あなたの愛車にせまる「錆」の魔の手。鉄と酸素と水、実は仲がいい？
by: フジグラン広島

みなさんこんにちは。
ワイズロード広島店スタッフのシマムラです。
今回はあなたの愛車に迫る危機「錆」についてフィーチャー。これから雨が増えてくる季節だけに錆も身近になります。気を付けないと上の画像のように金属は錆錆になっちゃうので大切な愛車を錆から守りましょう。

なぜ錆びるのか？

皆様もご存じの通り金属は放置していると酸化し錆びます。実は一口に「錆」と言っても鉄の「赤錆」や銅の「青錆」、アルミの「白錆」と色々種類があります。また、「黒錆」の様にメリットをもたらす錆も存在しますが、一般的に「錆」と言って真っ先に思い浮かぶのがこの「赤錆」でしょう。という事で、今回は鉄が変化する赤錆です。この赤錆（以下錆）のメカニズムですが、鉄に酸素と水が結合する事で鉄が化学反応を起こし「酸化鉄」に変化することで起こっているわけです。この「酸化鉄」はもろく、手で触っただけでも簡単にボロボロと崩れてしまいます。厄介な事に「鉄」にとって酸化した「酸化鉄」の状態が安定するので、放っておくと直ぐに酸素と水分が結合して「酸化鉄」に変わります。しかも、条件が揃えばこの酸化はたった一日でも起るのです。

その時、金属に何が起きている？

金属に水分・酸素が付着→酸化→錆びるという流れは理解いただけたと思います。問題は錆びてしまうと「錆びは進行していく」という事です。錆の進行のイメージはこんな感じです。

鉄鉄錆錆錆錆鉄鉄
鉄鉄鉄錆錆鉄鉄鉄
鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄

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鉄錆錆錆錆錆錆鉄
鉄鉄錆錆錆錆鉄鉄
鉄鉄鉄錆錆鉄鉄鉄

往年のアスキーアートみたいで恐縮ですが上が錆はじめ、下が進行後になります。上下を比較した際、下の方が錆の文字が増えていますね？このように錆は広がり金属を侵食していきます。

我が家の物置も良い塩梅（？）に酸化していたので一枚。

侵食度合いが増す程、金属はもろく壊れやすくなっていきます。この後、触って確かめてみましたが金属がミルフィーユ状になってボロボロでした。さすがにここまでくると錆取り剤も効果ありません。逆を言えば、錆びるメカニズムを理解し、金属が錆びない環境を整えてやれば錆を予防する事は可能です。

「錆」対策のあれこれ

金属が錆びるには酸素と水が必要。この点を理解すればおのずと対策も見えてきます。まず水分を金属に近づけない事です。これは洗車した後はしっかりと水分を除いてやる、雨の日に利用しない、部屋の湿度を低くなるようにする。と言った事が挙げられます。また、塩分は湿気を呼ぶのでこれにも注意です。事前にチェーンやスプロケットのようにさびやすい金属部品へ水置換効果をもったルブを塗布しておくのも効果大。