【楕円チェーンリング】新旧Q-RINGを比べてみた。
by: 神戸店

ワイズロード神戸店サンデーライド/フィッティング担当の盛山（セイヤマ）です。

神戸で今人気上昇中！

楕円チェーンリングが再入荷してきました！

中でも、最もメジャーなブランド、スペインのROTOR「Q-RINGS」がやはり一番人気。

シマノ純正のギアと比べても変速性能があまり落ちない使いやすさが特徴です。

そこで今回入荷してきたシマノＲ９１００、Ｒ８０００シリーズにも対応した新型Q-RINGSと旧型Q-RINGSを比較してみました！

左側に並んでいるのが旧型Q-RINGS、右側に並んでいるのが新型です。

まずは見た目。

どちらもシマノ４アームクランク用ですが、旧型は平らな薄い板のようなデザイン。

一方新型は大きく肉抜きがされており見た目はいかにも軽そう。

旧型は逆に空気抵抗の低減を狙ったデザインでしょうか。

重量は旧型がアウター１３４グラム、インナー４３グラム、合計１７７グラム。

新型はアウター１０５グラム、インナー２８グラム、合計１３３グラムとなっており見た目通り新型の方が圧倒的に軽量です。

そして気になるお値段ですが、旧型Q-RINGSはアウター￥18,600+税、インナー￥9,400+税、合計￥28,000+税。

新型はアウター￥15,000+税、インナー￥7,500+税、合計￥22,500+税となっております。

価格も新型の方が圧倒的に安い！

となれば、新型の方が全体的に良さそうに思えますが旧型も一概にダメとは言えない良い部分があります。

まず、重量と価格以外に新型になって大きく変わったのが一番重たい瞬間と軽い瞬間の歯数差、「楕円率」です。

旧型は１０％程度だった楕円率ですが、新型になって１２.５％と変化がより大きくなりました。

楕円率が大きくなるとギアの変化が大きくなりますので、良く言えば変化を体感しやすい、悪く言えばペダリングが変わるので慣れが必要、ということでしょうか。

一方旧型は楕円チェーンリングの中でも変化が少なめなので、真円リングと比べても違和感が少なく脚になじみやすいとも言えます。

また変速性能は楕円率が低いほど低下しづらいので変速トラブルが心配な方にもオススメです。

ただし、シマノＲ９１００/Ｒ８０００系クランクに旧型Q-RINGSは取付できないので注意。

もう一点変わったのが「ＯＣＰ」です。

ＯＣＰ＝オプティマム・チェーンリング・ポジション、簡単に言うとギアが最も重たくなる瞬間を自分の好みで変えられるROTOR独自の技術です。

人間の身体は構造上クランクの角度が９０～１００度（ＯＣＰ３）に来たときに最大限のパワーを発揮しますが、ペダリングの特性や癖は人によって違い、またヒルクライムなのか、平坦なのか、トライアスロンやタイムトライアルなのかで踏み込むタイミングは微妙に変化します。

その自分が一番踏みたい瞬間に重たいギアを持ってくることが出来るのがＯＣＰなのですが、新型ではＯＣＰ３以外は選べないようになってしまいました。

旧型はシマノ４アーム用の場合、２～４の３種類のポジションを選べるため、例えばインナーギアだけヒルクライム用にポジションを変える、といった使い方も可能です。

ちなみにバロックギアは９０～１００度で最大歯数になるのでROTORよりもタイミングはやや早め、ＯＣＰ4くらいのイメージでしょうか。

値段はやや高めですが旧型もまだまだ現役！

ＯＣＰを選べる楕円リングはROTORしかありませんので旧型ももちろんオススメです！

ちなみに僕自身は今までO.SYMETRIC、absoluteBLACK、BaroqueGear、ROTORと４種類の楕円リングを試してきましたが、今はインナーのみROTORの楕円（ＯＣＰ３）でアウターはシマノ純正という組み合わせで使用中。

楕円リングで気になることなら何でもご相談下さい！

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