【インプレッション】個人的に扱いやすくて好きです。
by: 松葉 祐樹

ワイズロード池袋本館松葉です。

昨月22日に東京都調布市にて行われたスポーツバイクデモ。その前日に開催された社内試乗会に参加しました。数多くの出展者様のおかげでたくさんの新しいパーツや自転車を試せました。貴重な機会ありがとうございました。

今回は個人的に気になっていましたモデルチェンジを果たしたこちらのバイクをご紹介します。

SCOTT　ADDICT 

販売価格￥550,000 in tax

特徴

SCOTTの最軽量モデルADDICT RCをベースにエンデュランスロードにしたモデル。ADDICT RCに比べてアップライトなジオメトリーになりホイールベースも長めなので楽な姿勢で安定感のある走行がしやすくなっています。フレームはHMFカーボンという高弾性カーボンを採用し振動吸収性能が高く軽量なフレームに仕上がっているとの事。2026年モデルからフルモデルチェンジし剛性と快適性のバランスを見直し、前モデルと比べカムテール形状を取り入れエアロ性能を増した作りになっています（シートチューブを見ると分かりやすいと思います）。 

見た目もいい意味でエンデュランスロードらしくなくなりとてもレーシーでカッコいいと感じました。ですがエンデュランスロードらしくない見た目でもしっかりとエンデュランスロードらしく最大タイヤ幅は38mmまで対応しています。

カムテール形状になったことでシートポストもADDICTシリーズ専用のものに変更されていてシートポストの一部が細くなり車体の前後方向へしなりやすく振動吸収性能が向上してします。細くなっている個所の後方にはマグネットで取り付けられるカバーが装着されていますが、カバーのかわりに専用テールライトが装着できます。

標準でアッセンブルされているハンドルとステムでワイヤー類をフル内装しコックピット周りはスッキリしています。

今回試乗したバイクはADDICT 40になります。

身長172cm、サドル高685mmの私はSサイズの試乗車をお借りしました。

スペック

コンポーネント：SHIMANO 105 di2
ホイール：SYNCROS RP2.0 28
ハンドル：SYNCROS HB-R100
タイヤ：SHWALBE ONE 700×34c

インプレッション

ADDICT RCも試乗させて頂いたのですが、乗り比べると違いが歴然でした。ADDICT RCのフレームに使われているHMXカーボンが高剛性かつ軽量なので踏み込めば踏み込んだ分だけバイクが反応して加速していくのですが踏み込んだ分の跳ね返ってくる力もその分強いので人によってはすぐ脚に来る印象でしたが、ADDICTはその跳ね返りがかなりマイルドになっているように感じられました。

停止状態から走り出すとタイヤの太さを感じさせない軽やかな走り出しで違和感なく加速していき、ADDICT RC由来のDNAを継承されているのが確かに感じられました。おそらくBBシェル周りやチェーンステーは剛性は高めのバランスにしているのかもしれません。試乗コースに長い直線が無いのですが出来る範囲で、その短いコース内で速度を上げていく。タイヤの太さとアルミホイールの重量からくるものなのか踏み込むと反応がワンテンポ遅れてくるような感覚がありましたが、ここはホイールやタイヤを換えてあげることで何とでもできる範囲かな？と個人的な感想。ダンシングしても大口径のヘッドチューブによりよじれる感覚も少なくシャチも降りやすいと感じられました。「デザインや性能でホイールはライダー好みにカスタムして下さい」というメーカーの配慮が感じられます。

まとめ

レースをバリバリに出るようなシリアスライダーには物足りなく感じられると思われますが、そうではない週末サイクリングをするライダーには扱いやすく楽しいバイクだと感じます。スピードを求めながら走りたい、ロングライドしてみたい方には転がりが軽くなるので少し細くすることをお勧めします（個人的には28mm）。38mmまでのタイヤに対応しているので荒れ気味の舗装路や砂利道を走る方にはグラベル系のチューブレスレディタイヤを履かせても楽しいかもしれません。

Y’sRoad池袋本館
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