることも可能!そうすれば振動吸収性もよくなりさらに快適に乗ることができます。
タイヤは元々エントリーグレードの700x28Cを装着していましたが、最大35Cまで対応しています。より安定性を求める方にも、ちょっとしたダートも走りたい方にも嬉しい仕様です!
カーボンフォークは結構細め。空力向上を狙ってか、よく見ると細かい形状の工夫が見て取れます。
シートステーは快適性を意識してか扁平形状になっています。
コンポーネントはSHIMANO 105 12速の機械式仕様。
油圧ディスクブレーキ搭載のこの仕様で299,900~という価格は最近の完成車価格からすればかなりお買い得だと感じます。
ハンドル幅からステム長、クランク長も最初から指定して注文すれば、最適なポジションで乗り始める事ができます!
これからロードバイクを始めたい方にオススメしやすいモデルでした!
次に試乗したのがカーボンフレームの軽量モデルORCA(オルカ)です。
ORCAにはフレームのグレードが2つあり、今回試乗したのは上位モデルのOMX。フレーム形状は共通で使用されるカーボンのグレードや積層に違いがあります。重量と乗り味にも影響が出てきます。もう一つのグレード、OMRのモデルも機会があれば試乗してみたいですね。
ちなみにカーボングレードの見分け方。リアエンド付近を見ればわかります。
こちらもAVANT同様の内装方式。ヘッド周りのメンテナンス性を考慮するとこの方式が良い気がします。
ホイールはORBEAのホイールブランドOQUO(オークォ)を搭載。
現在ではホイール単体での購入もできるOQUOのホイールは2グレード・リムハイトは3種類あり、オリジナルのカーボンリムにZIPPのハブやSAPIMのCX-RAYやCX-SPRINTを採用していながらも価格が抑えられている、コストパフォーマンスに優れたホイールです。上位グレードのモデルでは複数のカラー展開もあり、バイクに合わせたカスタムも出来ちゃう楽しさも兼ね備えています。
クライミングバイクですから軽量化に余念がなく、トップチューブは極限まで薄くなっています。
シートポストは汎用性のある27.2mmの丸形。
コンポーネントはSHIMANO ULTEGRA Di2。
試乗した感想としてはかなり剛性が高いのかなと感じました!峠をゴリゴリ登るのが好きな方であればきっと楽しいはずです。
そして最後に試乗したのがゴツい見た目のORCA AERO(オルカ エアロ)。最近では追い込むようなことはせずマイペースで気楽に走っている私ですが、今回の試乗会で1,2位を争うくらいに乗りやすかったのがこのモデルでした!『エアロロード!!!』というルックスで、気楽に走りたい人達からしたら『いや、、、ちょっと…。』となってしまうかもしれませんが(私も最初はそうでした)、実際に乗ってみるとその見た目とは裏腹にかる〜く踏み込んでスイスイと軽快に加速してくれました。
エアロロードらしくエアロハンドルを初期装備。
ステム上にコラムスペーサーを詰めるので、ポジションが煮詰まるまで色々試したい方にとってありがたい仕様になっています。最近ではステムを下げたらその分コラムカットしないといけない物もありますからね。
フロントフォークは今までのモデルとは違い弓なりの形状をしています。
空力向上に貢献しているポイントとしてエアロボトル&ボトルケージとダウンチューブ下のツールボックスです。
エアロボトルケージに関しては他のメーカーでも採用も増えており見慣れてる方も多いかもしれませんが、ツールボックスは見た目にもインパクトがありますね。もちろん空力性能の向上に一役買っている訳ですが、中に小物を収納することもできるので、自転車の使い方によっては便利ですね。
TTバイクのような見た目をしているリア三角ですが、乗り心地は非常に良かったです。まるでエンデュランスロードに乗っているような感じで不思議でした。
プロ選手のエアロロード使用率の高さから、エアロロードは軒並み高剛性でホビーライダーでは扱いきれないんじゃないかと勝手なイメージを持っていましたが、それが良い意味で裏切られました。ORCA AEROは空力性能特化ではなくあらゆる面で万能で乗りやすく、むしろのんびりサイクリングを楽しんでいる方にも乗っていただきたいと思うバイクでした。