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ワイズロードフジグラン広島店 Y'sRoad hiroshima
2022/04/10 13:03
こんにちは
広島店スタッフ 髙橋です
広島店の常設試乗車を借りて試乗してきました!
目次
定価:¥349,000(税込)
広島店常設試乗車
フレームサイズ:52
トレックのSLシリーズは普及モデルとして展開されたいわゆる「ミドルグレード」です。フラッグシップのテクノロジーを色濃く受け継ぎつつ、ソリッドなレーシングスペックをマイルドに整えてより多くのライダーが扱えるような性能にチューニングしています。ミドルグレードと聞くと単なる廉価版と言う方もおられますが決してそんなことはありません。いかに万人が乗りやすい、扱いやすい自転車に仕上げるかという命題はメーカーのテクニックが試されます。
以下の写真をクリックで紹介ページに飛びます。コンポーネントは違いますのでお気をつけください。
※在庫状況はブログ掲載時点のものになります。ご了承ください。
ここからはインプレとなります。なるべく自身のいつも通りに近づけるために、私物のホイール「Mavic Cosmic SL45」に差し替えております。また、いつも通りあくまで私個人の感想となりますので悪しからず。
第一印象は軽いなあという感じです。以前知人のエモンダALR(リム)に乗ったことがあるのですが、横剛性が低いのかキビキビしていない印象をエモンダに先入観として持っていましたので驚きからスタートです。立ち漕ぎしながらスタートしてゆっくりと巡航まで持っていくのにも軽快な印象でした。
漕ぎ出しは決してソリッドすぎるような印象はなく、しかし剛性感は感じつつ、自分の頭で想像した通り加速していきます。これがSLRになると踏み込みの印象よりも実際の加速の方が速く感じるのですが、SLはその点乖離が少ないので、レースではないサイクリスト目線ではとても扱いやすく感じました。
シッティングもダンシングも試しました。しっかりと捻れ剛性が確保されているため、シッティングでもダンシングでもある程度リニアな加速感があります。ただダンシングに関しては踏み込みにしっかり反応するクランク位置が狭いような印象を受けました。これはフレームサイズの問題(適性より2つ大きい)もあるかもしれません。
加速が感じられる速度域としては全域で一定にリニアな印象です。リニアと言えども同価格帯の中ではそこまで極端に硬くはないと思います。ですのである程度ご経験のある方やアルミのハイエンドからの乗り換えですともっさり感を感じる方もいるかもしれません。もちろん剛性はホイールなどで調節できますので後々チューニングしてあげれば大丈夫です。
ちなみに、当日は強風&フレームサイズの関係もあり40km/h オーバーで走ることは少なかったのでそれ以上の速度域に関しては今回はしっかり確認できませんでした。
平坦40km/hほどのレース強度での速度維持は想像以上に楽でした。踏み続けなければ速度落ちるといった剛性マシマシなフィールではなくバネ的感覚と言いますか、常に10踏まないといけないようなフィーリングではないです。やはり最新のエアロ形状が効いているのでしょう。この価格帯でフラッグシップと同じエアロ性能をもつのはとても魅力的です。
乗り心地はフレーム自体の振動吸収がよく、不満なしです。決して前傾姿勢が高い=エンデュランスな設計ではありませんが、フレーム製造にOCLV500を採用し、さらに素材の厚さなどもチューニングしていることが伺えます。ある程度速度を出してのロングライド、グランフォンド、ブルベには向いていると思います。
序盤に軽快性やソリッドな加速感覚などをあげましたが、決してレーシーすぎるフィーリングではないと私は感じました。ある程度の剛性は感じますが、扱いやすいと思います。
剛性・軽快性・快適性・巡航・加速の5つの項目がある五角形のステータス表があるとすれば正五角形、もしくは軽快性のみ少し上でしょうか。良くも悪くも飛び抜けていい部分&悪い部分が見えにくいと思います。ステムも汎用品が使えますし、もちろんボントレガー:RSLなどを入れてあげてより露出の少ないセミ内装もできます。カスタマイズの幅がある点はかなり推しポイントです。
ロードバイク1台目で今後のカスタマイズも視野に入れている方、エントリーモデルやアルミハイエンドからのお乗り換えにはぴったりなお値段、スペック、懐の深さを持っています。純正ホイールがかなり重たいですので、始めからホイールを入れ替えてのご納車もおすすめです。
いかがでしたでしょうか?
競技目線でないサンデーサイクリストから見たエモンダSLでした。参考になりましたら幸いです。現在店頭ではSL6(アルテグラ)モデルが残り少数ではありますが在庫中です。気になる方はお早めに!!