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こんなはずじゃなかった、、、。店長にそそのかされて浮気してしまいました。
by: かわさきや

皆さんこんにちは!
池袋本館河崎屋です!
今回は私事ですが、タイヤ交換に伴いいろいろとカスタムをしましたのでご紹介します!

今回の変更ポイント

●タイヤを25Cから28Cへ

●ホイールを艶無しカーボン地から艶ありカーボン地に

●ホイールデカールを白(純正)から黒へ

●タイヤシーラントをMuc-OffからMAKUHALへ

 MERIDA REACTO
↑交換後

 MERIDA REACTO
↑交換前

交換動機

 もともと装着していたタイヤはCONTINENTAL GRAND PRIX 5000S TRの25Cで今のホイール購入時に同時購入し装着したものでした。シーラントはMuc-Offのシーラントです。装着してから1500kmほどしか乗っておらず、耐久距離が5000km以上とも噂されるタイヤの交換タイミングとしては異例の早さでの交換ですが、最初の取り付けがうまくできていなかったのか、空気が全然高圧まで入らない、1日ですぐべこべこになるまで空気が抜けてしまうという症状に当初から悩まされており、毎回ホイールのリムをいたわりながらのライドだったため非常にストレスでした。おそらく私の体重がもう少し重かったらとっくにリムがお釈迦になっていたと思います。そもそもそんな状態で乗るなっていう話ですが、、、。

IMG_6889

また、ホイール購入時に28Cのタイヤを装着したかったのですが、その頃は同モデルタイヤの在庫が国際情勢的に問屋さん含めかなり少なく、人気幅である28Cに至っては入荷が数か月後という状態だったため25Cを装着していました。そのため、いずれ28Cに交換するつもりでした。それに加え、このホイール購入前からホイールを購入したら白デカールを黒のものにしようとも考えていました。これらをやるなら一発で済ませようと思いながらもまあまあな金額が必要になるため、ある程度懐に余裕が出てきた今回のタイミングで交換することにしました。

まずはタイヤの取り外し

今回タイヤの取り外しにあたって前から気になっていたアイテムを使用することにしました。TYRE MONKY

それはこのTRU-TENSIONTYRE MONKEYというタイヤレバー(税込1,870円)。どうやらこの1本でいとも簡単にタイヤの付け外しが可能らしいのです。にわかに信じがたいですが、脱着動画を探してみても海外のガタイの良いにいちゃんがその太い腕でさらっと外す動画がほとんどで日本人のものがないため、試してみないことにはわかりません。

TYRE MONKEY

パッケージのインストラクションが云うにはどうやらこの引っ掛かりと溝がミソのようです。

TYRE MONKEY

ちなみに持ち手の端部分にはバルブコア抜きの機能もあります。1本で済ませろと言わんばかりです。

ということでまずタイヤの空気を抜いたらリム中央に向けて両側のビードを落とします。
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ビードが落ちたら先ほどの引っ掛かりをタイヤ裏のビード部分に潜らせてリムを支点としてグイッと手前に持ち上げます。
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その状態を維持しながらこのレバーをリムに沿ってスライドさせていきます。自分は目の前から奥へスライドさせて外す方法にしました。正直にいうとそんなさらっとは外せません。ある程度までスライドできるとレバーなしでもタイヤが外せるようになりますが、その状態までスライドするにはかなりの力が必要です。取り外しの時間もあまり変わらないような。ただコツなど無しに外すことが出来るので、素手でタイヤを外す方法のコツがつかめず悩んでいる方などにはオススメしたい商品ですし、連続で外すことを考えると慣れによるアドバンテージはあるように感じます。
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そうして外したタイヤを見てみると、、、
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え?なにこれ。そこにあったのはかつてシーラント「だったもの」。フライドオニオンのように姿を変えていました。確かに交換をする少し前から空気を入れるとタイヤの中でシャラシャラと音がしていたのはどうやらこれが原因だったようです。ここまでくるともはやシーラントとして機能していません。いままでパンクがなくて運が良かった。Muc-Offのシーラントは粘性が強く、こまめな空気圧管理と正しいタイヤの取付が出来ていないとこういった状態になりやすいのかもしれません。

タイヤの取り外しが出来たらホイールは艶出しの為しばらく入院です。

交換パーツをご紹介!

ここで今回交換するパーツをざっとご紹介します。

CONTINENTAL GP500S TR

CONTINENTAL GRAND PRIX 5000S TR 700×28C
¥15,950税込

タイヤはモデルこそ変わりませんが、25Cのものから28Cのものへ。先述の通り、もともとはエアロ効果の獲得や乗り心地の向上のために28Cにしたかったのですがホイール購入時は在庫が無かったため、今回を機にこちらに交換しました。

MAKUHARU

FUJICHIKA.LTD MAKUHAL 137ML
¥1,650税込

今回の交換で個人的にもっとも期待している変更点。それが、このマクハルです。チューブレスレディタイヤの取付には基本的に必ずシーラントの使用が必要ですが、これはシーラントというより「マクハル」という固有名詞で記したほうがいいぐらい従来のシーラントとは異なる性質を持っています。
このマクハルの最大の特徴はなんといってもパンクさえしなければ次のタイヤ交換までシーラントの継ぎ足しや交換等のメンテが不要という点だと思います。穴あきパンクの際、自己修復能力こそありませんが(専用のパンク修理キットあり)従来のシーラントに比べてかなり軽量で、シーラントと同等もしくはそれ以上の空気圧保持能力を有します。

MAKUHARU

私自身体重が軽く、走るのは都心ばかりでパンクのリスクがある場所をあまり走らないというライドスタイルと、そもそも乗る頻度が少なく交換・継ぎ足しは乗る頻度や距離にかかわらず行わなければならないことなので、手間を考えると非常に悩ましく感じていました。

そんなときに店長に勧められて出会ったのがこのマクハル。施工方法こそ少し注意を要しますが、先にご紹介した性質が非常に魅力的に感じMuc-Off教の信者でありながら浮気をしてまで今回導入を決意しました。ごめんMuc-Off。

ENVE RIM TAPE

ENVE TUBELESS TAPE
¥6,930税込

タイヤ交換の際はリムテープの剥がれ等が無ければしっかり残ったシーラントを取り除いた上でそのまま継続使用でもよいと思いますが、私の場合交換前に空気圧が不安定な状態であったので、できるだけ不安要素をなくすためこちらも交換しました。でも高い。おそらく人生におけるテープ類の購入で後にも先にも一番高いテープだと思います。これ1つで700Cのホイールであれば1.5セット強分(ホイール3本分)あるので、万が一失敗してしまっても1回は買い足さなくて済みます。

いよいよタイヤ取り付け

ENVE65

そんなこんなで入院していたホイールが黒デカールになりツヤがある状態で戻ってきたのでいよいよタイヤ取り付けに取り掛かります。

マクハルを使ったタイヤ取り付けの大まかな流れは次の通り。

リムテープを貼るリム表面の汚れを取り除く

リムテープを貼り、リムテープ表面及びタイヤ裏側を脱脂

バルブを取り付ける

タイヤを取り付ける

マクハルを施工する

細かく説明するとかなり長くなってしまうのでここからは写真で主に注意点や留意が必要な部分をつまんでご紹介します。(※ホイールメーカーやタイヤによっては手順が異なる場合があります。マクハルの効果が得られない可能性があるので必ずメーカーが指定する手順で行ってください。)
今回私のホイールメーカーはENVEですので以下のリンクを参考におこないました。マクハルの施工手順は公式の以下の動画が投稿されていますのでこちらを参考にしております。

【ENVE】公式チューブレステープ貼り方ガイド

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リムテープを貼る際はリムテープの端を斜めに切った状態から始めると貼りやすくなります。

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リムテープがしわにならないようによく伸ばしながら(力強く引っ張りながら)貼っていき、リム中央の溝にもしっかり接着されるように指の腹を使いながら抑えます。

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リムテープを貼り終えたらリムテープ表面をしっかり脱脂していきます。これをしないと、マクハルを施工した際にマクハルがうまく定着しない可能性があるので入念に行います。

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脱脂が出来たらバルブを差し込みます。しっかりバルブナットが締まっていることを確認しましょう。

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メインのタイヤ取り付け。タイヤのローテーションに注意しましょう。余談ですが、私の場合このローテーションのことをすっかり忘れ見事逆につけてしまったせいで、この地獄のタイヤはめ作業を2回おこなったので、皆さんもくれぐれご注意を。今回の私のタイヤははめるのが大変で有名なCONTINENTAL GP5000ですので、ほんとに地獄です。ほんとに。

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タイヤがはまったらいよいよマクハルを施工します。ロードバイク用タイヤでマクハルを施工する際は基本的にはバルブからマクハルを注入し、抜き取るので、上の写真のような注射器が必要です。
今回私が使用しているのは既に所有していたGIANTのREFILL AND CHECK SYRINGEというものですが、FUJICHIKA.LTDからもマクハル施工用にヌキトル2.6(¥1,650)という製品が販売されています。

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バルブコアを外した状態でゆっくり注入していきます。このときバルブの場所によっては注入しているマクハルが出てきてしまうので写真のような位置で行うと良いと思います。タイヤの太さにもよりますが、ホイール1本目はまず120MLを入れます。

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入れ終わったら、タイヤのビードを落としタイヤのビード部にもよくマクハルをつけます。ビードを落とす時に吹き出してくることがあるので気を付けましょう。これをしないと空気が抜ける可能性があるため念入りにおこないます。それが終わったら再度ビードを上げ、タイヤ内にマクハルが行き渡るように回転させておきます。
しばらくたったらまた注射器で残ったマクハルを抜き取り(通常は60MLほど抜き取れます)、適正空気圧に空気を入れ施工は完了です!
今回はマクハル1回施工ですが、より保持力や耐久性を求める方は2回施工、3回施工も方法としてはあります。

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あとは施工の際にタイヤやリムについてしまったマクハルをひたすらぺりぺり剥していきます。固まるとまさにゴムのようになるので一気に剥がれます。このようにリム内ではゴムの膜となって定着することで空気圧保持をしています。
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ぺりぺり
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ひたすらぺりぺり。こういう作業が好きな方は大丈夫ですが、もちろん嫌いな方もいると思うのでストレスがたまらない程度に。私は見た目をきれいにしたいので徹底的に剝がしました。

完成!

MERIDA REACTO

今回はMAKUHAL1回施工でのタイヤ交換をご紹介しました。今回は先述の通り要所要所をつまんでご紹介しましたので詳しくは公式の施工手順を参照の上、正しく施工するようにしてください。

交換してからしばらくたちますが、今のところしっかり空気圧を維持をできており、見た目もリフレッシュしたので個人的に満足しています。これからチューブレスレディ化する方はもちろん、近々タイヤ交換を検討されている方はマクハルも選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか?

MERIDA REACTO

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