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ワイズロードフジグラン広島店 Y'sRoad hiroshima
2019/11/19 16:32
ワイズロード広島店はビアンキ「レパルトコルサストア」です!!
さて、突如やって来た「SPRINT DISC」3台。
フレームサイズを見ると・・・55!?乗れるサイズがある!!
という訳で。
そそくさと組み立ててサドル高を出してペダルを付けて、試乗の準備完了。
最新仕様のビアンキ、それも往年の名車「スプリント」の名前が与えられた
エントリーカーボンモデルの走りやいかに。
〇まずは見た目。
カムテール形状のメインフレームにコンパクトなリアバック、エアロ効果を
意識したオールラウンダーとしてのツボをキッチリ押さえた造形です。
自然光の下で見るチェレステカラーは鮮やかの一言。
試乗車のフレームサイズは「55」ですが、サドル高790mmで合わせると・・・
シートピラーの出代はこんな感じに。
〇乗ってみての第一印象。
いくら最新カーボンフレームとはいえども、そこはエントリーグレード。
車体の重さとホイール周りの重さがはっきりと感じられます。
ゼロ発進の際、特に重めのギアで走り出そうとするとその印象が顕著。
ゆったりと穏やかに動き出すという感じでしょうか。
〇乗り心地。
少々硬め。路面からの振動を結構はっきりと伝えてきます。
カーボン素材が硬いというより、チューブが肉厚になっている分フレームの
剛性が上がっているようなイメージです。
タイヤが28Cと太目なのもあって、エア圧を6.5気圧にしていったのですが、
もう少し落としてみても良かったかも。
〇加速性能。
出足がかなりスローですし、加速そのものにもキレはありませんが、気づいたら
結構速度が上がっていたというのが何度かありました。
体感よりも実際の速度の方が出ている感じは、出来の良いエアロロードの様です。
フレームが硬めな分脚がサクサクと回るので、意識的に少し重めのギアを選んで
踏み込みがちなぺダリングを試していたのですが、
加速に合わせてシフトアップしていたら、あっという間に30Km/hオーバー。
バイク側が変速を急かしてくるような感覚は、さながらレースバイクのよう。
のんびりと景色を見ながら転がすようなタイプではなさそうです。
それなら回すペダリングはどうなんだ?と、試しに変速を引っ張りがちにして
走ってみましたが、それでもしっかりとスピードは上がっていきました。
〇巡行性能。
川沿いの道を北上するルートは結構向かい風がキツかったのですが、フレームの
エアロ効果は予想以上に感じられました。
一旦速度が上がってしまえば足回りの重さも転がりの強さに変わってくれるので
速度の落ち幅は小さめ、平坦であれば速度の維持も意外と簡単。
直進安定性高めのハンドリングなのもあって、一定ペースの巡行も得意そうです。
逆に言えば、こまめなスピードの上げ下げは苦手かも。
〇総括。
伸びの良い加速、フレームのエアロ効果、直進安定性の高さから巡行が得意。
逆に乗り心地はイマイチで、速度の上げ下げもちょっと苦手。
これって・・・エアロロードの特性なのでは??
ルックス的には登りが得意っぽいオールラウンダーですが、実際の乗り味は
結構なレベルでエアロロードに寄せられていると感じました。
そう考えると、この「SPRINT」というネーミングにも納得。
ファーストインプレッションでは平坦得意な印象だった「SPRINT DISC」。
次は登りのあるコースに持って行ってみようかと思っています。