日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート!
2017/07/11 17:39
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最近バイオレーサー5000施工者の大元です。
私がフィッターになったという話を聞きつけて、
小学校中学校の同級生であるTくんが来てくれました。
Tくんは自転車歴10年を誇るベテラン!
最近自転車をきっかけに15年ぶりの再会を
果たすパターンがなんだか多くて嬉しい大元です。
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Tくんのバイクはスペインブランド『ORBEA』の名機『ORCA』
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所見ではまず落差がかなりガッツリとついています。
そしてサドルが斜めの前下がりセッティングです。
トップチューブと水平になる水平角のステムを使い、
かなり攻めたカッコいいポジションになっています。
サドル位置はお尻が痛くなるのを緩和する為に
動かし続けた結果、前下がりのセッティングに。
更にハンドルまでの距離を近くする為にと
サドルを限界のラインまで前に出したとの事。
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このポジションの真実を突き詰めるべき、レッツ計測!
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サドル高:プラス5mm
サドル後退量:プラス33mm
サドル~ハンドル距離:15mm
サドル~ハンドル落差:マイナス18mm
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今回は以前よりも落差を減らし、ハンドル位置を高く。
そしてサドルの高さは5mm上り、後退は33mm下げました。
サドルが前下がりになっていたのは落差を付き過ぎたのが原因。
その為ステムを73度100mmから84度の90mmに変更。
攻めたポジションは憧れますが、サドルは水平位置が基本です。
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始めは標準的なスポーツレベルでフィッティングをしましたが、
コラムをカットしていたのでステムを上向きにする必要が判明。
「ステムが上向きになるのはちょっと・・・」という事で、
10年のキャリアと今までの大きな落差での乗車経験を加味し、
レースを想定したコンペティションレベルでフィッティングです。
このポジションを早速試してもらいます。
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試してもらった感想は・・・
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『思っていたよりも以前と近くて自然!』
実は以前のポジション、各距離はそんなに差がありません。
ハンドル・サドル・ペダルを横から見た時「三角」になります。
理想的なポジションが理想的な三角とするならば、
どこか一カ所を動かした場合連動して全ての位置が変わるべきです。
とてもざっくりなイメージとしてはこんな形です。
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以前のポジションはサドル高、サドル~ハンドル距離という意味では
今回はじき出した数値にとても近い所を経験で編み出していた訳です。
かなり前傾寄りになっていたのを修正する形になりましたね。
ポジションとしてはトライアスリートのバイクに近い状態でした。
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ですがペダル軸よりも前に出ていた膝の位置が適正位置になり、
ローラー台でしっかり回して見た所
「太ももの上げ下げがしやすくなった」
と確かな変化は感じてもらえたようです。
頻繁にお尻が痛くなっていたという症状も良くなればバッチリ。
後日、感想を直接聞くのがたのしみです。