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ワイズロードフジグラン広島店 Y'sRoad hiroshima
2022/05/22 19:07
こんにちは
広島店スタッフ 髙橋です
ピナレロの大人気ロードバイクが再入荷しました!今回はリムブレーキモデルです。ピナレロのリムモデルは減少傾向ですのでかなり希少ですよ〜
目次
カラー:A354/BLACK MATT(ブラックマット)
サイズ:46.5
カラー:B354/ANTWERP BLUE(アントワープブルー)
サイズ:50
定価:¥297,000(税込)
This is PINARELLOと言っても過言ではないこの往年のONDA形状、これを色濃く受け継ぐのは現状ラザのみです。直系の祖先にあたる『DOGMA65.1』は名作中の名作で、チームスカイ(現イネオス・グレナディアス)のB.ウィギンスやクリス・フルームのTour de France個人総合優勝、モビスターのナイロ・キンタナの新人賞・山岳賞・個人総合2位など、その活躍は栄光に満ちています。
ONDAフォーク・ONDAフレームと呼ばれるピナレロ独特の形状は同社のアイデンティティとして、進化を続けながら現在のフラッグシップまで引き継がれています。この65.1世代の形状は ONDAの歴史の中でも特徴的です。ウネウネとしているフォークやシートステーは見た目の芸術美のために採用されているのではなく、機能性を追求した1つの解です。
もちろん、ただ65.1を踏襲しているだけではなく、最新の理論を用いてその性能は毎年更新されており、明確なデータこそないものの確実に向上していることが伺えます。
特徴的なうねりは走行中の空気の乱流を抑えて抵抗を低減。平坦での巡航性能やスプリントの伸びを向上させてくれます。自転車の最大の敵は空気抵抗ですので、そこを数Wでも低減することは重要です。ピナレロの場合、一台でなんでもこなせるマルチタスクなロードバイクですので、このエアロというステータスも重要なファクターとなっています。
ちなみに、フォークとフレームの隙間付近の造形など、こう言った細かい部分まで空力に気を使っています。
前輪と後輪の車軸を固定する部分はなるべく地面に対して垂直に近いようなフレーム形状となっています。実は、自転車はライダーが乗るとわずかではありますが体重でしなります。このしなりによってコーナリング性能が悪化してしまうのですが、 上記のONDA形状によって体重でしなりにくくすることで地面をしっかりと掴み、コーナリング性能を向上させています。これによる独特なコーナリング性能は『ピナレロハンドリング』と呼ばれ、現在でもその特性は引き継がれています。
ONDA形状と合わせてピナレロの十八番なのが「アシンメトリックフレーム」です。その名の通り左右非対称な形状となっています。ギアがつく車体右側(ドワイブトレイン側)と左側(ノンドライブ側)では漕ぐ際に剛性が違います。これを左右均等化するためにフレーム側を左右非対称にしています。この技術は最近はそこまで珍しいものではなくなってきていますが、その有用性を結果として世に知らしめたのはピナレロなのではないでしょうか。
フレームやフォークは日本の有名メーカー東レ製を使用。T600という素材は弾性を抑えつつしなやかさがあるロングライドにうってつけなものです。この上質な素材を使うだけではもちろんダメで上手に調理をしてあげる必要があるのですが、その技術においてはピナレロは群を抜いていると言っても過言ではありません。無駄な重量を削りつつも絶妙な温度と圧力によって成形されるフレームは長く楽しくライドをするシチュレーションからレーシングな場面までそつなくこなしてくれます。
トップチューブに堂々と書いてあるのもなかなかかっこいいですね。
サドルは傘下のパーツブランドMOSTのショートノズルモデル『LYNX』が標準装備。ショートノズルによって筋力維持がしやすく楽に早く走ることができます。真ん中に圧力を抜くための穴も空いており、ライド中のデリケートゾーンへのダメージを最小限にしてくれます。
ハンドル・ステム・ヘッドパーツはピナレロ・MOST純正祭り。一体感と存在感があっていいですね。上位モデルとは違って涙型ではなく真円です。ですのでステムなどを汎用品にしても、見た目を損なうことなく交換することができます。
ギアや変速レバーなどをコンポーネントと呼びます。それぞれグレードがあるのですが、このモデルにはシマノ製の105(R7000)を採用しています。変速は前2後11、ブレーキもレーシングモデルのフィードバックを色濃く受けた優れた性能を発揮してくれます。何より変速性能はロスも少なく、しっかりメンテをしてあげればかなり快適です。
ちなみに、クランク裏側にはチェーン落ちをした際にチェーンからフレームを保護するシールが初めから貼られています。これはかなり嬉しいポイントです。
タイヤはピレリ・P7スポーツを採用。耐久性と転がり抵抗の低さを両立しています。よろしければ紹介ブログをご覧ください。タイヤ単品も在庫しております。
【PIRELLI】耐久◎!練習用から街乗り・ツーリングまでカバーする『P7 SPORT』おすすめです
いかがでしょうか?
冒頭で申し上げた通りリムブレーキモデルのピナレロは年々減少傾向です。このままのペースだともしかしたら廃盤の可能性も・・・?気になる方はお早めに!