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DOGMAを越えるものはやはりDOGMA
by: 田中伸也

  • 閉店告知
  • IMG_3663

     

    明けましておめでとうございます。

     

    ピナレロ DOGMA F12 DISK

    ホームコースでの

    ライドインプレッションします。

     

    1回目はバイクとタイミングの合うサドル高を探しながら主に慣熟走行

     

    個人的な考えですが

    DOGMA F10とF10 X-LIGHTでは

    2mmサドル高を変えてます。

    いろいろ試した結果、

    サドル高を変えた方が

    バイクとのタイミングが合う為です。

     

     

    F10 X-LIGHTとF12 DISKもやはり

    サドル高変える必要ありました。

     

    F12 DISKは2.5mm下げました。

    同じセライタリアSLRで走りましたが

    0.5mmは

    サドルの個体差だと思います。

     

    個人的意見ですが

    サドル高はバイクの剛性差による

    うねり具合によって

    微調整が必要だと感じています。

    それによってバイクとの感覚的隙間が

    よりフィットして

    バイクとの一体感が増して、

    より本質を感じることができるように

    思います。

     

    1回目の試走では

    F10X-LIGHTと同じサドル高で走りましたが

    バイクに踏まされる感じで走ってしまい

    2時間と経たずに疲れてしまう始末です。

    F10からF10X-LIGHTに乗り変えた時の

    逆をやってしまうお粗末さでした。

     

    さて、DOGMA F12 DISK

    F11(X-LIGHT)と

    外観的な違いはどんなでしょう。

     

     左F12:右F10

    シートチューブ

    F12の方がタイヤに沿ってえぐれてます

    IMG_3644 IMG_3645 

    チェンステイ

    F12の方が縦方向に

    ボリュームアップしています。

    IMG_3648IMG_3647 

    フロントフォーク

    後方の張り出しとダウンチューブの

    合わせが特徴的です。

    IMG_3650IMG_3649 

    トップチューブ

    F12のカーブが大きくなってます

    IMG_3652

    ヘッドチューブ

    IMG_3658 IMG_3657

     

     

    全体のシルエットは似ていますが

    細部のディテールは一見で分かる

    違いがあります。

     

     

    今回乗ったF12 DISKのハンドル周りは

    TALON ULTRAではなく

    MOST TIGERステムとコラムアダプターで

    ケーブルを取り込むタイプですが

    外観的にそれほど違和感なく、

    一体ハンドルに好みが制約されたく無い

    ライダー向けの選択肢は

    トップエンドモデルといえど

    幅広いユーザーにドグマを

    楽しんでもらいたい

    ピナレロの配慮ですね。

     

     

    それでは

    F12DISK 2回目のライド

    サドル高はF12 DISKの

    スイートスポットに

    収まったようですが

     

    若干違和感ありの走り出し。

    経験的にすぐに慣れる感じなので

    ポジション修正無しでそのまま走行。

     

    緩く小規模なアップダウンを

    こなす頃には違和感もほぼ消え

    登坂の軽さが気になり出す、、、

     

    連続する緩斜面路、

    今乗っているバイク何であるかと

    思うほど

    自分のペダリングと調子が

    合っていると感じる瞬間があり、

    普段ドグマに乗っているにしても

    F10では感じ得ない感覚が伝わってくる。

     

    IMG_3664

    峠に入ってギア比の違いを思い出す、

    普段のリアローは32Tだが

    今回は30T

    トルクの必要な場面で

    ちょいちょいギアテーブルの

    違いを感じながら、

     

    登坂するバイクそのものの

    軽快感が気のせいでは無いことも感じる。

     

     

    腰を上げてダンシングも気持ち軽やか、

    このあたりは

    スルーアクスル化の恩恵と承知だが

    やはりいい感じ

     

    峠のダウンヒルのハンドリングは

    言うまでもなく

    ピナレロハンドリング、

    ブレーキの前後が逆なのと、

    160mmローターと強力なので

    コーナーは無難に捌く。

     

    そんな中で

    バイクを倒していく感じが違う

     

     

    タイヤのグリップ感が

    より鮮明に伝わってくる安心感というか

    バンクしているバイクの安定感が違う、

     

    いつもの感じより

    更にバンクできそうな感覚さえ覚える。

     

     

    スルーアクスル化の最適化が

    より高まった結果だろうか

     

     

    ドグマK10DISKでも

    あまり顕著ではなかった感触がある。

    ここまでの感じでは

    フレーム剛性アップにも関わらず、

    ペダリングの軽快性の向上は明らかで、

    振動吸収性も含めて

    ディスクブレーキ化による

    スルーアクスル構造に最適化した

    デザインと設計は、

    今まで以上に

    ライダーとバイクの一体感を

    高めている印象です。

     

     

    そしてこの日最も印象的な出来事は

    復路の

    下り1〜2%の緩斜面20kmの

    タイムトライアル。

     

    前半追い風、後半向かい風のコース、

    後半向風の最中、

    いつもはここキツくて踏ん張り処

    という場面でも

    パワーが落ちない、踏んで行ける!

    様々な条件が揃ったにしろ

    この感じはF10に無い感覚!

     

    「あ、この感じ、ヤベェ」

    「スゲ!」

     

    久しぶりの感覚!

     インプレであまり使いたくない

    セリフが頭をよぎる、、、、、

     

     

    卓越した巡航性能。

     

    普段ドグマに乗っていると

    他のバイクでは

    滅多に呼ばれ無いこの感じ。

     

    チューンナップパーツでは

    無し得ないフレームの本質的な高性能

     

    簡潔に表現すると

     

    よりパワーが伝わり易いバイクに

    進化している。

     

     

    パワーメーターに表示される数値は

    ライダーの絶対的な力強さを

    表示するものではなく

    ライダーがバイクに伝える力の量を

    表しています。

     

    ペダリングスキルが高ければ

    ペダリング効率も高くなり

    パワーメーターの数値も

    高く出るのが一般的です。

     

    しかし、F12 DISKは

    F10に比べ

    よりパワーが伝わり易い印象です。

     

     

     

    すみません。

    以前のF12のインプレで

    F8からF10への進化より

    F10からF12の進化は

    穏やかと書きましたが訂正します。

     

     

    バイク剛性アップに伴なう

    ライダー負荷の改善という点において

    F12の進化は

    F8からF10と同等に

    価値のある進化を遂げている

    と思います。

     

    やはり、

    DOGMAを

    越えるバイクは

    DOGMAです。

     

    IMG_3651 

     

     

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