試乗会で理想のヘルメットを探し続けた結果・・・。【インプレ】
by: 石川勝一

  スタッフ試乗会にてヘルメット被り比べ

先日弊社ワイズロードのスタッフ試乗会に参加し様々な新作バイクに試乗させていただきました。
ご協力いただきましたお取引先の皆様、ありがとうございました。
試乗会の場では、最新のバイクは勿論ですが最新の部品用品の展示もありました。
今回は、そんな中でヘルメットに絞ってインプレさせていただきたいと思います。
一部着用して試乗もOKなヘルメットもありましたので実際に乗車時の感想もお伝えできればと思います。

GIROのフラッグシップモデル

GIRO/ARIES SPHERICAL AF 
￥48,840

今回のヘルメットの被り比べは、私自身の頭に最もフィットするのはどのヘルメットかを再確認する旅のようなものでもありました。
最高のヘルメットが一番フィットするとは限りません。シューズなどもそうですが、身に着ける物に関してはフィット感は最も注視すべきポイントのひとつです。
さて最初にご紹介するのは、今年からヴィスマ・リースアバイクのヘルメットサプライヤーでもあるGIROのハイエンドモデルです。
発売当初GIRO史上最高と謳われた名作【AETHER SPHERICAL AF】の後継モデルになります。
AETHERと比較して冷却効率とエアロ効果の向上と、約20gの軽量化を果しています。
まさに現在GIRO最高のヘルメットと言えます。
さてASIAN FIT Mサイズを被った感じですが、まるで自分の頭が吸い寄せられるように見事なまでにジャストフィット！！
最高のヘルメットが一番フィットしてしまいました(笑)
いきなり本命登場です。
GIROのヘルメットはいわゆるラウンドフィットが登場して以来、私の典型的な円形の頭に非常にフィットしてくれるのでお気に入りのブランドの一つでした。
アメリカンブランドですが、日本人の頭にも非常にフィットしやすいサイズ感となっています。
広く深めの被り心地は、フィットの良さと安心感も感じることが出来ます。

 MATTE SHARK

カラーに関しては、定番のマットブラックは勿論カッコ良いのですが、個人的にはこのマットシャークが気になりました。
艶の無いグレーがかなりイイ感じです。
以前チームカラーも数量限定で販売がありましたが、このヘルメットを被れば気軽にヨナス・ヴィンゲゴー選手気分が味わえるかもしれません。
グレーのヘルメットは今まで持っていませんでしたが、無彩色なのでどんな色とも合わせやすく、このヘルメットをベースにウェアのコーディネートを考えるのも楽しくなりそうですね。

安全性No.1

ヘルメットを2つ重ねているMIPS社の二重構造【SPHERICAL】を採用して非常に高い安全性を実現しながらも、Mサイズで実測280gと軽量に仕上げており、被ってもちょっと重いかなという印象は全くありませんでした。
GIRO自体そこまで熱心に軽量性をとことん追求しているわけではないと思いますが、サイズもバッチリフィットしているということもあってかなり快適な被り心地でした。
実はこのヘルメット、毎年ヴァージニア工科大学で行われるヘルメットの安全テストにおける最高評価を獲得し、210個のヘルメットのうち、2023年、2024年となんと2年連続で最高No.1の安全性が評価されているんです！
たまたま私がいた試乗会場のスタート地点から一番近くにあったのがGIROのブースでしたが、まさかのいきなり優勝候補でした。

SMITHの人気モデル

SMITH/PERSIST 2
￥23,650
安全性を語るならこちらのヘルメットも負けていません。
当店でも現在在庫しているモデルになります。※カラーは違います
優れた衝撃吸収性を持つハニカム構造の【KOROYD】は転倒時に潰れることによって頭部へのダメージを軽減してくれます。
またその構造上、ベンチレーション性にも優れていてちょっとゴツ目な見た目に反して快適です。
更には多方向からの衝撃を分散させる【MIPS】によって脳へのダメージも軽減してくれる優れた技術が合わさった、非常に安全性に考慮したヘルメットです。

いざ試着＆実走

実は私自身SMITHのヘルメットは長年被りたかったのですが、ずっと自分の頭に合うサイズ感のものがなく諦めていました。
しかし、ここ数年で私の頭にもフィットするモデルが登場してきたことは非常に嬉しい限りです。
という訳で、実際に被ったのはPERSIST2のMサイズでカラーは今年からの新色、MATTE MIDNIGHT NAVYです。
正直見た目のデザインやカラーリングと被った時のシルエットは、かなり自分好みの感じです。
肝心のフィッティングですが、残念ながらインナーキャップとの併用は出来ませんでしたが、Mサイズで何とか被れました！
やはりアメリカンブランドらしいフィッティングです。
そのまま少し自転車に乗ってみましたが、Mサイズで300gという決して軽くはない重量も気になりませんでしたし、ベンチレーションホールもしっかりあってかなり快適でした。
気になった点としては、幅は広くないのでアジャスターの調整加減によっては乗車時間次第でこめかみ付近の痛みが発生するかもしれないという所です。
あくまで私個人のお話なので、人によってはジャストフィットという方も多くいらっしゃるかと思います。
今後のSMITHヘルメットのサイズ感に期待したいと思います！

OGK KABUTOの軽量モデル

OGK KABUTO/FLEX-AIR
￥29,700

続きまして、話題の発売から約一年経ちますがずっと安定した人気を誇る軽量ヘルメット、【FLEX-AIR】です。
もちろん当店でも常時在庫している売れ筋モデルです。※画像のカラーは在庫していません
店頭でも手に取ったお客様のほとんどが「軽い！」と驚かれる軽量さが最大の売りとなっています。

いざ試着＆実走その2

私自身今まで数多くのKABUTOのヘルメットを被ってきましたが、さすが日本のブランド、さすが人気No.1ヘルメットブランドというだけあって、安心安定の被り心地でした。
被って走った感じも、軽さは正義とかよく言われますがまさにその通りで、さすがに着けているのを忘れるとまではいきませんが快適そのもの。
また、冷却性能も感じることが出来て、長時間のライドでも汗蒸れしにくいだろうなということは容易に想像出来ました。
被る前には少し気になっていた内側の独特のフローティング構造の「エアフローパッド」も、実際に被ってのライド中私は特に気になりませんでした。
様々な部分で想定されるストレスを少しでも減らし快適性を向上させることによって、ライダーをライディングに集中させることが可能な非常に優秀なヘルメットだと感じました。
BOAダイヤルを採用したフィットシステムのフィット感も素晴らしいのですが、やはり気になった点が…。
試着はS/Mサイズで195gと非常に軽量、サイズ感もさすがのKABUTOで申し分ないのですが、インナーキャップを被ると一応被れるというレベルに。
かといってL/XLサイズは大きすぎるので結局はその中間サイズが欲しいというのが本音です。
カブトさん、次は期待していますよ！

METの隠れた？新作

MET/ESTRO MIPS
￥18,150

ハイエンドモデルを強豪UAEチームエミレーツが使用する等今何かと話題のMETですが、結構前にですが新モデルもリリースしていました。
ベンチレーションホールもしっかりあって、MIPS搭載で比較的お求めやすい価格設定になっています。
特徴的なデザインが多いMETのラインナップの中では珍しく？オーソドックスなデザインです。
ちなみにサイズ感は典型的なオーバルフィットといった感じで、私の頭には合いませんでした…。
RIVALEのROUND FITは良くできているので今後ROUND FITが増えることに期待してます！

KPLUS人気No.1モデル

KPLUS/NOVA
￥34,650

最後にご紹介するのは、もうすぐ当店でも期間限定POP UP STOREを開催する【KPLUS】の大人気モデル【NOVA】。
人気のサンドベージュをはじめ、ミッドナイトグリーン等非常に魅力的なカラーラインナップです。
アジアンフィットに強いコダワリを持つブランドの通り、フィット感は抜群でした。
最初にMサイズを試着したのですが、この外周サイズ（56cm～59cm）で他ブランドではなかなか無いくらい左右にゆとりがあったので、思わずSサイズも試したくらいです。さすがにSサイズは無理がありましたが…。
また着用時のシルエットもスマートで満足度も高いです。
私の頭に限っての話ですが、特に不満点は見つかりません。
しいて言えばどのカラーも良い色味だったのでどれかひとつに絞り切れないという贅沢な悩みでしょうか。

11/29から試着受注会開催します

最後の最後に店舗からのお知らせです。
当店では、11/29(金)から12/8(日)まで期間限定POP UP SOTREとしてKPLUSの試着受注会を開催します。
詳しくはこちらをご覧ください。