【リペア＆カスタム】年代物のパーツが使いたくて…
by: 八木慧

ワイズロード池袋本館八木です。

長く使ってきたお気に入りのパーツ。これからも使えるところまでは何とか使いたい…そう思って探してみると社内の在庫に使える製品がなんとかひとつ！！そんなわけでこちらを手配致しました。

ROTOR

Q-RINGS/5アーム50t

一大ブームの楕円リング

※画像メーカサイト参照

プロ選手にも供給されていたことで一部から火が付き、ブームにもなった楕円リング。一般的なチェーンリング/ギア歯は真円で、漕いでいる時に出力される力は一定です。しかし入力する人間側はそうではなく、クランク運動のロスにより不均一な出力となってしまいます。そんなロスを軽減すべく開発、製品化されたのがこの楕円リングです。ペダリングロスのある位置では小さい歯数になり、ロスなく踏み込める位置では大きい歯数になることにより、効率的でロスを減らしたペダリングになるというのがこのチェンリングのメリットとなっています。今までのペダリングのままでも機材側が補正してくれる為、疲労の軽減につながるといった製品となっています。

この説明を文書化するのに何度も書き直しをしましたが、伝えられていない気がしてなりません…初めて楕円リングを知った方はぜひROTORの説明をご一読いただきたいと思います！！

【ROTOR/diatec ltd.】

そんなチェンリングを

使用しているわたくしですが、古いバイクはROTORクランク5アームのアルミクランク。それに合うチェーンリングは生産終了…真円で社外のチェーンリングがあればとも思いましたが、ちょっと悪あがきしてみるとありました！！50Tのアウター、カラーはド派手なアルマイトレッド！ここまで来たらわがままは言いません…あるだけで有難いです！

あまりお見せするのはお恥ずかしいものですが、こんな感じでかなりの摩耗具合でした。以前スプロケットやチェーンを交換した際もう駄目なのは確認済みで自己責任ということで使用継続していましたが不具合が出てきたので交換。比較してみると一目瞭然…フロントはあまり変速しないのでアウターの歯が激しく摩耗していてもおかしくないので、チェーンクリーニングの際に合わせてチェックしていただくといいと思います。

現行の製品でもチェーンと同じく摩耗しているチェーンリング。特にリアスプロケットと比較して変速頻度の少ないフロントは使用条件で結構傷んでいることがあります。チェーンクリーニングの際はチェーンを歯からずらして目視での確認をしてみるのもアリかと思います。チェーンだけ交換した場合噛み合いが悪化して変速不良を起こす可能性があるため、そういった細かな点検も重要になってきます。

今回ご紹介しているように製品が廃番になって困ることの多いのが”ブラケットフード”や“チェーンリング”だと個人的には感じます。消耗品として代替が難しくそういったご相談も多いので、現在所有のコンポーネントで乗り続けたいと検討している方は、補修パールが生産されているうちにストックすることをオススメ致します。