日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート!
2024/12/15 10:09
前回の記事の続きです。
GIANTのロードバイクといえば、軽量モデルのTCR、エアロロードのPROPEL、エンデュランスモデルのDEFYの3車種。今回の試乗会で初めて試乗することができました。
3車種ともカーボングレードが一番上の『SL』に試乗。
最初に乗ったTCR ADVANCED SLは『これぞ軽量オールラウンダー!』という乗り味で無難に乗りやすかったです。加速が本当に軽快でバイクの振りも軽い。CADEXのカーボンスポークを使用したホイールの影響も大きいでしょう。
次に乗ったPROPEL ADVANCED SLは『これぞ純エアロロード!』という乗り味でバッチバチに剛性が高く私では踏み負けてしまい扱い辛かったです。このバイクはもっと体重やパワーのある方、スプリンターが乗れば性能が活きてくるだろうと感じました。
そして私の中で一番好印象だったのがエンデュランスモデルのDEFY ADVANCED SLでした。
程よい剛性感とレーシングモデルより若干スタックが高くゆったりとした乗車姿勢が取れるのもあって、かなり快適な乗り味。エンデュランスロードだからといって踏み込んだ時の反応が鈍いということは全くなく、むしろホビーライダーにとってはこれでも十分すぎるくらいの剛性感だと思います。
乗り心地もかなりよく、試乗コース内のガタガタした箇所を通過しても振動や衝撃がかなり緩和されて伝わってくるので楽チン。
走りが軽快だったのでてっきり28Cが付いているかと思っていたら32Cのタイヤが付いていたのにも驚きました。
クリアランスはまだ余裕があるので、オールロード的にもう少し太いタイヤを付けてダートも走りにいく遊び方も良いですね。
ブレーキホースはほぼフル内装。
細身かつドロップドシートステーとD-FUSEテクノロジーを用いたシェイプされたシートステーの効果もあり振動吸収性が高く快適性も抜群に良かったです。
コンポーネントは安心のULTEGRA Di2。
GIANT純正のカーボンホイールの反応性も良く、バランスの良いバイクでした!
現行のDEFY ADVANCED SLはフレームセット販売なので、好きなパーツを組み合わせて好みの形に組み上げられます!
個人的にはエンデュランスロードの最高峰だな、と感じました。
続いてはチタンフレームメーカーMONORAL(モノラル)の新型オールロードARです!
MONORALといえばグラベルバイクであるGRやハードテイルマウンテンバイクのTAが人気で、当店でも以前試乗会を開催させていただいた際にはチタンフレームらしいマイルドな乗り味と軽快な走りで好評でした。
そしてついにロードモデルが登場!最大40C対応でマルチな走りも可能!フレームは3-2.5チタン合金でカーボンフォークはオリジナルの物が付属しています。GRやTAがフレーム単体販売でしたが、ARはフレームセットでの販売になります。
フレーム細部の作りにもこだわりがあり、ケーブル類はダウンチューブ前方の下部からフレームへと内装。グロメットは複数用意され機械式で組むのか、Di2か無線かによって最適な物が使用できるようになっています。
ディレイラーハンガーはUDH規格を採用。汎用のディレイラーハンガーを使用することができるので入手性が良いのも便利で良いですね。
整備性を考慮しボトムブラケット裏にはカバーが用意されており、ボトムブラケットを外さずとも内部にアクセスできるようになっています。もちろんこのカバーもチタン製です!
この試乗車は700×35Cのタイヤが付いていました。タイヤとホイールの組み合わせやコンポーネントの組み合わせ次第ではフレームとタイヤとのクリアランスが狭くなり過ぎる可能性がありそうなので、組立の際には注意が必要そうですね。
試乗した感想は、踏み込んだ時の反応はすこぶる良いのに足当たりが優しく疲れにくい感じがしました。35Cのタイヤが付いているとは思えないくらいの軽快さで乗り心地も良く、個人的にはロングライドするならこういうバイクが良いと感じました。
試乗会後にメーカー様とお話した際には、さらにフレームに改良を加えるとの事。まだ販売価格も決まっておりませんが、正式な販売が待ち遠しいバイクです!
東大和店では来年MONORALのグラベルロードGRの試乗車をご用意する予定です。なかなか乗ることができないチタンフレーム、お楽しみに!