【Chinelli試乗会】切れ味鋭い加速が魅力のエアロマシン「PRESSURE」をインプレッション
by: 山崎航世

こんにちは、広島店の山崎です。

試乗イベント開催中のチネリ・カレラ。今回はチネリの最上位エアロモデル「プレッシャー」をインプレッション

1 Chinelli　PRESSURE

Chinelli　PRESSURE

フレームセット価格：￥660,000-inTax（トリプルブラック・トリプルグレイ・トリプルホワイト　ハンドル込）
　　　　　　　　　　￥682,000-inTax（チームリミティッドハンドル込）

Chinelli　PRESSUREとは

チネリのロードバイクデザインの頂点であるプレッシャーは、ロードレースの為に開発されたフラッグシップのエアロバイクです。
重量剛性比に長けたT800カーボンファイバーを使用しており、優れた加速性と加えたパワーを逃がさない剛性の高さがあります。

エアロダイナミクスを追求しており、ワイヤーは勿論フル内装化。重量削減のため機械式ワイヤー受けも無いので、電動コンポ専用フレームとなります。

総評

万人が速くなるバイクではなく、乗り手がバイクの良さを引き出してあげないといけないバイクです。高剛性とクイックな反応速度と、平地巡行性能の高さやピーキーなハンドリングは正にレーシングバイクと言ったところです。

初速

漕ぎ出しから初速はこれといって普通で大人しい印象。この見た目のエアロマシンにしては軽く感じますが、劇的な軽さではなく良くも悪くも普通と思います。

加速力

楽に踏んでいるつもりでも35㎞～まで簡単に加速する事が出来る加速力の高さ。後押しされているかのように、推進力が強いです。
ハンドルを縦に引っ張る様にしてダンシングすると、バイク自身が飛び出る様な感覚がありました。前へ行こうとする力が強く、それがダイレクトな加速感に繋がっています。

剛性

乗ってすぐ体感できる剛性の硬さ。しなりを一切感じずダイレクトに加速していくことから、がむしゃらに漕いでしまうと脚への負担が大きくなってしまうでしょう。時計の文字盤で例えるなら3時辺りから圧力をかけて、6時以降から力を抜くように意識してペダリングを行うと、体力を温存させながら加速し続ける事が出来ます。

ハンドリング

剛性の高さからハンドリングも非常にピーキーです。曲がりたい方向にハンドルを曲げるのではなく、少し体重移動を行うだけでイメージした方向へグンっと進む様な印象。それだけハンドリングの感度が高いと言えるでしょう。

コツさえ掴めばコーナリングで思い描いたラインをトレースしやすいですが、コントロールする為にはある程度の慣れが必要ですね。

アグレッシブに走る方にオススメ

レーサーは勿論、レーサー志向の方にオススメのエアロバイクです。平地特化のエアロバイクによくある漕ぎ出しのモッサリ感がなく、ナイフのような切れ味の鋭い加速感で中速からトップスピードまでがとても楽しいバイクなので、巡航にのって楽をする走り方よりも、トルクをかけて自ら加速していく様なアグレッシブな走りを求める方にマッチするでしょう。