スタッフ木立、初めてレースに挑戦！　その4　決戦の日
by: 木立 春之介

 

 

こんにちは、スタッフ木立です。

人生初レースを終え無事に帰って参りました。

今回はレース当日の様子を皆様にお伝えしたいと思います

 

AM７時、車にロードバイク、最低限の工具、空気を入れるﾎﾟﾝﾌﾟ、雨が降ったとき用の着替えを積み込み、

千葉県 市原市にある新東京サーキットへ向かいます。

 

AM８時４５分、サーキットに到着し、そのまま参加者に送られてくるハガキを手に受付へ、

そこでその日のスケジュール表、ゼッケン、周回数の計測機を貰いました。

その後、車体にメーターを取り付けゼッケンを安全ピンで留め準備完了です。

私の出走するレースは１１時３０分からと、まだまだ時間があったのでまずは、

レースの雰囲気を掴むべく、コースの下見に行きます。

コースの様子はこんな感じです。

    

 普段はカートコースとして使用されているので、所々タイトなコーナーの多いテクニカルなコースです。

この日はあいにくの雨で路面が若干濡れている状態。

雨のせいなのか、コースの前半と後半にあるスピードの載るタイトコーナーでは

落車が頻発していました。どの落車もだいたい同じコーナーで起きるのでどうやら

このコースの二つのコーナーには魔物が潜んでいるようです。

これほど多くの落車を目にすると何だか不安になってきます…。

 

話が変わりますが、今日の大会には

私の出場するクラスのほかにもいろんなクラスがあり、それぞれ雰囲気や走り方が違うのがで

なかなか見ごたえがあって面白かったです。

まず２０代３０代のクラスは参加人数こそ少ないものの、序盤から駆け引きがあり、終盤で追走集団が追い付いてまたそこでバトルがあり、見ていてかなり熱い展開でした。

アタックをかける瞬間を見逃さず後ろにぴったり付けたり、中には中盤まで脚を使わず

最後に思いっきりアタックをかけたり、人それぞれの戦い方はかなり見ごたえ十分でした。

４０代の部になると参加人数も多く、レース機材もディープリムのホイールなどかっこよく決まっている方が多く、

集団が通過する度にゴオオオオオオオオ！！と響くホイールの音がすごい迫力です。

レース内容も先頭交代などもあり、大人の駆け引きが集団の中で見られ、ホイールの轟音とは裏腹に

静かな戦いが繰り広げられていました。

終盤、集団から数名のアタックが決まり、最後は一人飛び出しそのまま単独ゴールのきれいな展開でした。

そうこうしている内に、ビギナークラスの試走の時間がやってきてしまいました。

急いでﾍﾙﾒｯﾄとｸﾞﾛｰﾌﾞを取り、コースへ向かいます。

すごい緊張をしています…緊張で手が冷たくなっています。

慎重に後続車がいないことを確認し、いざコースへ！！

 

初めてのサーキットの路面の感触は思ったよりもザラザラとした粒の荒い路面だったので

少しイメージと違いました。もっとキメの細かいものを想像してたのですが、

もっとゴリゴリとした微振動が伝わるくらいの感覚です。

肝心のコーナーですが、とにかく楽しいです！！

普段だと車や歩行者の方ことを考えながら曲がることが多いですが、サーキットにはそれがない！！

割と思い切ってコーナーに飛び込んでいけます。そのせいかいつもよりも車体の傾きが大きく、

楽しくてどんどん傾きが大きくなって行きます。

試走を終え、無事に帰還です…落車しなくてよかった…

 

試走後すぐ、いよいよ私の出番がやって参りました。

ちなみに、真ん中に写っているクロモリの自転車が私木立です。スタート位置について初めて分かったことですが…

クロモリのバイクが自分しかいません！！

バーテープの派手な蛍光ピンクといい何だか自分だけ浮いています。

…もうスタートの位置についてしまった以上後戻りはできません。このことは忘れましょう。

先導してくれるバイクが動き出し、いよいよ集団が動き出します。

最初の二週はパレード走行なのでのんびり二週するのかと思いきや……あれ、何だかペース速い…

割とこの二週で軽く息が上がってしまいました…情けない…

二週のパレードランはあっという間に終わり、先導するバイクがコース脇に行き、

いよいよローリングスタートです。スタートのゲートを抜けた瞬間一気に前が加速し、

置いて行かれそうになりますが何とか耐えます。速い！！とにかくハイペース！！

最初のコーナーめがけて全員が突っ込みます。私は集団の前の方にいたため、

あまり減速することなく第一コーナーへ

皆さん結構なスピードでコーナーを抜けていきます。いやー恐ろしい…

第一コーナーを抜けたのも束の間、ダンシングですぐ加速、車間を離されないよう

しっかりと前の人の後ろにぴったりと付きます。

いやー楽しい！！けっこうしんどいですが、これだけ多くの人たちが

これだけの速度でかっ飛んで走る訳ですから、普段じゃ絶対味わえないような非現実です。

アドレナリン全開！！脳みそから汁が出そうです！！

レースは二週目に突入。

実は今日密かにやってみたい目標を立ててこのレースに挑んでいました。

二週目に入った今こそ、それを試すチャンスです。

二週目のホームストレート、ギアを二枚重く入れ思いっきり踏み込みます。

じわじわ加速していき遂にやりました…念願の

 

 

先頭に立つこと！！

 

↑これがその時の証拠写真です。↑↑

前を塞ぐものが何もない…それはまさに快感です！！

前を引っ張ること二周…最初の勢いはどこへやら、

先頭を引っ張り続けるほど体力が続く訳もなく、その後どんどんと抜かれ

ついには前も後ろもいない一人旅…

この時、脚はまだまだ元気なのですが心臓はバクバクでまったくペースを上げる事が出来ません。

一人になりここでふと我に返りました。

このあと１１週も残っているんだった……

 

雨脚は強くなっていき、コース上には水溜りが出来始めます。

それに伴って、サーキットに響き渡る落車を知らせる笛の音、

後輪からの水しぶき攻撃によって冷たくなっていくお尻に

若干心を折られそうになりますが最後まで全力で走り切ろことができました。

 

気になる順位は１９人中７位という成績。

平均時速は３４.４４Kｍ/h

なかなか苦しかったですがこの表情が、このレース楽しさをを物語っています。

 

レースの余韻にひたりたいところですが、私には行かなければならないところがありました。

 

 参加者に与えられる名誉の証、豚汁！！

冷えた体に暖かい豚汁、なんて贅沢なのでしょうか。

 

その後、Ｊプロツアー参戦チームのニールプライドの選手の

走りを見ることができたり、大変充実した一日となりました。

 

今日のレースを振り返ると、正直レースがこんなに

楽しいとは思いませんでした。

いつもは一人でツーリングに行くことがほとんどなので、とても新鮮です。

会場の雰囲気も温かで初めてのレースでしたが、大きな不安もなく楽しむことができて、

またこういう機会があれば、レースイベントに参加したいと思えました。

 

やっぱり自転車は楽しいです！！