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ワイズロードフジグラン広島店 Y'sRoad hiroshima
2019/05/06 14:51
ワイズロード広島店は、ビアンキ「レパルトコルサストア」です!!
というわけで、先日試乗したOLTRE XR4に引き続き・・・
同じオルトレシリーズのミドルグレード「XR3 DISC」にも乗ってみました!
基本設計を同じとするバイクですが、グレードの違いがどれくらい走りの違い
として現れるのか、ちょっと楽しみです。
〇まずは見た目。
細部をじっくりと見比べれば、それなりに違いがあることがわかりますが
全体的な印象はXR4そのものといっていいでしょう。
手っ取り早く兄弟機を作るのに、カーボン成型時の金型を共有するという
手もありますが、ジオメトリー表をみてもXR3は別物。
このモデルに対してのビアンキの本気度の高さがうかがえます。
とは言え、同じような形状だったとしても使用するカーボンのグレードが
下がる場合は、フレームは肉厚で重くなりがちに。
この辺りが吉とでるか凶とでるか。
〇乗ってみての第一印象。
タイヤサイズが28Cとかなり太いので、ゼロ発進はさすがにゆったり。
リムとタイヤの重さが効いているのか、一度スピードに乗るとなかなか
落ちないので脚を止めてもそのままスルスルと進んでいきます。
ディスクブレーキ&ローターの重さのせいか、極低速域でややハンドルが
切れがちなのと、停止直前にクセで腰を浮かせてしまうのですが、その時
荷重が抜けたリアのブレーキがちょっと効きすぎるのが気になりました。
〇乗り心地。
基本的な乗り味が「フレームは硬め、微振動を丸める」なのはXR4と共通。
路面からの振動はそれなり伝えてきますが、そのピークをちょっと抑えて
くれるので、チョイ乗りよりもロングライド時により効いてくるかと。
ただベースとなるカーボン素材の違いなのか、同じコースを走っていても
XR4と比べると、身体に伝わる振動にわずかにザラ付きを感じます。
これが価格差か・・・
(XR4フレーム ¥410,000-+TAX / XR3 DISC 完成車 ¥358,000-+TAX)
とは言え、XR3でも市電の軌道にシッティングでツッコみましたが。
〇加速性能。
低速時の加速のキレはやはりXR4に分がありますが、その差はギアを軽くして
回転を上げることでカバーできました。
ある程度スピードが乗ってくるとその感覚的な差は減ってきて、20Km/hを
越えた辺りからは「同じように良く進む」という印象に変わってきます。
ペダリング時にグッと踏み込むポイントを12~15時くらいにして、ちょっと
入力時間を増やした方がこのフレームには良さそうな感じですね。
そのまま30km/hをあっさり超えて、みるみるうちに40Km/hの世界へ。
・・・「これ速い!」「ちゃんとオルトレだ!」と自然と口に出ていました。
気になる脚への負担もXR4ほどではないように思われます。
〇登り性能・下り性能・エアロ効果・ハンドリング性能
今回の試乗コース(通勤ルート)では、派手な登りもハードな下りも
テクニカルなコーナーもないド平坦コースなので、ここがこう良いと
いうところまでは掴めなかったので、XR4同様あっさりと。
・登り性能
緩斜面でも少しバイクの重さを感じるので、軽やかなヒルクライムは
期待しない方がいいでしょう。
ダンシングの際のバイクの振りは自然で、あまり硬さを感じないもの。
じわっとたわんでくれる感覚はXR4より好みです。
・エアロ効果
今日の出勤時は常に向かい風。ちょっと頑張ったくらいでは25Km/hがやっと
くらいの状況でしたが、バイクは煽られることもなく安定していました。
・下り性能・ハンドリング性能
極低速域のハンドルの切れ感も、通常走行時には気にならないレベル。
逆にある程度の速度になると、ハンドリングの安定感が高まります。
足回りからくるジャイロ効果のせいか、やや直進優先な感じもありますが
手信号などでのハンドルから片手を放してもフラフラしにくいのは〇。
今回の試乗はXR4との比較がメインとなってしまった関係で、細かい点で
どうしても不利なところが目立ってしまうのですが・・・
XR3単体、それも完成車の価格を考えれば、XR4に近い乗り味が充分に
感じられる、高い完成度を誇るモデルといっていいでしょう。
ヒルクライムはまぁそれなり、加速からの高速巡行を心から愛するような
パワー系・ルーラー系のライダーなら、間違いなく楽しめる一台です。