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ワイズロード フジグラン広島店 Y'sRoad Hiroshima
2019/09/26 14:04
昨年までは「FARNA」シリーズでひとまとめにしていたロードバイクを
今年、走りのキャラクターに合わせて2つにわけてきたコーダブルーム。
従来の「FARNA」は、エンデュランス系のロードバイクとして。
レース向けのバイクは新たな「STRAUSS」シリーズとして。
ロードバイクブランドとして、日々進化し続ける「コーダブルーム」の
最新レースモデルの走りはいかに。
〇KhodaaBloom STRAUSS DISC ULTEGRA ¥275,000-+TAX
〇まずは見た目。
相変わらずチューブが細くて華奢、剛性不足にならないか心配になります。
でもこれが彼等の考える「日本人への最適化」のひとつなのでしょう。
アルテ仕様はアルミのトップモデルらしく、足回りのパーツも贅沢な構成。
VISIONのTRIMAXにGP5000タイヤと、言い訳できないレベルです。
〇乗ってみての第一印象。
当たり前と言えば当たり前なのですが、見た目の印象から想像していたような
剛性不足は感じませんでした。
車体の軽さもあって出足はスムース。
軽量肉薄アルミというイメージからすると、しっとりした乗り味です。
〇乗り心地。
往年の名車「FARNA SL」が帰って来たかのようです。
マイルド方面に振った「SL2」は、確かに乗り心地は良かったのですが、
レースモデルと考えた時に、やや物足りない感じがあったのも事実。
路面の状況は確実に感じるのですが、不快でないギリギリのレベルまで
押さえこんでいる感じはまさにレーシングバイク。
〇加速性能。
細くて四角いダウンチューブから生まれる適度なたわみと適度な踏み応え。
この加速感も「SL」を思わせますが、そこから雑味が無くなった感じ。
最新アルミフレームから想像されるような、高剛性でキレのある加速という
のとは少し違いますが、踏んだら踏んだだけスムースに加速していきます。
このさじ加減が絶妙で自然。日本人の体格やライディングスタイルをもとに
設計しているというのも納得の走りです。
〇総評
乗り心地方面を新型FARNAに任せることで、ピュアレーサーに全振りできる
ようになったため、迷いがなくなったといった感じでしょうか。
成り立ちから想像していた通り「FARNA SL」の乗り味をベースに「SL2」の
しなやかさを加えたようなモデルでした。
アルミバイク=エントリーグレード・エンデュランスモデル、という傾向に
対するカウンターとして非常に面白い存在だと思います。
走る・曲がる・止まるが素直で、ライダーのレベルがダイレクトに反映される
特性なので、ロードバイクの基礎を学ぶのにもピッタリ。
これで速く走れれば、何に乗っても速く走れそうです。