304

【スタッフインプレ】これぞ頂点。レーシングホイール「ENVE SES4.5」を試乗した感想。
by: 山崎 航世

こんにちは、広島店の山崎です。

今やホイール業界で最も勢いのある究極のレーシングホイール「ENVE SES4.5」を、広島店初インプレッション!

ENVE SES4.5

価格:¥499,950-inTax

≪スペック≫
ペア重量:1,432g(XDR)
リムハイト:F49㎜/R56㎜
リム内幅:25㎜
リム外幅:32㎜
最少タイヤサイズ:700×27C

※チューブレス専用ホイールです。クリンチャータイヤは使用できません。

究極のレーシングホイールとは正にコレ

「トッププロや一部のコアなサイクリスト向けの究極のレーシングホイール」というのが、これまでのENVEホイールに対する印象でした。特に今期は新たにENVEを使用するUAEエミレーツの活躍が凄まじく、その思いは強まる一方でした。

しかしいざ乗ってみると究極のレーシングホイールたる扱いにくさを全く感じず、加速、巡行、登坂、快適性の全てが高次元にまとまっており、欠点らしい欠点が見当たらないホイールです。良い意味で裏切られました。

普段はMAVIC COSMIC SLR45を愛用しているのですが、ぶっちゃけENVEに勝る部分が見当たらなく、少々複雑な気持ちですね…。

素直な加速と巡行性能

漕ぎ出しから中速域までの加速感は劇的に軽い訳では無く、例えば45㎜ハイトのホイールと然程変わらない軽さで、快適さや直進安定性が目立ちます。後ろから押し出される様なガツガツした加速をイメージしていたのですが、加速感は至って普通で、淀みなく進む印象です。

一方、中速域からトップスピードまでのフットワークはとても軽く、楽にペダルを回しているつもりが押し出される様に加速します。強靭なリム剛性とかかりが速いフリーのおかげで、トルクをかけてペダリングをすると間髪入れずに反応し、トップスピードの維持が今まで以上に行い易かったです。

安定感と加速を両立させる剛性

全体的にリム剛性が硬くキビキビした走りが特徴的ですが、特に気になったのは前後でフィーリングが異なるというところ。

ダンシングを行うと、フロントサイドは切り返しの際に真っすぐ立とうとする力が強く、乗り始めの慣れない内は腕で制御を試みて疲労を感じました。しかしホイールの特性に慣れて体とのリズムが合うにつれて、直立しようとする安定感がクリアなハンドリングに繋がり、バイク自体が真っすぐ進む感じが伝わります。

対してリアサイドは自由自在に扱える感覚です。むちゃなペダリングをしても、踏み込みにしっかり追従して加速してくれます。トルクをかけると間髪入れずに反応し、ダンシングも思い通りに行うことが出来ます。

この感覚の差はリム形状の違いが大きく関わっており、ENVEのリムは前後異形ハイト以外にも細かな違いがあります。フロントサイドは安定性を重視してトップが少し丸くなっているのに対して、リアサイドは空気抵抗を削減すること重視しており、トップが鋭角な形状になっています。とても戦略的なデザインであり、その恩恵をしっかり感じることが出来ました。

抜群の快適性

搭載したタイヤは同じくENVEのSES ROADチューブレスタイヤ700×27C。チューブラータイヤで世界的人気を確立したチェコのTUFO社と共同開発された、ENVEに最適化されたタイヤです。

これが驚くほどモチモチしており、路面の細かな凹凸がまるで無くてフラットな道を走っているかの様な快適性を実現しています。コーナーでは路面に張り付くようなグリップ力を持ち、対して立ち上がりはとても軽やかに感じます。

試せていませんが、他社のチューブレスタイヤを装着した状態でも似た感覚になるのではないでしょうか。フックレスリムで内幅が25㎜ととても広く、その分タイヤ内部のエアボリュームが増えることで、より低圧で運用することが出来ますから。
凹凸や振動をクリアにして、安定した加速を維持し続けられると思います。

見かけによらず登坂も速い

リムハイト50㎜オーバーでペア重量が1,432gと、同ハイトの中ではトップクラスに軽いです。しかし、登坂ではもっと軽くてもっと速いホイールが他にあるはず。

登坂では見かけによらず進むといった印象です。具体的には勾配7%までは平坦と同じくとてつもなく速く、伸びもあってグングン進みますが、勾配が10%に近づくにつれて重たさが出てきてしまいます。
勿論、トルクをかければ爆発的な加速を見せるホイールなので、パワーに自信のある方々は勾配10%の区間でも感じ方が異なるかもしれませんね。

ただ何度も申し上げますが、同リムハイトの中ではトップクラスに軽いです。本来登坂でのパフォーマナンスを度外視したリムハイトですが、ENVEであればある程度の登坂もカバーしてくれます。正に鉄壁です。

ご注文お待ちしております

実はインプレブログに時間がかかり、その間に在庫していたSES4.5が完売してしまいました…。しかしSES4.5ブラックデカールを1セットバックオーダーしております。納期未定ではありますが、ご注文、ご予約可能ですので気になる方はお気軽にご相談くださいませ。ご来店お待ちしております。

ご紹介の商品でご質問がある方はお気軽にチャット相談をご利用ください!
コチラをクリックでチャットスタート!

<目玉情報> 

pinarello ブランドページ

秋冬ウェア 2024

英国の折りたたみ自転車 BROMPTON

SmaChari 新車種登場

ワイズロード自転車出張修理サポート店舗受取なら送料無料

※完成車や大型商品の各支店・倉庫の在庫を取り寄せの場合、店舗受取の際も送料が発生します