【インプレッション】TREK FX 3 DISCを購入しましたのでご紹介します。
by: 越谷

はじめに

　スタッフの新留(にいどめ)です。

　この度、Y’sRoad全店において、フロアポンプ(空気入れ)，ダイヤル錠，キックスタンドのスターター3点セットで大変ご好評をいただきました、TREK FX 3 DISCを購入しました(すでにスターター3点セットのキャンペーンは終了しております)。先代のバイクからオートライトやハンドルバー、ペダルなどを引き継ぎ、速攻カスタマイズしてみました。この機会に、是非皆さまにTREKのものづくりへの情熱が詰まった、このハイスペックなクロスバイクの見どころを解説させていただきます。

フロントシングルであるということ。

　FX 3の弟分としてFX 2がありますが、FX 2は2×9段変速です。一方、FX 3は1×10段変速となっています。そうです。FX 3 DISCは流行のフロントシングルを採用したクロスバイクなのです。

　MTB等の分野では比較的メジャーなフロントシングルですが、オンロード、舗装路をメインに走るバイクでフロントシングルというのは馴染みが薄い方もいらっしゃるかもしれません。実はロードバイクでも過去にフロントシングル対応のフレームが販売されていたこともあり、レースにも投入されていたようです。ヒルクライムをやられている方のバイクを見ると、軽量化のためにあえてフロントシングルにしてあるケースもありますね。

　ずばり！　フロントシングルのメリット、それは、

　◯ フロントの変速をしなくてよい。

　◯  チェーンが外れにくい。

　◯ 変速機、レバー、ケーブルがないので、維持管理や操作が楽。

　◯ 見た目がシンプルでカッコいい！(※個人的な意見です)

　この4点でしょう。

　フロントの変速というのは時に面倒で、またふとしたはずみにチェーンが外れてしまったり、トラブルの原因になってしまいます。それをこのFX 3 DISCはフロントシングル、そしてナローワイドチェーンリングという、分厚い歯と薄い歯が交互に配置された特殊なチェーンリングを採用することで、歯がガッチリとチェーンに食い込み、チェーンが外れにくくなっています。

　そして、このビッグサイズなスプロケット！

　なんと11-46Tというワイドレンジなスプロットが標準装備されています。フロントが40Tなので、ローギヤに入れると激軽に、またトップが11Tなので、ひらけた場所では思いっきり飛ばすことも可能です。

カーボンフォーク，油圧ディスクブレーキ標準装備

　一般にクロスバイクのフロントフォークはアルミやスチールなどが採用されていることが多いです。しかし、このFX 3 DISCはカーボンフォークが最初から装備されています！　レーシングカーや航空宇宙分野、最近では燃費向上などを目的に一般的な乗用車にも使用されるようになりました。プラスチックとは言いますが、その強度は折り紙付きです。カーボンの特徴としまして、

　◯ 軽い

　◯ 頑丈

　◯ 振動吸収をしてくれる

　という点が挙げられます。個人的な話ですが、同じ車体でスチール製のフォークからカーボン製のフォークに交換したことがあるのですが、最初戸惑ってしまうほど乗り味が変わって、非常にダイレクト感が増しました。特に信号停止などのゼロ発進時やダンシングをしたときにカーボンフォークの剛性の高さを感じます。それでいて軽くて、しかも振動を吸収してくれるという、とても不思議な材質なのです。

　そして、FXシリーズは2から油圧ディスクブレーキが標準装備となっております。一般的な、ワイヤーを引張ることでブレーキを作動させるのではなく、ホース内のブレーキフルード(ブレーキ油)を押すことでブレーキを作動させます。ワイヤーにはインナーワイヤーとアウターワイヤーの摩擦抵抗がありますが、油圧ですとホース内を通るのは油ですので、ブレーキの動作は非常に軽く、ワイヤーが伸びることもないので、効きが強力です。また、油圧ディスクブレーキの特長として、雨天時でも制動力が落ちにくく、またブレーキローターとブレーキパッドの隙間を自動で調整してくれる機能が備わっています。そのため、ワイヤーでブレーキを作動させる、いわゆる機械式ブレーキと違って、ワイヤーの伸びやブレーキパッドの摩耗等に応じて調整をする必要がないのです。

　そしてこのフォーク、少し変わった作りをしています。

　こちらの画像をご覧ください。。

　いわゆるクイックリリース式なのですが、なんとナットにあたる部品(画像手前，黒い部品)がフォークに直接ビス止めされています。ホイールを外した時にクイックリリースシャフトのナットやナット側のタケノコばねを無くさずに済みます。また、フォークの右外側を見てみましょう。

　クイックリリースのレバー側が面で当たるようになっています。また、フォーク、フレームともに各所にアイレット(ダボ穴)が設けられているため、泥除けやキャリアなど、各種オプションも取り付けやすくなっています。こういった細かいところにTREKの気遣い、ものづくりへのこだわりを感じます。

気になる乗り心地と走破性は…

　FX 3 DISCに限らず、クロスバイクを購入されるお客様、また検討されているお客様からよく「クロスバイクでロングライドって出来るの？」というご質問をいただきます。もちろん、その人のやる気と体力次第というところでもありますが…　そこで、スタッフ新留、慣らし運転も兼ねて、ある程度まとまった距離を走ってみることにしました。比較対象はわたしのメインバイクであるTREK DOMANE SL6です。

　いま話題のCAT EYEのGPSサイクルコンピュータ、AirGPSで走行ログを取ってみました。AirGPSについても後日インプレ記事をアップさせていただきますので、是非ご覧頂ければと思います。

　さて、身長185cm，体重100kgオーバーのわたしですが、往復約4時間、約80kmの道のりをキッチリ走り切ることができました。乗り心地ですが、さすがにDOMANE SL6とは比べるのは酷というものですが、サドルからの振動はほとんど苦になりませんでした。タイヤが32cと、一般的な自転車とほぼ同じ幅のタイヤが付いているので、乗り心地はとてもよいです。一方で、ハンドル側は舗装の悪いところでは若干ですが微振動を感じられました。これはハンドルを純正のISO ZONE搭載ハンドルバーから、手持ちの普通のフラットバーハンドルに交換してしまったためと、タイヤの空気圧を少し張り過ぎてしまったことが原因と思われます。このあたりはいわゆるセッティングの領域になってくるので、追って実走行で調整していこうと思います。

　さて、今回のインプレライドの目的地であるMazeCafe*ラーメン美谷にて、ポテチーSPECIALまぜそば、いただいてきました。このMazeCafe*ラーメン美谷は、わたしが10年間ハマり続けている、『アイカツ！』シリーズの初代歌唱ユニット・STAR✩ANIS(スターアニス)のメンバーである美谷 玲実(みたに・れみ)さんがプロデュースするまぜそば屋さんです。2022.9.7現在、諸事情により当面の間、休業されるとのことです。営業を再開されたらまた行こうと思います。

　かつてはアイカツ！のオフィシャルショップのあったスカイツリー前を通り過ぎて、無事帰宅できました。

　このように走破性、乗り心地ともに非常に上質なバイクであると感じました。今後は通勤や普段使いの足としてガンガン走っていこうと思います。

　なお、2022.9.7現在、Y’sRoad越谷店には即日納車可能なFX 3 DISCが数台ですが、在庫ございます。セカンドバイクをお探しの方、初めての1台を探しているけど、長く付き合える一台がほしい…　そんな方々にピッタリの1台だと思います。サイズの確認や在庫状況、納車の日程などにつきましては、お気軽にスタッフまでお尋ねください。