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【なぜ同時発売?】新型シューズとSPD-SLRの狙いとは?
by: タケウチ

今日は、ワイズロード神戸店スタッフ、タケウチです。

前回のブログの続きです。

新型RC910・RC810と一緒に、なぜペダルとクリートまで新しくなったのか疑問に感じた方もいるのではないでしょうか。
今回はSHIMANOが約20年以上続いたSPD-SLを刷新し、3つをひとつのシステムとしてSPD-SLRへ進化させた理由を掘り下げます。

なぜ一緒に新しくなった?

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SHIMANOは、「最高のパフォーマンスは製品単体ではなく、すべてのパーツが連携して機能することで生まれる」という考えのもと、シューズ・クリート・ペダルを一体型プラットフォームとしてSPD-SLRへ発展させています。 

つまりRC910に合わせて新しいペダルを用意した、というだけではありません。

足で生み出した力を「シューズ→クリート→ペダル→クランク」と伝えていく部分を、ひとつのシステムとして見直したことが、3製品が同じタイミングで登場した大きな理由です。

そもそもSPD-SLは2003年に登場

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左:SPD-SL / 右:SPD-SLR

従来のSPD-SLが登場したのは2003年です。

それから電動変速、ブレーキ、ホイール、パワーメーターなどロードバイクを取り巻く技術は大きく進化してきました。SHIMANOはその流れの中で、ライダーと自転車を直接つなぐロードペダルプラットフォームもSPD-SLRへ進化させています。 

従来のSPD-SLも、もともとシューズとペダルをトータルで設計する考え方を持ったシステムです。SPD-SLRではその考えをさらに進め、クリートを含めた接続部分まで改めて設計されています。 

なぜシューズだけ新しくするのでは足りなかった?

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メーカー様より引用

ここが今回のSPD-SLRを理解するうえで重要な部分です。

シューズのソールを薄くしたり剛性を高めたりするだけでは、クリートからペダルまでの高さや、クリートを固定する構造そのものは変わりません。

そこでSPD-SLRでは、ペダルとクリートの接続部分を両方とも再設計しました。

これによって従来SPD-SLからスタックハイトを2.3mm低減し、ライダーの足をペダル軸へ近づけています。SHIMANOはこれにより、ペダリング時の安定性、パワー伝達、バイクコントロール性の向上を狙っています。 

簡単に言えば、足とペダル軸の距離を短くして、よりダイレクトに自転車を動かせるようにしたわけです。

だからこそ「新しいシューズだけ」ではなく、クリートとペダルまで変える必要がありました。

SPD-SLRが変えたのは高さだけではない

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メーカー様より引用

SPD-SLRの進化は、2.3mmの低スタック化だけではありません。

ペダルへクリートをはめる際のキャッチゾーンを広げ、エンゲージメント角度をSPD-SLの15.5°から10.5°へ変更。信号からの発進や再スタートなどでも、より素早く直感的にペダルをキャッチできる設計になっています。 

さらにCL-SL100・110・120はスペーサーが不要となり、ボルトなどを含めた従来SPD-SLクリートセットに対して最大22%軽量化されています。 

低くする、軽くする、はめやすくする。

この3つだけを見ても、シューズだけのモデルチェンジでは実現できない内容だと分かります。

クリート位置の調整までシステムで考えられている

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ロードシューズでは、クリート位置が数mm変わるだけでもペダリング時の感覚が変わります。

SPD-SLRでは視認しやすいアライメントマークを設け、クリート交換後でも好みの位置を再現しやすいようにしています。RC910・RC810側もSPD-SLRに対応したクリート調整範囲を備えています。 

つまり今回のトータル設計は、単純な「剛性アップ」だけではありません。

低スタック化からステップイン、軽量化、クリートフィッティングまで、ライダーと自転車をつなぐ部分をまとめて見直しているのがSPD-SLRです。

新型シューズはこのシステムの一部として進化した

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ご紹介したシューズも、このSPD-SLRという考え方の中で設計されたシューズです。

カーボンホローコアミッドソール、カーボンファイバー製ヒールカップ、DYNALAST 2.0、サラウンドラッピングアッパーなどを採用。足を安定させながら、ペダルへ効率よく力を伝えることが狙われています。 

ここで重要なのは「RC910のソールが硬いから力が伝わる」という単純な話ではないことです。

足をシューズ内で保持し、その力をソール、クリート、ペダルへ受け渡す。それぞれの接点をまとめて設計することで、SHIMANOが目指すSPD-SLRの性能が完成します。

DURA-ACEペダルも接続部分をさらに追求

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DURA-ACE PD-R9300も、単にSPD-SLRクリートが装着できるようになっただけではありません。

一体型ステンレススチールコンタクトプレートやワイドベアリングを採用し、ULTEGRA PD-R8200比で剛性を11%向上。さらにSHIMANO公表値ではベアリングの回転抵抗もPD-R8200比で53%低減しています。 

つまりSPD-SLRは「新しい形のクリート」ではなく、シューズからペダル内部まで含めたロード用ペダリングシステムの世代交代と考えると分かりやすいでしょう。

既存シューズでもSPD-SLRは使える?

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SPD-SLRペダルを使うには、SPD-SLR専用クリートが必要です。

従来SPD-SLのペダルとSPD-SLRクリート、SPD-SLRペダルと従来SPD-SLクリートには互換性がありません。 

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メーカー様より引用

一方でSPD-SLRは既存のロードシューズにも対応しています。

特にCL-SL130(グレー)はクリート側の調整範囲を広くしており、調整幅の少ない3穴ロードシューズでもSPD-SLRペダルを使いやすくするためのモデルです。ただしCL-SL130では、SPD-SLR本来の低スタック化や軽量化のメリットは対象外となります。 

既存シューズからSPD-SLRへ移行する方法も用意しつつ、システムの性能を最大限引き出す場合はRC910・RC810などのSPD-SLR対応シューズと専用クリート、専用ペダルを組み合わせる、という考え方です。

まとめ

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今回シューズ・クリート・ペダルが同時に登場したのは、SHIMANOがそれぞれを単体ではなく、ひとつのシステムとして進化させたためです。

SPD-SLRでは、足をペダル軸へ近づける低スタック化に加え、クリートのはめやすさや軽量化、位置調整のしやすさまで含めて見直されています。

RC910だけが新しくなったのではなく、「シューズ→クリート→ペダル」までをまとめて設計し直したことが、今回3製品が同時に登場した最大のポイントです。

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