【インプレッション】新世代のタイヤレバーを使ってみました【TYRE GLIDER & TyreKey】
by: ワタナベ

注目のタイヤレバーを使い比べてみました

パンク修理やタイヤ、チューブ交換に使うタイヤレバーですが、時折今までにない新しいアイデアが光る商品が現れます。

今回は以前にご紹介した「TYRE GLIDER」と「TyreKey」の使い勝手を確かめるべく、実際の作業で使用してみました。

「【Tyre Glider】キツいタイヤもこれで楽々着脱！？【タイヤグライダー】」
http://ysroad.co.jp/koshigaya/2022/08/28/65806

「TyreKey】タイヤレバーの新しい形！？【タイヤキー】」
http://ysroad.co.jp/koshigaya/2022/08/28/65811

Tyre Glider

最初は「Tyre Glider」を使ってみます。

タイヤを外すときは短辺側の張り出し部分をビードの下に差し込みます。

そして本体を手前側に起こすと、テコの原理でビードがリムから外れます。

後は本体をリムに沿って押していくと、全周のビードが外れます。

タイヤの取り付けの場合は本体にあるミゾにリムのエッジをはめ込みます。

はめ込むと上の画像のような状態になります。

後は本体がくちばしのようにとがっている方に向かって、リム沿いに「Tyre Glider」をスライドさせていくとタイヤがリムから外れていきます。

使ってみて感じたのは、缶詰用の缶切りに似ているな、ということです。
今回のタイヤは比較的はめ合わせは緩めで、作業自体は通常のタイヤレバーや、慣れていれば素手でも可能なレベルでしたが、「Tyre Glider」を使った方が少ない力で楽に作業ができました。

チューブレスタイヤなど、より付け外しが困難なケースでどのくらい有効に機能するのか検証する機会があれば、またレポートしようと思います。

少なくとも、これまで使ってきた様々なタイヤレバーの中でもかなり有効性が高いと感じました。個人的にはオススメです。

TyreKey

続いて「TyreKey」です。

タイヤを外す際は、かぎ爪状になっているのとは反対側をビードとリムの隙間に差し込みます。

レバーをリム側に倒し、テコの原理でビードを外したら、レバーの切り欠きがある方の向きへリムに沿ってスライドさせていくと、ビードが全周外れます。

タイヤの取り付けの時は、まず可能な限り手でビードをはめていきます（バルブの部分が最後になるように行います）。
手で入れるのが難しくなった時点で、かぎ爪状になっている部分にタイヤを入れ込みます。

かぎ爪の根元側の部分をリムに当てて支点とし、テコの原理で反対側のビードを持ち上げてリムにはめ込みます。
この際、一カ所を一気に持ち上げるのではなく、横に位置をずらしながら少しずつ作業するのがポイントです。

使ってみて感じたのは、原理的にチューブの噛み込みは起こりにくそうだなということです。
一方で、最後のビードを持ち上げる行程は少し慣れが必要だなとも感じました。

こちらも「Tyre Glider」と同じく、はめ合わせのきついタイヤに対して、従来のタイヤレバーと比べてどの程度のアドバンテージがあるのかもう少し検証したいところです。

「TyreKey」は形状が薄いので、携帯しやすいというのはメリットのひとつかなと思います。

以上、ちょっと気になるタイヤツール２品を使い比べてみました。
人によってどちらが合うかは好みが分かれるかとは思いますので、気になった方はぜひ使ってみてください。