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ワイズロードフジグラン広島店 Y'sRoad hiroshima
2023/01/11 10:47
こんにちは
広島店スタッフ 髙橋です
広島店でも目立ちまくっている新型MADONE(GEN7)!様々な変化が出ている中でも、やはり一番気になるのは”あの穴”ですよね〜今回はその効果についてご紹介っ
目次
定価:1,880,890(税込)
サイズ:54
↓トレックジャパン様のMADONE紹介動画↓(表示されない場合はクリック!)
※本ブログの写真の多くはTREK BICYCLE公式YouTubeよりキャプチャーしたものになります。
そもそもどの部分をISO FLOWと呼んでいるのかというと、シートチューブとトップチューブ結合部のことです。すごく近未来感がありますね。そもそも英語でFLOWとは空気などの「流れ」のこと。文字通り空気の流れのコントロールに意欲的な感じが伝わってきます。
そもそもどうしてこのような仕組みを開発するに至ったのでしょうか?言ってしまえばISO SPEEDの発展バージョンです。
プロ、つまりトレックセガフレード・トレックセガフレードウィメンズチームからの新型マドンに対する要求は「より軽くて速いバイク」でした。そこで開発陣営では不必要なものをなるべく排除してシンプルにすることで軽量化を達成するべく、マドンに採用されていた振動吸収システム「ISO SPEED」を排することを決めました。
ISO SPEEDについては前回のTREK徹底解剖①をご覧ください。
しかし、ツールドフランスのような約3週間もほぼ毎日激しいレースをするには、速さだけでなく快適性も重要です!そこで、開発陣営では、ISO SPEEDのような部品点数を多くするシステムではなく、快適性のためのしなりを生み出し、かつ空力にも配慮した形状を開発することになります。
開発途中では、これまでに開発されてきた様々な形状のシートチューブを解析し、時にはエモンダSLRのような比較的オーソドックス形状も含めて比較を行っていきました。
やはり最速エアロロードの系譜であるマドンに搭載するからには空力は欠かせません。
今回開発するにあたって、目標であったさらなる速さのために、ISO SPEEDをオミットした部分を有効活用するべく研究されました。研究の中で、当時現行モデルであったマドンGEN6を解析すると、前方の乱流ばかりに注目するのではなく、シートチューブ付近の乱れも激しいことがわかってきました。そこであの穴が採用されます。
具体的な効果とは、フロントヘッドチューブから流れてくる空気を綺麗に後ろへ流してあげるというものです。ヘッドチューブ付近から後方に流れてきた空気はISO FLOWの穴によって吸い出され、乱流を発生させにくく後方に流すことができます。もちろん、ヘッドチューブや新型の一体型ハンドルなど複合的な効果でもあります。
ISO FLOW単体での速度向上の数値は公式サイトで見つかりませんでしたが、マドンGEN7全体として1時間あたり60秒のマージンを旧型より出せる性能を持っています。
こちらも今回の開発目標です。前述の通り、ISO SPEEDという部品点数の多い仕組みを拝したことで150gのシステム重量の軽減につながっています。
やはりISO SPEEDの振動吸収性能は半端なく、私も旧型マドン(GEN6)試乗した際には感動ものでした。そんなISO SPEEDが廃されたことで乗り心地が極端に低くなることがないように設計も行われています。
横から見た際に、シートチューブがトップチューブとして分離して突き出たような形状になっています。さらに、トップチューブ自体も薄くしなやかさを求める形状を採用しています。こうすることでフレーム自体がまるでISO SPEEDのようにしなり、しかも構造上の剛性的な欠陥がでないシステムにすることができています。トレックいわく、この乗り味はマドン全体として旧型に採用されていた調整式ISO SPEEDの最もハードな状態と同じレベルであるとのことです。
剛性もトレックセガフレード選手のスプリント、特に2022シーズン勝ちまくったグリーンジャージ着用者、マッズ・ピーダスン選手からもわかる通り申し分ないです!!
実は、ドライブトレイン側からISO FLOWを見たさいに、GEN7=第7世代であることから『7』に見えるように作っているのだとか。。。嘘か真か真実はいかに。。。!?(情報源はトレック・ジャパン様公式YouTubeより)
いかがでしたでしょうか?
最初はボトルを入れる穴かな〜とか冗談を言っていましたが、ただの穴に見せかけて軽量化・空力・乗り心地といった要素を全て向上させている素晴らしい仕組みです!
店頭在庫含めてご注文いつでもお待ちしております!