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ワイズロード フジグラン広島店 Y'sRoad Hiroshima
2026/08/11 12:25
以前掲載したPANARACER AGXEROのインプレブログでチラ見せしてましたが、この度新しいフレームセットへ組み換えいたしました。
タイヤのインプレはこちらから。
目次


多くは以前使用していたTIME アルプデュエズから部品を流用していますが、専用設計のハンドルやホイール、その他ドライブトレイン周りやバーテープ等の消耗品を新しくしています。
・TEAMMACHINE R 01 54サイズ

・ICS カーボンハンドル GEN2 370㎜/420㎜×スパカズSuper Sticky Kush



・L’UN HYPER5 D50
ホイールのインプレは別の機会に。

・アルテグラDi2 12S 52-36T/11-34T

・専用ボトルケージ(フレームセット付属品)

インプレの前に、TEAMMACHINE Rの特徴をざっくりご紹介いたします。
ヴィクトワール広島のメインバイクとして有名なBMC TEAMMACHINE R。
スイスのBMC社が、レッドブル・F1チームのマシン開発を担う「レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズ」と共同開発したエアロロードバイクです。

「R」はRacingの頭文字です。
BMCを代表するオールラウンダー「TEAMMACHINE SLR」をベースに、エアロダイナミクスを強化したフラッグシップモデルとして位置づけされています。
TEAMMACHINE Rならではのデザインがフォークに詰まっています。
リムとフォークの距離が近いと、発生する乱流がフォークで留まり大きな空気抵抗になってしまいます。
その為、リムとフォークの距離を極端に離すことで、高速回転するホイールから発生した乱流が、フォークで留まらず後ろへ流れる道を確保しています。
エアロモデルならではのデザインです。

「BBチューブの定義を再デザインしたことで、より幅広でいかついデザインのBBチューブとなりました」
メーカーサイトから引用した一文ですが、確かにBBの造形がいかついです。剛性だけでなく後方へ抜ける空気が乱流を起こすことなくキレイに流れていく様にデザインされています。

TEAMMACHINE Rはカラーリングが豊富です。
その中でもVAR0(バリエーション0)は、最低限のトップコートのみ吹き付けた完全無塗装仕上げ。
通常モデルより軽量に仕上がる他、カーボン本来の模様や繫ぎ目が剝き出しとなったデザインを楽しめます。


TEAMMACHINEといえば軽量オールラウンドバイクとして長年トップカテゴリーで活躍してきたシリーズですが、R01は従来のTEAMMACHINEとは少し立ち位置が異なります。
軽量性を維持しながらも、現代ロードレースに欠かせない空力性能を徹底的に追求した一台。実際に乗ってみると、その狙いが非常によく分かるバイクでした。
まず走り始めて一番最初に感じたのは、非常にクセが少ないことです。
ハイエンドバイクというと、脚力が無いと扱えないイメージや、硬くてシビアな印象を持つ方も多いかもしれません。しかしTEAMMACHINE Rには、そんな硬いフレーム特有の尖った部分が、上手くオブラートに包まれているように感じます。
発進して数ペダル踏んだだけで「乗りやすい」と感じます。ハンドリングは非常にニュートラルで、曲がりたい方向へ自然に向きを変えてくれます。決してクイック過ぎることもなく、逆に鈍さもありません。
高速域でも安心感が高く、初めて乗るとは思えないほど違和感なく走ることができました。この扱いやすさはロングライドでも大きな武器になるでしょう。

見た目からはかなり硬そうな印象を受けますが、実際には必要以上の硬さは感じません。路面からの細かな振動はしっかり処理されており、不快な突き上げも少なく感じました。
もちろんレースバイクなので柔らかいわけではありませんが、身体への負担は思っていたよりも少なく、長時間乗っても疲れにくそうです。
高剛性フレームでありながら快適性も犠牲になっていない点は非常に好印象でした。
少し速度を上げて踏み込んでみると、このバイクの真価が見えてきます。
とにかく反応が速い。
ダンシングでもシッティングでも、入力した力がほぼロスなく前へ進む感覚があります。「踏んでから進む」のではなく、「踏んだ瞬間に加速している」。そんな印象です。
最近のハイエンドバイクには剛性を高めたモデルが数多くありますが、中には踏み込んだ力を一度フレームが受け止め、その後に押し返してくるような”溜め”を感じるものもあります。
しかしTEAMMACHINE R 01には、その溜めがほとんどありません。脚の入力に対して極めてストレート。ペダリングのテンポがそのままスピードへ変わっていくため、自分の脚が強くなったような錯覚すら覚えます。
クリテリウムやロードレースで何度も加減速を繰り返すような場面では、このレスポンスの良さが大きなアドバンテージになるでしょう。
TEAMMACHINE R 01最大の特徴ともいえるのが空力性能です。
フレーム各部を見ると、従来のTEAMMACHINEより明らかにエアロを意識した形状となっています。
しかし実際に走って感じたのは、「重たさ」が全く無いことでした。
一般的なエアロロードでは高速巡航は得意でも、加速や登坂ではやや重さを感じるモデルもあります。
TEAMMACHINE R 01にはそれがありません。
速度が30km/hを超えたあたりから空気の壁を押しのけて進むような感覚があり、40km/h付近まで非常にスムーズに加速します。
巡航へ入ると速度維持も非常に楽で、脚への負担が少ない印象でした。
空力性能だけを追求したバイクではなく、軽量性とのバランスが非常に高いレベルで成立しています。
ここで感じたのは「軽さ」以上に「失速しない」という印象です。ペダルへ入力した力がダイレクトに推進力へ変わるため、登りでもリズムを崩しません。勾配が急になっても、バイクが失速していく感覚が少なく、一定のテンポで踏み続けることができます。
ダンシングへ移行した際も左右へ大きく振る必要がなく、車体が非常に素直についてきます。
軽量バイク特有のヒラヒラした感覚ではなく、適度な安定感を持ちながら軽快に登っていく印象でした。
レース終盤の厳しい登坂や、何度も繰り返すアップダウンでは大きな武器になると感じます。

下りでは安定感の高さが際立ちます。
速度が上がってもフロントがブレることはなく、自信を持ってラインへ入っていけます。旋回中もタイヤへしっかり荷重が乗り、狙ったラインを外しません。
バイクが勝手に曲がるのではなく、ライダーの入力へ忠実についてくる印象です。高速コーナーでも安心感が高く、下りが苦手な方でも扱いやすいフレームではないでしょうか。
TEAMMACHINE R 01は、単純に「軽いバイク」が欲しい方よりも、レースで結果を残したい方や、走行性能を最優先に考えるライダーへおすすめしたい一台です。
ヒルクライムだけでなく、平坦、高速巡航、スプリント、アップダウンが続くロードレースまで、あらゆるシチュエーションを一台で高いレベルでこなします。
また、クセが非常に少ないため、トップカテゴリーを目指す競技志向のライダーだけでなく、「一生モノのハイエンドバイクが欲しい」というサイクリストにも十分おすすめできます。
TEAMMACHINE R 01は、「軽量」と「エアロ」という本来相反する性能を見事に融合させた、新世代のレーシングバイクでした。実際に乗って最も印象的だったのは、突出した性能を持ちながらも、それをライダーへ押し付けてこない自然さです。
踏めば鋭く加速し、登れば素直に登り、高速では空気を切り裂くように巡航する。それでいて扱いやすさも兼ね備えています。
近年のロードバイクは専門性が高まり、「ヒルクライム専用」「エアロ特化」といったモデルが増えていますが、TEAMMACHINE R 01はその枠に収まらない万能さを持っています。
レースで1秒でも速く走りたい方はもちろん、最高峰の走行性能を求めるすべてのライダーに、一度は体感していただきたい一台でした。